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【愛チャンピオンS】東大HCの本命馬は?晴天続きのレパーズタウンで思わぬ高配当が誕生か?

イメージ画像ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
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ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

晴天続きのレパーズタウンの馬場状態は?

15日の00:15に行われるのが愛チャンピオンS(G1)。ディアドラの出走だけではなく、日本での馬券発売を受けて発走時刻が2時間早まったことでも注目度が高まっている。今回もデータや馬場状態などから好走馬を占っていく。

まずは予想される馬場状態から求められる適性を検討していく。

過去10年の勝ち時計と馬場状態ⒸSPAIA

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12日の雨の影響次第であるが、予報ではそれ以降は発走まで降雨はなく、馬場状態は良から堅良であることが濃厚。堅良とは現地では“Good To Firm”と呼ばれる馬場状態のことを指し、一般に良馬場以上に水分量の少ない状態を意味する。

過去にはすごい足でエリザベス女王杯を連覇し、日本の競馬ファンの記憶に強く刻まれたスノーフェアリーが2分00秒台で走破したように、馬場次第では時計が速くなり得る。

ディアドラは父がキングジョージ6世&クイーンエリザベスSを歴代2位の時計で制したハービンジャーであり、日本の高速馬場にも対応していることから、馬場適性は十分あると考えられる。

昨年の10月から8戦連続連対を記録し、人気が予想されるマジカルも、前々走は2.04.77で走破したエネイブルにコンマ1秒差という結果で、速い時計が出る馬場にも対応できそうだ。

他にはマジカルと同じAオブライエン厩舎所属のマジックワンドも前走のアメリカ遠征で1.59.41を叩き出したブリックスアンドモルタルから僅差の2着に入っており、注目したい。

臨戦過程に潜む金脈は?

格の高さや施行距離から凱旋門賞のステップとしての地位も担うこのレース。出走頭数や馬券に絡んだ回数では前走、英インターナショナルS組が群を抜いている。

愛チャンピオンS過去5年の前走レース別成績ⒸSPAIA

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今年は該当するのがエラーカムのみであり、買い目には入れておくのが賢明だろう。また、前走ギョームドルナノ賞組は母数こそ少ないが1着1回3着1回と悪くない成績を残している。今年は3連勝でG1初参戦となるヘッドマンが該当しており、一定の評価を与えたい。

アイルランドのトップトレーナーとの相性は?

下記は調教師別の表だが、世界中で数々のタイトルを取っている、Aオブライエン厩舎所属馬が意外にも過去5年で未勝利であった。

今年も4頭を送り出し、注目度が高いもののいずれも近2走で敗れており、単系馬券での軸を他の厩舎所属馬から選ぶことで妙味を高められそうだ。

愛チャンピオンS過去5年の調教師別成績ⒸSPAIA

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一方で3着以内まで目を向けると昨年の2、3着馬を筆頭にAオブライエン厩舎が群を抜いている。今年の愛チャンピオンSに送り出す他の4人の調教師については、出走頭数が余りにも少ないため参考外とすべきであろう。

先頭でゴールするのは?

本命はヘッドマン。5月からもっか3連勝中の上り馬で今回がG1初挑戦となるが、この馬の本来の好走条件はチャールトン調教師が言及しているように速い時計の出る馬場。そんな中で重、稍重で行われた近2走でしっかりと勝ち上がっているあたりに好感が持てる。

対抗はマジックワンド。前走のアーリントンミリオンではアメリカで無類の強さを誇るブリックスアンドモルタルからコンマ1秒差の2着であり、ここは素直に評価したい。またAオブライエン厩舎の4頭の中でヘファナン騎手が騎乗する点も心強い。しかし前述したように厩舎の相性を考えると単系の馬券での軸は避けたいところ。

単穴はマジックワンドと同じAオブライエン厩舎所属のマジカル。近走のG1でも安定した走りを見せており、実績の点で一定の評価を与えざるを得ない。

最後にエラーカム。直線半ばで脚色が鈍る中で、差し返す見事な勝負根性を見せた前走の内容は極めて印象的であった。前回と同様に持ち前の勝負根性を生かした好走を期待したい。また追加登録をしてまで出走をする点からも、陣営の本気度がうかがえる。

快挙を狙うディアドラは前走で初の海外G1制覇を成し遂げたが、前走のメンバーレベルを考慮するとここでは少し格下のように映る。レパーズタウンの最後の直線に待ち構える急坂への対応にも疑問が残る。

▽愛チャンピオンS予想▽
◎ヘッドマン
○マジックワンド
▲マジカル
△エラーカム

《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」でも予想を公開中。

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