悩まされていたトラブルを克服しポイント確保
F4デンマーク選手権第6戦が9月18日、リング・ジュルスランドで行われた。前戦では悩まされていたトラブルの原因を突き詰めることができず、燃費の安定を図るために燃料を満タンにして走らなければいけないという厳しい状況の中、野田樹潤は確実に上位でポイントを重ねることに成功。しかし、タイヤを温存していたヒート3でボディが剥がれるアクシデントが発生し、無念のリタイアとなった。
ただ、今シーズン悩まされていたトラブルの原因が判明した。野田曰く、燃料タンク内のガスバッグに問題があり、ガス欠症状が発生していたのこと。かなり珍しいトラブルだ。燃料を満タンにすることでタンクが変形せずに済むため、満タン状態での走行では支障がなかったという。そのため今回はタンクを補強することで燃料搭載量は半分まで抑えることができた。
フリー走行では全セッションを含め、唯一の50秒台を叩き出す。デンマーク選手権では新品タイヤは1レースで1回しか使用できないが、タイヤの制限がない練習走行でのアタックでは文句のつけどころのない走りを見せた。
野田は前回の第5戦のヒート3で新品タイヤを履いて勝負に出たが、1周目でリタイアしたため、ほぼ新品の中古タイヤが残っている。野田とチームはこの中古タイヤを予選、ヒート1、ヒート2にあて、新品タイヤをヒート3に使うことに決めた。予選は中古タイヤながら3番手を獲得し、他車に比べ燃料が多めにもかかわらずヒート1では2位を獲得した。
ヒート1のリバースグリッドでのスタートとなるヒート2で野田は7番手スタートに。1周1.75kmと短く、右コーナーが連続するリング・ジュルスランドで野田は順位を3つ上げて4位でヒート2を終えた。確実にポイントを積み重ね、内容も良いレースを終えた野田は新品タイヤを履きヒート3に臨んだ。