3月はWIN5の「隠れ波乱」月
「もう一つの馬券」としてすっかりお馴染みになったWIN5。今年1月11日には、史上最高配当の4億8178万3190円が飛び出したのも記憶に新しい。だが、実は一番荒れるのは3月なのだ。超配当にチャレンジできる『夢の3月』とでも名付けたいのだが、今回はその理由をデータから見てみよう。
月別の平均配当を見てみると、最も高いのは梅雨時期である6月の3107万円だ。また、1月と2月の冬時期が平均を大きく上回っている。全体平均が1939万円のところ1月が2401万円、2月が2985万円だ。WIN5の高額配当TOPも上位3位まで全て1月か2月の開催が並び、この時期の特別・重賞レースがいかに難しいかを示している。
3月の平均配当は2169万円で全体の4位。確かに平均より荒れているのだが、一番ではないじゃないか、と思ったアナタは大事なことを見落としている。WIN5といえば的中者がいない場合、払戻上限を超えた場合に「キャリーオーバー」が発生する。そのキャリーオーバー発生回数が一番多いのが3月なのである。
3月はキャリーオーバー元となる開催が最多の3回発生している。1回は的中なし、2回は払戻上限を超えた額がキャリーオーバーとなった。平均配当はこのキャリーオーバー分下がってしまっている点を考慮すると、実質3月の「波乱度」が一番高いと言えるのだ。これはWIN5をやらない人にとっても大事なことで、メイン、準メインレースは3月が一番荒れるということも表しているのだ。
3月のメイン級レースが荒れる理由は実に単純明快。春競馬に復帰してくる有力馬と冬競馬を使ってきた馬との比較が難しいからだ。1着を当てるのが条件のWIN5において、ローテーションが違う馬たちが多ければ多いほど、休養馬の復帰が多ければ多いほど難しくなるのは想像に難くない。「連軸」といった評価でいい通常の券種以上に難解だろう。