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【目黒記念】ダービーデーの一発逆転はムイトオブリガードに託す! 当日まで覚えておきたいデータとは

2021 5/23 17:10勝木淳
目黒記念インフォグラフィック1ⒸSPAIA
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ベテラン勢の一発に注意

ステイゴールドの初重賞制覇は00年の目黒記念。まだオークス前日土曜日のメイン競走だった。ダービーデー当日に移ったのは06年ポップロックが勝った年からだ。それから11年を除きダービー当日に行われてきた。

日本ダービーの大勝負で負けた人にとっては敗者復活戦、いわば最後の抵抗を試みる場になった。芝2500mのハンデ戦。日本ダービーとはわずか100mの差だが、正面直線部分の坂を2度越えることからよりタフな競馬になりやすく、波乱を期待したくなる。その傾向について過去10年間のデータから考えてみたい。


人気別成績ⒸSPAIA


一発大逆転を狙いたいレースではあるが、1番人気は【2-3-2-3】、勝率20%は頼りないが、複勝率は70%と高い。冷静に1番人気を軸にするのが的中の近道だったりする。波乱のイメージは1番人気の勝率が低く、2番人気が【0-1-0-9】と振るわず、7~9番人気がちょこちょこ勝っている点が影響しているだろうか。


年齢別成績ⒸSPAIA


年齢別成績も難しさを物語る。主力世代の4歳【3-2-3-27】、5歳【2-7-2-38】に対し、6歳【2-1-1-28】、7歳【2-0-3-25】、8歳以上【1-0-1-22】などベテラン勢が引けをとらない。ベテランだからと見限ると痛い目に遭うレースだ。


斤量別成績ⒸSPAIA


ハンデ戦は背負っている馬が走り、軽量が苦戦する、これはもはやハンデ戦あるある。ここも53キロ以下は【1-0-0-16】。11年キングトップガンが51キロで勝って以来、来ていない。対して57キロは【2-1-0-8】勝率18.2%、複勝率27.3%。58キロも【1-0-1-4】勝率16.7%、複勝率33.3%なので、目線はまず重ハンデ馬に置くべきだろう。


狙うなら格下のレースから来る馬

さらに前走クラス別成績から前走レース別成績へと具体的な戦歴を掘り下げ、好走ゾーンをとらえていく。


前走クラス別成績ⒸSPAIA


まず前走GⅠが【1-1-3-23】勝率3.6%、複勝率17.9%とイマイチ。成績がいいのはGⅢ【3-0-2-12】勝率17.6%、複勝率29.4%、オープン【4-4-3-45】勝率7.1%、複勝率19.6%、リステッド【0-1-0-7】複勝率12.5%、3勝クラス【2-2-0-20】勝率8.3%、複勝率16.7%。わりと格下からここにきた馬の成績がいい。


前走GⅢ組前走別成績ⒸSPAIA


前走GⅢのレース別成績では新潟大賞典【2-0-1-9】勝率16.7%、複勝率25%が着度数でトップ。同レース7着ムイトオブリガードが出走予定。新潟大賞典での位置取りが中団、後方だった馬がよく、ムイトオブリガードが該当する後方は【1-0-0-4】、15年11番人気1着ヒットザターゲットがいる。同馬はムイトオブリガードと同じ7歳。先述の通り高齢馬の激走があるレース。加えてヒットザターゲットは57キロ。ムイトオブリガードの新潟大賞典のハンデも57キロ。同舞台の19年アルゼンチン共和国杯の勝ち馬であり、据え置きの可能性は高く、好走パターンに一致する。

頭数は少ないが好走確率が高いのはダイヤモンドS【1-0-1-2】。今年はここがカギを握る。1着グロンディオーズが出走予定、上位人気が予想されるからだ。ダイヤモンドS1着は【0-0-0-1】、中団から差した馬【0-0-0-1】でなんとも判断しにくい。人気別データから1番人気なら連軸候補でもよさそうだ。


前走オープン・リステッド組前走別成績ⒸSPAIA


それからオープン・リステッド組のレース別成績では大阪-ハンブルクC【2-1-0-6】とメトロポリタンS【2-3-3-34】が好走パターン。大阪―ハンブルクCからは1着ミスマンマミーア、2着ヒートオンビートが出走予定。このレースの位置取り別成績も中団【2-0-0-1】、後方【0-1-0-3】と差し馬優勢。両馬とも当てはまるが、中団だったヒートオンビートがデータでは一歩リードではないか。

メトロポリタンSは目黒記念のステップレース的意味合いもあり、頭数が多い。今年も1着ゴールドギアなど複数がエントリーする。位置取り別成績をみると、ここは先行【1-1-1-10】、中団【1-2-2-11】と前記のレースより前で運んだ馬の成績がいい。追い込んだゴールドギアなどではなく、先行したサンアップルトンや中団から差してきたアイスバブル、サトノルークスが優勢か。


前走GⅠ組前走別成績ⒸSPAIA


最後にイマイチなGⅠ組について。今年も天皇賞(春)9着ナムラドノヴァンがいる。万葉S1着、ダイヤモンドS4着、阪神大賞典3着と今年は前走の天皇賞(春)以外は崩れていない。その天皇賞(春)が前走だった馬は【1-1-1-18】。イマイチながら好走馬が出ているローテだ。位置取りが後方だった馬はなかでも相性がよく、【1-0-1-4】。ただ、目黒記念で息を吹き返した3頭はいずれも天皇賞(春)10着以下だった。データが引っ張り合う形だが、一発逆転を狙うなら手広くいきたいので、位置取りのデータを信じて候補に入れておきたい。

ライタープロフィール
勝木 淳
競馬ライター。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュース公式コメンテーターを務める。


目黒記念インフォグラフィック2ⒸSPAIA



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