「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

100万ドルの夜景とVIP気分が同時に。香港競馬の知られざる魅力

香港 夜景
このエントリーをはてなブックマークに追加

夜景と馬とのコラボレーション

香港島の高層ビル群の中に突如として現れるハッピーバレー競馬場。香港がイギリスの植民地であった1846年にオープンした香港競馬発祥の地で、多くの観光客も訪れる。主に水曜日の夜に開催されており、香港で働いている欧米人が仕事終わりにビールを片手に競馬を楽しむ、そんな風景が見られる競馬場だ。


ハッピーバレー競馬場

Ⓒゲッティイメージズ


ハッピーバレー競馬場

Photo by Baiterek Media/Shutterstock.com


ハッピーバレー競馬場

Ⓒゲッティイメージズ


ハッピーバレー競馬場

Ⓒゲッティイメージズ


外国人観光客にはうれしいサービスもある。香港の競馬場では入場料10香港ドル(約140円)に加えて、通常開催日は130香港ドル(約1,790円)を支払うと会員エリアにも入場可能。100万ドルの夜景とビュッフェやお酒を楽しみながら、VIP気分で観戦できてしまうのだ。

国際競走が行われるシャティン競馬場

シャティン競馬場

Ⓒゲッティイメージズ


九龍半島郊外の新界にあり、国際競走も行われるシャティン競馬場は主に日曜日の昼間に開催され、多くの地元ファンが足を運ぶ。香港の競馬ファンはとにかく熱い。多くの熱烈なファンが声援を送る風景は、日本とも共通するところがあり、思わずここは日本なのかと思ってしまう。また競馬場の作りも日本の競馬場と似ており、国際競走が行われる際には多くの日本人が訪れる日本の競馬ファンにはおなじみの競馬場となっている。

1日で4つのGⅠレースが行われるビッグイベント

ロードカナロア

Ⓒゲッティイメージズ


香港競馬で最も盛り上がるのが、毎年12月の第2週に行われる「香港国際競走」だ。1日で4つのGⅠ競走が行われ、日本以外にもフランス、イギリス、アイルランドなど各国から多数の馬が出走するビッグイベントだ。2012年と2013年の香港スプリント(芝1200m)を連覇し、香港のファンに衝撃を与えたロードカナロアなど、これまでに日本馬が10勝をあげている。

また2018年は4月29日(日・祝)に「香港チャンピオンズデー」として、3つのGⅠ競走が行われる(2017年までは2レース同時開催)。2017年のクイーンエリザベス2世カップ(芝2000m)ではネオリアリズムが優勝するなど日本馬は過去に4勝をあげているほか、2016年のチャンピオンズマイル(芝1600m)ではモーリスが勝利している。ここでも日本馬が活躍を見せており、香港競馬は日本と深い関わりがある。


《関連記事》香港チャンピオンズデー レース展望

馬券の種類が豊富

馬券の種類も日本より豊富だ。日本で発売されている馬券に加え、1~4着馬を順番どおりに当てる「四重彩」、連続する2つのレースの勝ち馬を当てる「孖寳」(最初のレースが的中し、次のレースで2着になった場合でも残念賞が支払われる)、最も活躍する騎手を予想する「騎師王」など15種類の馬券が販売されている。最低購入単位は10香港ドル、日本とほぼ変わらない金額で楽しむことができる。

日本から香港までは飛行機で4~5時間。LCCも就航しており、週末を利用して旅行することもできる。観光のついでに、日本に最も身近な海外競馬の雰囲気を味わってみてはどうだろうか。