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【ヴィクトリアマイル】グランアレグリアに逆らう余地なし! ハイブリッド式消去法で残るのは最大7頭

2021 5/12 06:00八木遊
過去10年のヴィクトリアマイル『サンデーサイレンス系』かつ『前走1着』の成績ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

5つのデータから絞れた馬は?

先週の『NHKマイルC』は、本命に10番人気アナザーリリックを抜擢。道中は勝ったシュネルマイスターのすぐ内を進んだが、直線伸びきれず7着に敗れた。これでこの企画は皐月賞から5連敗となった。

今週は古馬牝馬の最強マイラーを決める『ヴィクトリアマイル』。過去10年のデータから複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップし、当てはまった馬を消していく。今回は現時点で除外対象の馬を含めた登録20頭を対象に絞り込んでいきたい。

『前走7着以下』×『前走から斤量増』★3.1%★

最初に取り上げるのは前走着順が7着以下だった馬。過去10年で75頭が該当し、その成績は【5-4-1-65】(複勝率13.3%)と悪くない。好走が多いのは前走から斤量減もしくは同斤量の馬で、【5-3-1-34】(同20.9%)だった。一方、前走から斤量増の場合は【0-1-0-31】(同3.1%)。まずこの条件に該当した馬を消去する。

今年この条件に該当したのは2頭だけ。アフランシールと前走54kgを背負って7着だったシゲルピンクダイヤ。まずこの2頭が消去対象となった。

【今年の該当馬】
・アフランシール
・シゲルピンクダイヤ

『関西馬』×『前走から中3週以内』★4.8%★

続いては東西別成績に注目。過去10年の複勝率を比べると、関東馬の15.9%に対し、関西馬は17.7%と拮抗している。それぞれの消去条件を探したが、関東馬には明らかな条件は見つからなかった。一方、関西馬は前走から中3週以内で出走してきた馬が【0-1-0-20】(複勝率4.8%)と苦戦傾向ということが判明。2つ目は、この組み合わせを採用する。

ここでも当てはまったのは2頭だけ。すでに消去済みのシゲルピンクダイヤと福島牝馬Sを逃げ切ったディアンドル。どちらも新潟への輸送から中2週で今度は東京への輸送という厳しい条件が待っている。

【今年の該当馬】
・(シゲルピンクダイヤ)
・ディアンドル

『サンデーサイレンス系』×『前走1着』★4.8%★

3つ目は血統に注目。過去10年でディープインパクト系を含むサンデーサイレンス(SS)系は【6-7-7-86】(複勝率18.9%)と好成績を残している。SS系の凡走パターンは前走を勝利して臨んだとき。その成績は【0-1-0-20】(同4.8%)で、唯一の馬券圏内は昨年2着のサウンドキアラだった。

今年この条件に当てはまったのは5頭。6戦5勝のテルツェットと前哨戦の阪神牝馬Sを勝ったデゼルはここで消去対象となった。

【今年の該当馬】
・クリスティ
・テルツェット
・デゼル
・ランブリングアレー
・レッドベルディエス

『前走6番人気以下』×『前走4角5番手以下』★4.9%★

4つ目は前走人気別データをピックアップする。対象としたのは前走6番人気以下だった馬。過去10年で【0-3-5-54】(複勝率12.9%)という平凡な成績だが、前走の位置取りが本番での結果を左右する。4角位置が4番手以内だった場合は【0-3-3-15】(同28.6%)と30%近い複勝率マーク。一方、前走4角5番手以下は【0-0-2-39】(同4.9%)で、3着馬が2頭いるだけだった。

今年これに該当したのは6頭。消去済みの2頭に加え、新たに4頭が消えた。これで最後の条件を前に8頭を残すのみとなった。

【今年の該当馬】
・(アフランシール)
・サウンドキアラ
・シャドウディーヴァ
・プールヴィル
・マルターズディオサ
・(ランブリングアレー)

『4歳馬』×『今回8番人気以下』★2.4%★

最後は、登録20頭中半数近い9頭を占める4歳馬を対象に消去データを探した。4歳馬の過去10年の成績は【5-6-3-66】(複勝率17.5%)。14頭が馬券に絡んでいるが、うち13頭は当日7番人気以上に支持されていた。8番人気以下だと【0-1-0-41】(同2.4%)と絶望的。人気薄(8番人気以下)で馬券に絡むのは5歳以上【2-2-2-58】(同9.4%)がほとんどだと覚えておきたい。

残っていた8頭のうち4歳馬は5頭。除外対象のエーポスに加え、レシステンシアとマジックキャッスルが含まれる。この2頭は7番人気以上が確実視されるため、印を回すことになりそうだ。スマイルカナはおそらく8番人気以下で消去が濃厚。微妙なのがリアアメリアで、当日はぎりぎりまでこの馬のオッズとにらめっこになるかもしれない。

【今年の該当候補】
・エーポス*
・スマイルカナ
・マジックキャッスル
・リアアメリア
・レシステンシア

無条件で最後まで残ったのは3頭。快速逃げ馬イベリス、1番人気確実のグランアレグリア、そして復活を懸けるダノンファンタジーの5歳勢。本命はもちろんグランアレグリアで、逆らう余地はなさそうだ。

【ライタープロフィール】
八木 遊
野球兼競馬ライター。スポーツデータ会社やテレビ局の校閲職などを経てフリーに。2021年から、恥を覚悟でTwitter(@Yuuu_Yagi11)にて全重賞の予想、買い目、年間収支を掲載中(5月9日時点の回収率は37.9%)。

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