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セントウルSは芝1200専科を本命に 穴は逃げ◎のデータからイベリス

イメージ画像ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
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ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

過去10年で1番人気が断然の成績

9月8日(日)に秋の阪神開催を告げるセントウルS(GⅡ 芝1200m)が行われる。このレース、サマースプリントシリーズの最終戦でもあり、もう一つの顔としてはGⅠスプリンターズSの前哨戦でもある。

ファンの間ではどちらかというと、後者の顔の方が定着している感はある。GⅠの前哨戦ということもあり、過去10年の1番人気の成績を見ると、馬券圏外になったのは2010年のスカイノダンのみ。

過去10年の1番人気の成績ⒸSPAIA

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このスカイノダンの単勝支持率が18.6%と過去10年では一番低い。それを考えると、実力ある馬が前哨戦でも、しっかりと結果を残しているレースと言ってもいい。

芝1200mの成績が大切

下記の表は過去10年の勝ち馬を並べたものだが、注目は芝1200mの成績。

セントウル過去10年の優勝馬の芝1200m成績ⒸSPAIA

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2010年のダッシャーゴーゴー以外は勝率30%以上、複勝率も軒並み50%以上と、この距離の専科がこのレースを勝利している。 最後に脚質別成績。

セントウル過去10年の脚質別成績ⒸSPAIA

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開幕週らしく逃げ、先行の成績がいい。特に逃げ馬は過去10年で4連対、単勝回収率が545%、複勝回収率が141%と優秀な数字。今年逃げそうなのはイベリス。そこまで人気もないだろうし、押さえておいて損はないはず。

3つのデータに注目

ここまでをまとめると、

「1番人気」「芝1200mで勝率30%以上、連対率50%以上」「逃げ馬に注意」 である。

「1番人気」だが、今回はタワーオブロンドンかミスターメロディだろう。どちらも芝1200mの勝率は100%と条件は満たしている。ただ、1つ不安なのが前者はこの夏に函館、札幌を走って、中1週で関西遠征と過酷なローテーションを選択したこと。

夏競馬で2戦して、ここで馬券に絡んだ馬はちらほらいるのだが、キーンランドCからの参戦(これまで3頭)で馬券圏内に来た馬は0。輸送競馬での複勝率は100%のこの馬でもさすがにこのローテーションは不安。あくまで押さえの1頭としたい。

ミスターメロディは前走が初の芝1200mのレースだったが、GⅠでもきっちり勝ってみせた。1200mでもすっと前に行けたし、脚質的にもぴったり。騎手の差で1番人気を譲る形となるかもしれないが、2番人気の成績もそこまで悪くないし、こちらを本命に取る。

セントウルS過去10年の2番人気の成績ⒸSPAIA

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対抗は逃げるであろうイベリス。この中で52キロの斤量ならすんなりハナを取れるのではないか。2走前に阪神の芝1600mで重賞を勝っているが、芝1200mは2回走って2勝。逃げ馬の相性を考えると、逆転まで期待したい。

今まで挙げた3頭以外で、「芝1200mで勝率30%以上、複勝率50%以上」の条件を両方満たしているのはファンタジスト。あとは連対率50%を超えているラブカンプーの2頭しかいないので、相手はこれ。

このレースはサマーシリーズなので予想対決対象レース。馬券はミスターメロディ、イベリスの3連単2頭軸マルチで相手はタワーオブロンドン、ファンタジスト、ラブカンプーを100円ずつ(計1800円)。

あとはミスターメロディ、イベリスの馬単折り返し1000円ずつ(計2000円)。最後にミスターメロディから馬連でタワーオブロンドン、ファンタジスト、ラブカンプーの3点に400円ずつ。ここで少しでも借金返済し、荒れる?京成杯に臨みたいところ。

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