前哨戦組は勝ち馬一択
23日に東京競馬場でフェブラリーS(GⅠ・ダ1600m)が開催される。前年王者ペプチドナイルとその2着ガイアフォースをはじめとしたベテランたちを相手に、根岸Sを圧勝して臨むコスタノヴァや東京重賞2勝のエンペラーワケア、“ダート路線改革元年”を戦い抜いた4歳世代など新興勢力が挑む構図だ。
ここでは過去10年のデータを基にして、ローテーションに見られる特徴を探っていく。
勝ち馬が出た前走レースは以下の3つ。今回はこの3レースを対象に好走パターンを探っていく。
・根岸S
【4-2-3-43】勝率7.7%、複勝率17.3%
・チャンピオンズC
【3-3-2-9】勝率17.6%、複勝率47.1%
・東海S
【3-1-1-15】勝率15.0%、複勝率25.0%
最多4勝をあげる前走根岸Sは、施行条件の似た前哨戦であることから母数は多いが、好走率はさほど高くない。「前走着順」で分けると、前走1着【4-1-1-2】、同2着【0-1-2-2】、同3着以下【0-0-0-38】となっていて、選びたいのは基本勝ち馬一択。同レースを圧勝したコスタノヴァは素直に信用していい。
次にGⅠチャンピオンズC組について。根岸Sとは打って変わり、前走6着以下が【3-1-2-7】と掲示板外に敗れた馬が好成績だ。なかでも「前年の東京ダ1600mで3着以内に入ったことがある」馬は【3-1-1-5】と健闘している。
これに該当するのは前年フェブラリーS2着のガイアフォース(前走15着)。過去にも17年ゴールドドリーム(前走12着)、22年カフェファラオ(前走11着)が二桁着順から巻き返しVを果たしている。また、ペプチドナイルが該当する前走5着は過去のサンプルこそないが、昨年覇者でもあり、軽視はできない。
残る東海S(今年からはプロキオンS)は前走1着【2-0-1-3】、2着以下【1-1-0-12】とこちらも根岸S同様、勝ち馬が良い。また、前走勝ちから好走した3頭はいずれも前走で「初角を2番手以内で通過」という共通点があった。今年のプロキオンSを制したサンデーファンデーがこれに該当。前走の逃走劇がフロック扱いされるようなら高配当の使者と成り得る存在だ。
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