今年の菊花賞は最少馬体重更新?
10月20日(日)に京都競馬場で行われるのがクラシック三冠の最終戦、菊花賞(GⅠ 芝3000m)である。
クラシック一冠目の皐月賞は今年ぶっつけ本番で挑んだサートゥルナーリアが勝利。二冠目も狙ったサートゥルナーリアのダービーだったが、出遅れが響いて4着。それを尻目に、1枠の絶好枠からロスなく立ち回ったロジャーバローズがダービー馬の称号を手に入れた。
ただ、今年は皐月賞、ダービー馬が不在。三冠レースなのだが、ダービー馬はこれで5年連続菊花賞に出走しないこととなった。ロジャーバローズはケガで引退したので仕方がないが、三冠レースとうたっているからには少し寂しい感はある。
今年、勝敗に関わらず菊花賞の歴史を大きく変えるかもしれない馬が登録している。それがメロディーレーンだ。この馬の馬体重は前走で338キロと超小柄な馬なのである。
下記は過去の菊花賞出走した小型馬のデータだが、300キロ台の馬は今までに出走したことがない。ちなみにJRA最少馬体重記録は、2011年4月9日にグランローズが記録した330キロ。これを切ってくると、菊花賞の最少馬体重記録を更新どころか、JRA記録を更新することとなる。ただ、今のところは除外対象なので、何とか出走してほしいものだ。
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次は年少優勝調教師記録である。これの歴代3位に食い込む可能性があるのが、ヴェロックスを送り込む中内田充正調教師。
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菊花賞の日で40歳と10か月を少し過ぎた年齢になる。ただ、表を見ると1位の平井調教師以外は皆、現役調教師。若くしてクラシックの1つを取る先生方の多さにはびっくりである。
過去79回の菊花賞に広げると、最年少記録は1942年ハヤタケで勝利した岩井健吉先生の29歳と4か月。少し前に田中博康先生が31歳で調教師免許を取得したことでも驚かされたが、29歳で菊花賞を取るとは今後もう破られない記録なのかもしれない。