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武豊は紫色のブーツを愛用 馬具の色から瞬時に騎手を見分ける方法

武豊

ⒸSPAIA

騎手によってブーツの色が違う

普段競馬を見るときに騎手のブーツやレギンス(ジョッキーパンツがずれないようにするために使用するソックス)などの用具に注目したことはあるだろうか。JRAでは馬主ごとに毎レース勝負服が違うため、瞬時に騎手を見分けるのは難しいだろう。

一般的にはブーツ上部の化粧革と呼ばれる部分は黒、レギンスは黒、白、ベージュのどれかが一般的だ。騎手にとっても、数少ないオシャレを楽しむポイントでもある。そこで今回は、用具の色や特徴から騎手を見分ける方法をご紹介する。

紫といえば武豊

最も有名なのは武豊騎手だろう。デビューして間もない頃から化粧革とレギンスはともに紫を愛用している。しかし、常に同じ色を使用してきたわけではなく、濃い紫の時代もあった。使用し始めた当時に比べると現在のレギンスの色は薄い紫に変わっており、昔の映像と今の姿を比べて見るのも面白いだろう。

白い服着た武豊,ⒸSPAIA

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また武豊騎手は素手で騎乗することが多いが、まれに手袋を着用している。明確な理由は分からないが、毎週競馬を見続けている筆者には、気性の荒い馬に騎乗する際に着用率が高いように映る。

赤を愛する池添謙一

池添謙一騎手もこだわりが強い騎手の一人だ。ブーツの化粧革こそ黒だが、赤のレギンスを使用している。

赤白の服着た池添,ⒸSPAIA

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袖紫の服着た池添,ⒸSPAIA

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加えて、池添騎手はヘルメットの革紐まで赤に統一しているのだ。以前短期免許で来日したフランシス・ベリー騎手がゴーグルの紐を赤にしていたというのを見かけたことはあるが、池添騎手の赤へのこだわりは相当なものなのだろう。

さすがオシャレなイタリア人

自分のカラーを大切にする騎手もいれば、勝負服に合わせてオシャレを楽しんでいる騎手もいる。ミルコ・デムーロ騎手はその一人だ。勝負服の色に合わせてブーツとレギンス(レギンスは黒やベージュが多い)の組み合わせを変更することが多い。確認できただけでも黒、赤、青、緑の4種類を使い分けている。

水色の服着たデムーロ,ⒸSPAIA

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写真のようにアドマイヤマーズに騎乗していた際は、勝負服に合わせてブーツは青を使用していた。しかし、それだけではない。ムチの中心付近を見てほしい。こちらは帽子の色に合わせて赤を使用しているのだ。その他、馬具にはラッキーアイテムのてんとう虫が描かれている。さすがイタリア人だけあって、細かいところまでオシャレを楽しんでいる。

騎手ごとに個性が溢れる

これまで紹介した騎手以外の主な騎手が使用しているブーツとレギンスの色は以下の通り。

主な騎手のブーツとレギンスの色

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色だけでなく、名前を刺繍している騎手やレギンスの履き方に特徴がある。

黒みどりの服着た福永,ⒸSPAIA

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白赤の服着た戸崎,ⒸSPAIA

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黒黄青の服着た騎手,ⒸSPAIA

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このように騎手が使用する馬具には、思い思いのこだわりが詰まっている。パドックではこうした姿を目の前で見ることができる。ぜひとも競馬場に足を運び、細かいところにも注目することで、競馬や騎手を身近に感じてみよう!

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