同じ勝負服のワンツー決着
夏競馬の最終日、9月1日に新潟競馬場で行われた新潟記念(GⅢ・芝2000m)。サマー2000シリーズの最終戦には、今年も好メンバーがそろった。
逃げてペースを作ったのはブラックスピネルだった。淡々と逃げているように見えたが、前半1000mの通過は58.6と平均よりはやや速いペースでレースは流れる。各馬、内を空けての直線コースでの攻防となったが、ゴール前で抜け出したのは同じ勝負服のユーキャンスマイルとジナンボーの2頭。接戦を制したのは、ユーキャンスマイルの方だった。勝ちタイムは1:57.5となっている。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
今年の夏にこの世を去ったディープインパクトとキングカメハメハ。その2頭と同じ金子真人HDの勝負服を身にまとい、両産駒がレースでワンツー決着をみせる。まるで2019年の夏を象徴するかのような、ドラマチックなエンディングとなった。
しかし、SPAIA予想陣の結果は完敗。門田氏が3着のカデナを本命にしていたが、勝たなければサマー2000シリーズの優勝はないということで、馬券は馬単と単勝のみ。
三木氏の本命カヴァルと喜畑氏の本命サトノキングダムは重賞初挑戦の壁が立ちはだかり、それぞれ11着、13着だった。
ⒸSPAIA
サマーSPAIAシリーズも残すところ、今週のセントウルSと京成杯AHの2戦のみとなった。このまま3人ともマイナス収支で終わるわけにはいかないので、誰か1人でも、何としても的中させてプラス収支で有終の美を飾りたいところだ。
《予想記事》
【新潟記念】夏競馬のフィナーレ サマー2000シリーズ制覇へ勝負駆けの馬に注目
【新潟記念】過去の平均上がりは34.3 今年の主役は重賞初挑戦のあの馬
道悪も苦にせず3連勝で重賞制覇
前日に良馬場まで回復していた小倉競馬場だったが、日曜日は再び雨に見舞われて芝コースは重馬場まで悪化。そんな中で行われた小倉2歳S(GⅢ・芝1200m)を振り返っていこう。
好スタートを切ったのはテーオーマルクスだったが、ヒバリが掛かり気味に先頭を奪う形となった。直線に向いてテーオーマルクスが早めに先頭に立ったものの、残り200mを切ったあたりで後続が強襲。
ゴール前は外から伸びたマイネルグリットと、間を割ってきたトリプルエースの一騎打ちに。その激戦をクビ差で制したのはマイネルグリットだった。勝ちタイムは1:10.5、新馬、フェニックス賞に続いて3連勝で重賞制覇を果たした。
予想は、雨が降って道悪になっても良さそうだと推奨した○マイネルグリットと▲トリプルエースで決着したが、◎のカイルアコナは重馬場が影響したのか5着という結果に終わった。
ゴールドシップ産駒がワンツー
8月31日、札幌競馬場では札幌2歳S(GⅢ・芝1800m)が行われた。今年は、前走の未勝利戦でレコード勝ちのゴルコンダ、函館最終週の新馬戦を好タイムで快勝して挑んだダーリントンホールなどが出走した。出世レースとしても知られている同レースを制したのはどの馬だったのだろうか。
好スタートからハナを切ったのは、コスモインペリウム。前走では逃げるレースをみせていたゴルコンダは中団からのレースとなり、前半1000mを1:00.6というタイムで通過する。4コーナーでは馬群が一気に凝縮し、一団となって直線コースへと向いた。
先に抜け出したのは、1番人気のゴルコンダだったが、大外を回って突き抜けたのは石川裕紀人騎手騎乗のブラックホール。勝ちタイムは1:50.4だった。2着には最後方を追走していたサトノゴールドが入り新種牡馬ゴールドシップ産駒はワンツー決着となった。3着は馬群に包まれて追いだしが遅れたダーリントンホールという結果に終わっている。
このレースを予想した東大ホースメンクラブの本命は単勝29.4倍だったブラックホール。馬場傾向、展開面での狙いが合致する配当妙味がある本命馬として、見事に的中させたが、前走で先行する競馬をみせていた2着のサトノゴールドは無印に……。惜しいレースとなってしまった。
《予想記事》
【札幌2歳S】ゴルコンダには白旗でも 東大ホースメンクラブの本命は配当妙味があるあの馬