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【福島牝馬S】「5、6歳の関西馬」「中山牝馬S組9勝」“福島牝馬Sイン新潟”は今年も大波乱か?

2021 4/18 17:05SPAIA編集部
福島牝馬S1週前インフォグラフィックⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

10年ぶりの新潟開催

怒涛のように続くGⅠシーズン。最高潮の盛り上がりを見せる桜花賞→皐月賞の翌週に、1週間だけGⅠがない週が設けられているのは、JRAから我々に対する「ちょっと落ち着きなさいよ」というメッセージなのだろうか。そのお気持ちだけありがたく頂戴して、今週も勝った負けたの一喜一憂で存分に熱くならせていただこう。

今週の重賞は3つ。日曜に東京で行われるフローラS、阪神開催のマイラーズC、そして今回取り上げる福島牝馬Sだ。なお、春の福島開催は、残念ながら2月に発生した地震の影響で新潟への代替となった。したがって福島牝馬Sも今年は新潟競馬場、芝1800mを舞台に行われる。

器用さとしぶとさが求められる右の小回り、福島競馬場と、日本最長の直線を持つ左回り、瞬発力勝負の新潟。まるで例年のデータなど通用しない気もするが、そこはご容赦いただきながら、コースが変わっても意味がありそうなものを中心に過去10年のデータを分析してみる。ちなみに、11年も新潟での代替開催だったため、その年の結果も参考になりそうだ。

人気のない馬を買うべし!

まずは福島牝馬Sがどの程度堅い、もしくは荒れるのか、という点からスタートしよう。過去10年での3連単平均配当は約41万円。昨年が227万、16年が73万、15年が59万馬券。このあたりが平均を押し上げている原因だ。

福島牝馬S人気別成績ⒸSPAIA



人気別成績を見ても、1番人気が2勝、2番人気が0勝と心もとない。回収率を考えると話はもっと早く、10年間で1、2番人気だけを切って全馬の複勝を買った場合の回収率は120%。もう一歩踏み込んで、10番人気以下の複勝だけを全て買っていたら192%に達する。今年実るかは別として、とにかく人気のない馬を買う方が期待値的には高い。

では、紛れのなさそうな新潟でこの傾向が通用するのか、という問題になってくるが、新潟開催だった11年は9・5・3番人気という決着。もちろん、サンプルひとつでどうということもないが、少なくとも「新潟だから堅い」と考えるのは間違っているようだ。

中山牝馬Sの扱い

さて、荒れる方に軸足を置いて買えばいいと分かったものの、具体的にどういう馬を狙えばいいのか。さらに掘り下げていく。

福島牝馬S年齢別成績



まずは年齢別成績。出走頭数が最も多いのは4歳馬の70頭だが、勝利数はわずかに2。勝率2.9%はワーストで、複勝率14.3%もイマイチ。しかも馬券に絡んだのは15年2着リラヴァティ(9番人気)を除いて5番人気以内だから、回収率も単12/複33と低い。ここは5歳(単99/複204)、6歳(単311/複191)が狙い目で、7歳になると行き過ぎだ。

福島牝馬S所属別成績



続いて所属。関東圏のローカル競馬場ながら、好成績は関西馬。過去10年で栗東が7勝、美浦が3勝。母数は美浦の方が多いため、当然好走率も栗東が優勢だ。くどいようだが、また回収率を持ち出すと美浦の単29/複96に対し、栗東は単146/複132で、やはり関西馬がオイシイ。

福島牝馬S前走クラス別成績



次に前走クラス別。勝ち馬10頭は前走GⅢ組、というか、中山牝馬S組が9勝、2着7回というズバ抜けた成績を残している。ただ、これに関しては中山とコース形態が似た福島ならではのことで、今年はあまりアテにならない。「新潟開催の11年でも中山牝馬Sの2、3着馬がワンツーを決めているじゃないか」というご指摘は残念、この年の中山牝馬Sは阪神施行だったからややこしい。

一瞬だけデータから離れると、今年の中山牝馬Sは異次元の不良馬場。出走各馬は反動が気になるところだ。既に次走を迎えた馬は桜花賞週の終了時点で3頭いて、いずれも馬券圏外。阪神牝馬Sでは良馬場で巻き返しを期待されたリアアメリアが3番人気9着と崩れた。

個人的にはこの組の次走は全て消しの決め打ちでいこうと思っているのだが、どうだろうか。上手くいけば一気に出走馬を絞り込める強手にはなる。

そんな中山牝馬S組の有用性はともかく、今年も意味を持ちそうなのが前走3勝クラス組の好調と、前走オープン組の不振。どちらも当然勝利はないが、複勝率は前者が27.3%、後者が5.9%と明暗が分かれる。想定にいるミスニューヨークあたりは楽しみが大きいが、同期のクラヴァシュドールはちょっと厳しい。

福島牝馬S生産者別成績



最後に生産者別成績。コース形態に依存しないデータということで、ネタ切れ感も出てきたがご愛嬌だ。出走数の多いノーザンF、社台Fの成績は平均やや下といった具合。

社台コーポレーション白老Fや追分Fを加えた、いわゆる「社台系」で前走2着以下だった馬は【1-1-4-36】、連対率4.8%に留まっている。中山牝馬Sで1番人気9着に敗れ、まともな馬場での反撃を期すドナアトラエンテはどうだろうか。結局このレースの取捨に話が戻ってきた。

とにかく荒れる方向に振って考えたい福島牝馬S。データをまとめると「5、6歳馬」「関西馬」「前走3勝クラスかGⅢ」「社台系の生産馬やや苦戦」ということになる。ここに、個人的に中山牝馬S組を敬遠という方針を加えてみたい。

シゲルピンクダイヤは上記のデータを全て満たす。一時期はレース前に発走委員との戦いで消耗しているようなゲート難もあったが、近2走は課題をクリア。新潟は初見参だが、勝負所のズブさと鋭い末脚を考えればいかにも合いそうなコース。待望の2勝目を手にするのは今回ではないか。

2021年福島牝馬Sの1週前データインフォグラフィックⒸSPAIA


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