3着内馬の66.7%が4角4番手以内
皐月賞と同じ中山芝2000mを舞台に争われる弥生賞ディープインパクト記念。過去10年では皐月賞馬が出ていないが、重要な位置付けにある前哨戦ということに変わりはない。今年は朝日杯FSを制したドウデュースをはじめ、好メンバーが揃った印象。レースを占うにあたり、先週末の中山芝コースで行われたレースから傾向を分析していく。
2回中山開催開幕週となった先週は、中間に雨は降らず2月26日がクッション値9.5、ゴール前含水率12.1%、27日がクッション値10.1、ゴール前含水率11.2%。乾燥しすぎることもなく絶好のコンディションで合計9レースが行われた。

3着内馬の4角通過順位は4角先頭が1勝、2着2回、3着2回。4角2〜4番手が4勝、2着4回、3着5回。ここまでで3着内馬全体の66.7%を占めた。
その一方で、前を射程圏に入れられる4角5〜7番手からでも4勝、2着1回、3着1回と好走馬も多く、先行馬がそのまま押し切るかと思ったところをゴール前で差し切るという場面も見られた。こうした状況を踏まえると「先行有利のフラットな馬場」だったと言える。
続いて3着内馬が直線残り200m地点で通ってきたコースについても見ていこう。

Aコース使用の開幕週らしく、最内〜4頭目を通った馬が7勝、2着6回、3着9回で全体の81.5%と内有利。しかし、1着馬に限ると内から4頭目が5勝、内から7頭目が2勝という内訳。極端な内有利というわけではなく、こちらもどこを通っても大きくは変わらない「フラットな状態」だった。
最後にタイム面についても触れておきたい。1000m通過57.6のハイペースで逃げたパンサラッサが勝利した中山記念(1800m)は1:46.4、前半1000mが59.7だった土曜6Rの2000m・3歳未勝利戦は2:01.1で決着し、開幕週でも超高速馬場ではなかった。
三拍子そろうドウデュース

出走メンバーを見渡したところでは、前走あまりペースを落とすことなく逃げたメイショウゲキリンがハナを切りそう。ハイペースにはならないと考えるが、極端な瞬発力勝負にもならないと予想する。「実績面」に加えて「好位追走」「立ち回りの巧さ」を兼ね備えた馬を注目馬として取り上げるが、上位拮抗の混戦だと見ている。
【実績面からの注目馬】
真っ先に名前をあげなければいけないのは2歳王者ドウデュース。前走はマイルに距離を縮めてGⅠ馬となったが、デビューから2戦は1800mを使われていたように決してマイラーではなく、距離延長は間違いなくプラス。帰厩してから1週前までにCWコースで3本速い追い切りを行っており、いい形で始動戦を迎えられそうだ。
マテンロウレオは2走前のホープフルSではいい脚を使いながら6着という結果だったが、前走のきさらぎ賞を制してその力を証明して見せた。あまり後ろすぎては届かない馬場状態だが、末脚は確かで能力も上位なのは間違いない。
ジャスティンロックは前走、京都2歳Sを勝利。後方2番手追走も4角手前から進出を開始し、直線では追い比べを制した。中山芝2000mという舞台も合いそう、スタートを決めて流れに乗ってレースを進められれば勝ち負けできる存在だ。
【好位追走からの注目馬】
中山で2勝とコース適性が高いアスクビクターモア。ドウデュースや共同通信杯2着のジオグリフ、東京スポーツ杯2歳S2着のアサヒとも僅差の競馬をしている。好位でじっと脚を溜めるレースを得意としており、条件は合う。
ドウデュースも前走の朝日杯FSは8番手からのレースとなったが、1800mの新馬戦とアイビーSでは先行する形でレースを進めており、ある程度のポジションからレースが進められる。
リューベックは新馬戦を逃げ切り、前走の若駒Sも途中からハナに立ち最後までしぶとく押し切っている。中山の2000mという舞台も合いそうで、超高速馬場ではないという点も味方につけられるだろう。
【立ち回りの巧さからの注目馬】
ここでもドウデュースが該当。小倉芝1800mの新馬戦では終始外を追走する形になりながらも、3角から徐々に動いていき上手く加速していったレースぶりを見ると器用さを感じる。
ラーグルフはホープフルSで8番人気ながら、最内を上手く立ち回るレースぶりで3着と好走。切れる脚はないのでペースが流れてほしいタイプだが、展開が向けば上位に割って入ってもおかしくない。
ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。
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