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【マイルCS】グランアレグリアの不安材料は1つだけ 勝ち馬に必要な3つの条件

2020 11/17 06:00高橋楓
マイルCS過去5年の優勝馬インフォグラフィックⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

“聖剣”の3連覇を阻んだのは

2005年11月20日。第22回マイルチャンピオンシップ。主役はJRA史上初の同一GⅠ3連覇を目指すデュランダル。その年、蹄葉炎を発症しながら奇跡の復活を遂げターフに戻ってきた。しかしこのレースを制したのはハットトリックだった。追い込んでくる青鹿毛の馬体の美しさと躍動感は見る者の目をくぎつけにした。

本当に極端な成績の馬で、このレースを迎えるまで末脚がハマれば上がり最速で[6-0-0-1]、気分が乗らなければ一切脚を使わず[0-0-0-4]。今でこそ馬主のキャロットファームの勝負服は重賞で当たり前になったが、実はこの馬が重賞制覇第一号。クラブの礎を築いた。

今年の舞台は「阪神マイル」コース形態に注意

マイルCS過去5年の優勝馬

今年は京都競馬場の改修で「阪神競馬場」で行われる。特徴は差しが決まりやすいこと。スタートしてから3コーナーまで約450m。ゆったりとした流れから瞬発力勝負になりやすい。しかし、ゴール手前に約1.8mの急坂が待ち構えている事で、後ろの馬でも届く。当該コースでの好走歴がある馬はチェックしておきたい。

平均配当は馬連4529円、3連単は11万円超

過去10年配当

近10年間の1番人気の成績は[0-3-2-5]とまさかの勝率0%で、最後に勝ったのは2009年のカンパニーまで遡る。近20年に範囲を広げても[4-5-2-9]、勝率20%、複勝率55%となっている。1番人気でも過信は禁物だ。

3連単は10万円を大きく超える配当が3回もあるので平均は高くなったが、2桁人気で馬券に絡んだのは2010年エーシンフォワード(13番人気1着)と2011年フィフスペトル(11番人気2着)の2頭のみ。極端な穴狙いは避け、BOXやマルチ馬券で高配当を狙いたい。

多種多様なローテーション

前走レース別

過去10年間では富士S[3-4-1-43]が最多勝だが、勝率に直すと5.9%しかない。以下、毎日王冠[2-0-2-18]、スワンS[1-4-1-33]、天皇賞秋[1-1-2-12]、スプリンターズS[1-1-0-6]と続き、京都大賞典、安田記念から1頭ずつの勝ち馬がでている。GⅡ以上のレースであればローテーションはそこまで気にしなくてよさそうだ。注意したいのはマイル成績。過去に連対した20頭中19頭はマイル戦での勝ち鞍があった。

5番人気以内の4歳は複勝率61.9%

年齢別

年齢別成績を見ると、3歳[2-0-2-32]、4歳[4-6-3-23]、5歳[3-3-4-50]、6歳[1-1-1-26]、7歳以上[0-0-0-17]となっている。5番人気以内に支持された4歳馬は[4-6-3-8]と信頼感が一気に上がり、逆に6番人気以下の馬は[0-0-0-15]と苦戦している。当日は人気にも要注目だ。3歳馬は2017年、2018年と2年連続制覇しているが連対率は5.6%しかない。6歳以上で馬券に絡んだ3頭は2走以内に重賞で連対実績があった。

阪神マイルで好成績の騎手、種牡馬

阪神芝1600m騎手別

先にも書いたが、今年の舞台は阪神競馬場である。そこで今回は阪神芝1600mが得意な騎手ベスト5(過去10年)を調べていきたい。まず第1位は川田将雅騎手[55-25-35-154]連対率29.7%、複勝率42.8%のハイアベレージだ。続いて第2位は福永祐一騎手[43-34-36-156]連対率28.6%、複勝率42.0%とこちらも高い数字を残している。以下、浜中俊騎手[41-37-21-174]C.ルメール騎手[29-17-13-52]M.デムーロ騎手[27-25-18-79]と続く。この5人には当日も注意をしておきたい。


阪神芝1600m種牡馬


同様に種牡馬別成績を見ると、ディープインパクト産駒の独壇場である。[109-84-81-470]で、母数が多いとはいえ勝率14.7%、連対率25.9%、複勝率36.8%と、パーセントに直しても抜けた数字になっている。以下、ダイワメジャー産駒[30-36-35-244]、ハーツクライ産駒[25-19-21-205]、キングカメハメハ産駒[20-25-29-241]、ステイゴールド産駒[20-18-14-158]と続く。

「4、5歳馬」「マイル実績」「阪神巧者」がポイント

ここまで取り上げてきたデータを照らし合わせると出走予定馬のうち7頭が残るのだが、どの馬にも勝ち切るまでには不安材料が残る。

・アドマイヤマーズ
…スワンS組において3番人気以内で馬券に絡んだ馬は[0-4-0-4]で勝ち切るまでは至っていない

・カツジ
…スワンS組において4番人気以下で馬券に絡んだ馬は本番で[0-0-1-9]

・ケイアイノーテック
…ディープインパクト産駒の5歳馬なのだが、騎乗予定の津村騎手が近10年間で当該条件[0-1-0-8]

・インディチャンプ
…安田記念から直行組は[1-0-0-4]で馬券に絡んだのは当年の安田記念馬モーリスのみ

・サウンドキアラ
…前走2桁着順[0-0-0-38]

・ヴァンドギャルド
…全項目クリアも4歳馬は5番人気以内だと[4-6-3-8]、6番人気以下だと[0-0-0-15]当日の人気が気になる

グランアレグリアは十中八九1番に推されるだろうが、その人気の連敗以外は不安なデータは見当たらない。やはりこの馬を中心に、BOX馬券やマルチ馬券で高配当を狙うのが無難なレースになりそうだ。

《ライタープロフィール》
高橋楓。秋田県出身。
競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』にてライターデビュー。競馬、ボートレースの記事を中心に執筆している。


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