横山武史騎手は悔しい1カ月に
3歳クラシック戦線の桜花賞、皐月賞が行われ盛り上がりを見せた4月開催が終了。先週末の天皇賞(春)では横山和生騎手がGⅠ初制覇とともに、親子3代での同レース制覇という偉業を達成した。今回は4月2日から5月1日までの開催10日間におけるリーディング上位騎手の成績を中心に振り返っていく。
今月も15勝を上積みし、年間62勝でリーディングを快走している川田将雅騎手。重賞では桜花賞でスターズオンアースに騎乗し、ゴール前はハナ差の接戦を制したほか、アーリントンCを勝利。こちらもゴール前はクビ差の接戦で勝負強さが光った。賞金面でも14億1,165万3,000円で2位以下に大差をつける独走状態となっている。
2位は岩田望来騎手。プラス11勝で51勝まで勝ち星を積み重ねた。2月の月間19勝、3月の12勝と比べると地味な印象を受けるが、変わらず騎乗回数337回は全体トップで好調をキープしていると言っていいだろう。
3位の横山武史騎手は日別の成績を見ると、3→0→1→0→2→0→2→1→0→0で複数勝利を3回記録したものの、月間9勝止まり。GⅠではエフフォーリアに騎乗した大阪杯9着、桜花賞はナミュール10着、キラーアビリティとのコンビで挑んだ皐月賞は13着と人気に応えることができず、悔しい1カ月となった。
4位のルメール騎手は、4月最初の週は騎乗取り止めとなり、合計8日間の騎乗。4月24日に3勝、4月30日に2勝と東京開催が開幕して以降は勝ち星を増やしてきており、3位の横山武史騎手とは2勝差の42勝まで追い上げてきた。重賞では皐月賞2着と惜しいレースがあったものの、依然としてJRA重賞未勝利が続いている。
5位は戸崎圭太騎手。1→1→0→0→1→1→1→1→1→3と開催10日のうち8日で勝利するなど月間10勝をあげ、コツコツ勝ち星を積み重ねている。
その他、賞金ランキングは勝利数12位ながらニュージーランドT勝ち、桜花賞2着、皐月賞3着、青葉賞3着など重賞で多く好走した武豊騎手が3位。ポタジェで大阪杯を制した吉田隼人騎手が4位、皐月賞をジオグリフで勝利した福永祐一騎手が5位にランクインした。