「ホーム」で見せた速さ
今年海外デビューを果たし、F4デニッシュチャンピオンシップ開幕戦でいきなり優勝を果たした野田樹潤が、9月11日から12日に行われた第2戦に臨んだ。
開幕戦は走行経験のないFDMユランズリングでの戦いを強いられたが、第2戦の舞台であるパドボルグ・パークは、デンマークでの練習拠点で走行距離を稼いでいる。すでにコースレコードを更新するなど、自信を持って走ることができるサーキットだ。
予選前に行なわれるフリープラクティスでは唯一の59秒台を叩き出し、順調な滑り出しを見せる。予選ではマシンのセッティングを外し苦戦するも、最後には逆転でポールポジションを獲得した。
レース1はポールポジションから好スタートを切ったが、スタート直後の1コーナーで2番手スタートのMads Hoe選手と接触してしまう。これにより、3位にまで順位を落としてしまった野田は、順位をあげようと2位のCasper Laursen選手にアタック。接触しながらの激しい接近戦を演じるも、順位は変わらず3位でのフィニッシュとなった。
レース2は、レース1のリバースグリッドで5番手からのスタート。レース1の結果を踏まえ、マシンセッティングを大きく変更して臨んだが、序盤は苦戦しペースをあげることができない。しかし、野田は変更したマシンの特性をすぐに把握しペースアップ。徐々に順位を上げていき、2番手に浮上する。
残り5周の時点で、首位を走るWilliam Wulf選手との差は5秒。厳しい展開だったが、トップより1周1秒以上速いペースで周回を重ねトップに急接近する。ファイナルラップで仕掛けるもWulf選手がなんとか抑え切り、野田は0.210秒差の2位でレース2を終えた。
優勝こそならなかったものの、ファステストラップを叩き出すなど、圧倒的な速さをアピールできた走りとなった。