「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

【エプソムC】降級制度がなくても狙うは断然4歳馬 本命候補はアルジャンナ!当日まで覚えておきたいデータとは

2021 6/6 16:56勝木淳
エプソムカップインフォグラフィックⒸSPAIA
このエントリーをはてなブックマークに追加

4歳馬は直近10年で7勝

エプソムCは東京競馬場とエプソム競馬場が姉妹提携を結んだことを記念して創設された。エプソム競馬場といえば、英ダービーの舞台。第1回は1780年、そのころ、日本は第10代将軍徳川家治が老中の田沼意次に政治を任せていた。英ダービーは2021年、242回目を迎えた。

伝統と格式高いエプソム競馬場の名前を拝したGⅢエプソムCは、昨年こそ英ダービーが7月にスライドしたものの、ずっと本場のダービーが終わった6月2週目に行われてきた。ハンデ戦だった時代もあり、梅雨時の難しい馬場状態もあってか、かつては波乱決着も多かったが、近年は傾向も変化しつつある。ここでは直近10年分のデータから好走パターンを探っていく。


過去10年人気別成績ⒸSPAIA


10番人気以下は【0-0-2-71】。勝ったのは99年11番人気アメリカンボスが最後。近年、大波乱は少ない。かといって1番人気は【3-2-1-4】で勝率は30%と断然ではない。複勝率は60%と高く、馬券圏外だったのは18年ダイワキャグニー、20年サトノアーサーなど4頭。18、20年は馬場状態が悪く、馬場コンディションが悪化するようなら疑ってみたい。

2番人気【3-1-1-5】勝率30%、複勝率50%など上位人気は堅実で勝ち馬は5番人気以内から出現。穴を狙うなら2、3着に組みこむべきだろうか。


過去10年年齢別成績ⒸSPAIA


次に年齢別成績を調べると、まず3歳は【0-0-0-1】でほぼ出走がない。4歳は【7-6-3-17】勝率21.2%、複勝率48.5%。5歳が勝率4.5%、複勝率10.9%なので、圧倒的に4歳が強い。

だが、この時期は19年から降級制度がなくなり、強い4歳馬だけがオープンに残るわけではなくなったので、傾向が変化する可能性もある。まず単純に出走頭数が増えた。19年こそ2頭だった(4歳馬1、2着)が、20年は6頭。以前は2、3頭だったので、倍になった。分母が増えるので確率は下がるかもしれないが、19年はワンツー決着、20年はトーラスジェミニが18番人気3着。4歳注目という視点は今後も続けてもいいのではないか。


4歳馬で買うべきはアルジャンナ

ではここからは4歳馬の様々なデータを見ながら、その好走傾向について探っていきたい。

過去10年4歳馬前走クラス別成績ⒸSPAIA


4歳の前走クラス別成績をみてみよう。前走がGⅠだった馬は【1-0-0-4】。好走は16年ルージュバック1着のみで、格上のレースに出走した馬は過度に信頼できない。大阪杯9着アドマイヤビルゴは東京初出走であり、慎重に考えたい。 狙うならGⅡ【3-2-1-4】勝率30%、複勝率60%、オープン【3-2-0-4】勝率33.3%、複勝率55.6%あたりだろうか。出走予定馬にも該当する馬がいるので、ここをもう少し掘り下げてみたい。


過去10年4歳馬前走GⅡレース別成績ⒸSPAIA


では4歳の前走GⅡ組はどのレースから来た馬がいいのか。レース別成績をみると、マイラーズC【2-1-1-3】勝率28.6%、複勝率57.1%が目立つ。産経大阪杯は16年までのデータなので、ここはマイラーズCに注目しよう。


過去10年4歳馬前走マイラーズC位置取り別成績ⒸSPAIA


ではマイラーズC出走馬にどんな傾向があるのか。同レースでの位置取り別成績を調べると、中団が【2-1-1-0】勝率50%、複勝率100%、好走馬はすべてここに当てはまる。今年の出走馬ではアルジャンナがズバリここに該当する。東京芝1800mといえば、東京スポーツ杯2歳Sでコントレイルの2着に入った舞台。まずこの馬が有力候補だ。


過去10年4歳馬前走オープン組レース別成績ⒸSPAIA


次に前走がオープンだった馬について、レース別成績をみると、前走メイSが【2-2-0-4】(15年モンゴル大統領賞含む)で有力だが、今年のメイSに出走した4歳馬は勝ったアブレイズ1頭。同馬はここに出走する予定がない。であれば、マイラプソディが該当する都大路S【1-0-0-0】だろう。勝ったのは15年エイシンヒカリで、このときの都大路Sは京都芝1800mが舞台。しかもエイシンヒカリは都大路Sを勝っていた。今年の都大路Sは中京芝2000m、マイラプソディは2着だった。


過去10年前走クラス別成績ⒸSPAIA


ここまで4歳馬についてデータを調べてきたが、最後に全体のデータをひとつ。4歳と同じく前走クラス別成績をみると、傾向は同じで、前走GⅠ組は4歳を除くと、【0-1-0-5】で振るわない。また4歳は好相性のGⅡは【1-0-1-9】、オープンは【1-1-1-61】でどちらもそこまで強調できない。5歳以上を狙うなら、GⅢ【1-2-4-36】がよさそうだ。ここには新潟大賞典組のヒュミドールなどが当てはまる。

ライタープロフィール
勝木 淳
競馬ライター。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュース公式コメンテーターを務める。


エプソムカップインフォグラフィック2ⒸSPAIA



《関連記事》
デアリングタクト、コントレイルも敗戦の春競馬 「雨の日の競馬は荒れる」は本当なのか
トップはキタサンブラックの18億7684万円 アーモンドアイは何位?競走馬JRA獲得賞金ランキング
上手な付き合い方のコツは?ルメール騎手の「買える、買えない条件」

おすすめの記事