岡田繁幸氏に捧げる勝利
先週末は3歳女王決定戦のオークス(GⅠ・芝2400m)、今後のダート重賞戦線を占う上でも重要な一戦である平安S(GⅢ・ダート1900m)が行われた。AI予想エンジンKAIBAの予想は的中となったのか、振り返っていく。
無敗で桜花賞を制した白毛馬、ソダシが圧倒的な人気を集めた一戦だったが、AIは「ハーツクライ産駒×3歳牝馬×友道厩舎」が好成績を残している点に着目し、人気薄のニーナドレスを本命に推奨。高配当を狙った予想だった。
クールキャットが前半1000m59.9というペースで逃げる中、ニーナドレスは中団の外を追走する。3角から徐々に進出していったものの、直線では失速して16着。追加登録して果敢に挑んだ一戦だったが、上位とは力の差を見せつけられたレースとなってしまった。
ペースが流れたこともあり、上位に好走したのはいずれも道中中団より後ろを追走していた馬たちだった。その中で、中団の直線で外に持ち出してから力強く伸びてきたのはユーバーレーベン。ビッグレッドファームで繋養されているゴールドシップ産駒、サラブレッドクラブ・ラフィアンの所有馬であり、3月に亡くなった岡田繁幸氏に捧げる勝利となった。
際どい争いとなった2着にはアカイトリノムスメ、大外から伸びてきた16番人気ハギノピリナが3着に入り、3連単532,180円の波乱の決着となった。そして注目されたソダシはやはり距離が長かったのか8着、キャリア初黒星となった。