ノーザンと社台が強いG1

2歳戦で必要なことは、1にも2にも完成度。これはおそらくどこでも言われていることだろう。その基準として情報から見て取れるのは生まれ月が早いかどうかというのは2歳戦では重要視されるポイントだが、さらには生産者が大手で幼駒のころからの馴致や調教がしっかり進んでいたかも大事だろう。
とはいえ、なかなか当歳や1歳時の育成がどうだったのかなんて情報は手に入らない。熱心にクラブの会報を集めてみても限界があるだろう。しかし、最大手の生産者が順調に強いのならば、傾向として考慮に含めるのは良いのではないだろうか。
実際に朝日杯FSは生産者がノーザン・社台の2つだけで直近10年の成績が【7-6-4-34】と、生産環境の違いが露骨に2歳G1である朝日杯FSでの結果に直結してしまっているのである。
今年の登録を見るとノーザン・社台が生産者の馬は7頭。その中でも早くに生まれた2月勢は3頭だが、人気上位で注目はジオグリフだろう。6月東京で早々に新馬勝ちし、9月の札幌2歳Sでは捲り上げで4馬身差の快勝である。唯一情報がないとすれば今年から2歳で走るようになったドレフォン産駒ということだけ。ここまでの戦歴も含めて、生まれ月が早く、ノーザン生産の強さも相まって消す理由が全くもって見当たらない。
社台グループが強いと考えれば、社台グループである追分ファーム生産のセリフォスも順当に評価せねばなるまい。6月中京でこちらも早々に新馬勝ちし、8月の新潟2歳S、11月のデイリー杯2歳Sと3連勝でここに来ている。生まれは3月7日で2月ではないが早いほうであり、ジオグリフに次いで買いの要素が多い馬だろう。
結局、人気になりそうな上位2頭にあまり不安材料を感じないということだ。となると馬券的にはなんとかこの人気馬2頭に割って入る馬を見つけたいところ。そこで、ジオグリフとセリフォスから3連複で流す対象を仕分ける基準を探してみたところ、注目点は馬体重にあった。
















