少頭数ながら好メンバーが揃う
1日で3つのGⅠレースが行われる香港チャンピオンズデー。クイーンエリザベス2世カップ(芝2000m)は、地元香港馬6頭、日本馬2頭の出走と少頭数になったが好メンバーが揃った一戦だと言える。日本からは昨年の皐月賞馬、アルアイン(牡4、栗東・池江泰寿厩舎)とアメリカジョッキークラブC(GⅡ)で優勝したダンビュライト(牡4、栗東・音無秀孝厩舎)が出走。共にGⅠでの実績も先行力もあり、香港の馬場も問題なく、強力な香港馬相手でも勝つだけの力は十分に備えているだろう。昨年のネオリアリズムに続いて2年連続の日本馬の勝利に期待がかかる。
香港馬の筆頭格は、2017年の香港カップ(GⅠ)の優勝馬タイムワープ(騙5、A・クルーズ厩舎)だ。少頭数だけに先行力を武器に自分のペースでレースを進めることができるだろう。前走は1600m戦に出走して10着と大敗しているが、得意の2000mで巻き返しを図る。
2018年の香港ダービー(LR)優勝馬で、現在4連勝中のピンハイスター(騙4、J・サイズ厩舎)にも注目が集まる。香港ダービーでは最後方からレースを進め、直線で他馬を一気に差し切る豪快なレースを見せた。相手関係は強力だが、末脚は侮れない。
もう一頭注目したいのが、昨年の2着馬パキスタンスター(騙5、A・クルーズ厩舎)。最後方から追い込むレースで一躍香港競馬のスターとなったが、昨年の6月に行われたプレミアプレート(GⅢ)に出走した際、スタート後200mで自らブレーキをかけ、走るのをやめてしまう癖を見せてしまった。その後もなかなか改善させることができず、2018年の2月にようやく復帰を果たすことができた。何をしでかすか分からない、パキスタンスターの走りにも注目だ。