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【フローラS】上位人気は過信禁物! 「キャリア」「前走距離」から狙ってみたい穴候補とは

2021 4/18 17:04勝木淳
フローラSインフォグラフィックⒸSPAIA
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どのタイミングでオークス路線に変更したのか

牝馬クラシック戦線の舞台は桜から新緑の府中へ。春の東京開幕週はオークストライアル・フローラS。オークストライアルながら、オークスの過去10年で前走フローラSだった馬は【0-5-3-37】。勝ち馬は出現せず。最後に勝ったのは10年アパパネと1着同着だったサンテミリオン。あの同着劇は11年も前、時の流れは早い。桜花賞組の牙城を崩すのは簡単ではない。そうは言いながらも17年6番人気2着モズカッチャン、20年7番人気2着ウインマリリンなど2着は10年で5回。有利とはいえない中3週のローテーションでも侮りがたい。ここでは過去10年のデータを分析、好走パターンを考える。


過去10年フローラS人気別成績ⒸSPAIA


1番人気は【3-1-0-6】勝率30%、複勝率40%。着外6頭で信頼度はやや低い。ただ4番人気以内は【8-6-3-23】、1着は上位人気というケースが多い。注目は5~8番人気【0-1-2-37】、9番人気以下【2-3-5-85】。よく穴人気はアテにならないとは言われるが、思わず手が出るような中穴はこのレースでは不振。どうせ穴を狙うならこのレースは思い切って13番人気【0-1-2-7】など無印馬を狙ってみてはどうだろうか。


過去10年フローラSキャリア別成績ⒸSPAIA


キャリアが浅い馬同士のレースなので、キャリア別成績を出す。さすがにキャリア1戦は1番人気14着セラピアなど【0-0-0-8】で厳しい。新馬勝ち直後のスノークォーツや経験馬相手に未勝利戦を勝ったアンフィニドールには辛いデータだ。2戦も【1-0-1-25】なので、2戦2勝のオヌールもひっかかる。

かといって豊富なキャリアも味方にならず、8戦【0-2-1-7】まで。理想は3戦【4-3-3-25】、4戦【3-0-2-19】。ようは桜花賞を目指し、出走できず、キャリアを重ねてオークスに転戦してきた馬より、早めに目標を切り替えオークスに照準を定めた馬、もしくは最初からオークス狙いの馬がいい。陣営の思惑が反映されたデータなので、そういった人の心理も考えておきたい。5戦【0-3-1-26】のユーバーレーベン、ウインアグライアらより4戦パープルレディー、エトワールマタンらを評価したい。


過去10年フローラS枠順別成績ⒸSPAIA


東京芝2000mは引き込み線から発馬直後に2コーナーを迎え、周回コースに入るレイアウト。改良されたとはいえ、序盤の距離ロスが大きく、位置をとりにくい外枠は不利。開幕週に行われることも手伝い、このレースも7枠【0-0-1-25】、8枠【1-1-3-24】と不利。勝ったのは16年3番人気チェッキーノだが、8枠で2、3着にきた4頭は13、5、13、5番人気と人気薄が目立つ。8枠に入ったことで一気に人気を落とした馬をあえて狙うという選択肢もありうる。4枠より内側が目立つのはコースレイアウトもあるが、春の開幕週で馬場状態がいい点もあるだろう。


前走1勝クラス、未勝利組が優勢

キャリア、枠番別の成績をみてきたが、ここからはさらに戦歴のデータを掘り下げて好走パターンを探る。


過去10年フローラS前走クラス別成績ⒸSPAIA


不思議なことに前走重賞組が【0-4-4-46】で勝ち馬を出していない。好走はするが、勝ちきれない。ユーバーレーベンなどが該当する主要ステップ・フラワーC組は【0-3-3-18】。過度に嫌う必要はないものの、過信は禁物か。目立つのは1勝クラス【7-5-4-55】や未勝利【2-1-2-25】。ここをさらに突っ込んでみる。


過去10年フローラS・前走1勝クラス組前走距離別成績ⒸSPAIA


まず前走が1勝クラスだった馬の距離別成績を出す。1600m【0-0-0-8】、1800m【4-3-2-19】、2000m【2-2-1-24】とマイルより中距離志向の馬が優勢。やはり早めにオークス路線に舵を切っているかがポイントになる。数は少ないが2400m【1-0-1-3】は特注。今年はゆりかもめ賞を勝ったパープルレディーが出走予定。キャリア4戦も合わせて、データ上では最有力候補だ。


過去10年フローラS・前走未勝利組組前走距離成績ⒸSPAIA


前走未勝利は、1勝クラスほど信頼度は高くないが、それに次ぐ成績。ここも距離別成績を出すと、傾向は1勝クラスと同じで、1600m【0-0-0-6】、1800m【1-0-2-12】、2000m【1-1-0-7】と中距離志向の馬が強い。キャリア3戦で前走芝1800mの未勝利戦を勝ったスノーハレーションがここに当てはまる。

データから上位人気馬は厳しく、好走パターンに当てはまるのは穴っぽい馬ばかり。大穴を期待したくなる一戦だ。

ライタープロフィール
勝木 淳
競馬ライター。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。


フローラSインフォグラフィック2ⒸSPAIA


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