「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

【天皇賞・秋】上位勢に不安要素なし アーモンドアイに一泡吹かせるかもしれない1頭とは?

2020 10/29 17:00三木俊幸
2020年天皇賞馬場適性チャートⒸSPAIA
このエントリーをはてなブックマークに追加

ⒸSPAIA

例年よりは時計、上がりともかかる馬場

同一年に牡馬と牝馬が無敗で三冠を制するという偉業を目の当たりにしたが、今週の天皇賞・秋(GⅠ・芝2000m)もアーモンドアイに歴代最多となるGⅠ8勝目がかかっており、三たび歴史が動く瞬間を目にすることになるかもしれない。

そんなアーモンドアイに死角はあるのか、逆転可能な馬はいるのか、馬場適性の観点から分析・予想を行っていく。

先週末の東京芝コースクッション値ⒸSPAIA

先週末のクッション値を振り返ると、金曜日の朝の時点では稍重ながら9.0という数値だったが雨が降り続いたことで、夕方には馬場状態が重まで悪化。土曜日の朝には雨が上がり、再び稍重に回復したが、クッション値は8.6、ゴール前の含水率も17.2%と水分量が多い状態だった。

その後は良に回復したものの、日曜日の朝のクッション値は8.7と前日とほとんど変わらなかった。

先週末の東京芝1600m以上 タイムと上がりⒸSPAIA

芝1600m以上で行われたレースの勝ちタイムを振り返ると、土曜日に行われた富士Sは前半800mが45.4とHペースだったが、勝ちタイムは1:33.4。2000m戦では日曜日の甲斐路S(3勝クラス)が2:00.7と例年よりは時計がかかっており、2週に渡って雨の影響を受けたが感じられた。

直線の長い東京コースなだけに、良馬場に回復すれば上がり33秒台を使って馬券圏内に好走した馬もチラホラ出ていたが、こちらも例年よりは全体的にかかり気味だと言える。

先週末の東京芝1600m以上 通過順位ⒸSPAIA

そんな馬場状態で行われたレースの通過順位を見ると、9レース中4レースで逃げ馬が馬券に絡んでいたものの、4角通過時点で中団より後ろにいた馬が11頭、そのうち5頭は後方3番手より後ろのポジションだった。

直線で通ったコースを調べると、富士Sは9頭目→7頭目→10頭目と外を通った馬で決着したが、より馬場が回復した日曜日の勝ち馬が通ったコースは2頭目が1頭、それ以外の4レースは全て4頭目を通った馬が勝利。9頭目、10頭目というコースを通って好走している馬もいたものの、馬場が乾けば比較的内側が伸びる傾向にあった。

今週末にかけては晴天が続く予報で、4回東京開催では初めて土日とも良馬場でレースが行われるだろう。クッション値が高くなるとともに時計、上がりも先週末よりは速くなると考える。

晴天続きでダノンキングリーが2番手に浮上

ここからは注目馬の適性について馬場適性チャートを用いて詳しく見ていく。 縦軸は高速馬場を得意とするスピード型か時計のかかる馬場に強いパワー型かを示す指標、横軸は上がりの速い馬場に強い瞬発力タイプか上がりのかかる馬場を得意とする持続力タイプのどちらに分類できるかを表している。

2020年天皇賞馬場適性チャートⒸSPAIA

【アーモンドアイ】
今さら語るまでもないが、東京コースではGⅠ4勝をあげており、最も得意とする舞台だ。マイル戦ではスタートが悪かった時に取りこぼしているが、2000mならリカバリーできる。超高速馬場でなくとも、上がり33秒台が出る馬場であれば不安要素は感じない。普通に走れば大記録達成となるだろう。

【クロノジェネシス】
流石にアーモンドアイなど、超越した瞬発力がある馬と比較すると劣ってしまうが、アイビーSでは上がり32.5、クイーンCでは上がり33.1と瞬発力勝負でも結果を残しており、能力面はもちろんのこと、良馬場の東京2000mという条件も問題ない。例年のように超高速馬場ではない点から先週土曜日くらいの馬場なら対抗評価だったが、晴天続きで馬場が硬くなりそうなので3番手とする。

【ダノンプレミアム】
前走の安田記念は13着に敗れているが、切れる脚がないので瞬発力が求められる東京マイルのGⅠでは致し方ない結果だ。昨年の天皇賞・秋では好位追走から2着となっていることからも2000mへの距離延長、加えてクロノジェネシスと同様に今の馬場も味方するはずだ。

【ダノンキングリー】
東京コースでは昨年の共同通信杯と毎日王冠でインパクトあるレースを見せていることからも、適性は十分。休み明けは2戦2勝、好位から瞬発力を生かすレースができれば、アーモンドアイを追い詰めるところまでは行けるだろう。

▽天皇賞・秋予想▽
◎アーモンドアイ
○ダノンキングリー
▲クロノジェネシス
△ダノンプレミアム

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在は競馬ライターとしてだけでなく、カメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場で取材活動を行っている。


《関連記事》
【天皇賞(秋)】宝塚記念圧勝クロノジェネシスは最初に消し ハイブリッド式消去法で残ったのは2頭
【天皇賞(秋)】アーモンドアイ「負けパターン」になる確率37.5% 人気馬の死角は?
【天皇賞(秋)】名牝クロノジェネシス、アーモンドアイに黄色信号 当日まで覚えておきたいデータ

おすすめの記事