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【マーチS】今年も万馬券必至!?高配の立役者になりそうなのは?

2020 3/28 17:00勝木淳
マーチステークス斤量別成績
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ⒸSPAIA

波乱警報発令中

GⅠ高松宮記念の裏で開催されるマーチSはとりわけ話題が少ない重賞ではあるが、その分なのか馬券的なインパクトがとにかく大きい。

過去10年で1番人気は【0-1-1-8】と散々な結果。まさに買ってはいけないマーチSの1番人気である。人気だけで切るというのは乱暴のようだが、ことマーチSだけはそれが許されるのではなかろうか。

では穴馬をどうやって発掘するのか。ハンデ戦らしく斤量からアプローチする。

マーチステークス斤量別成績(過去10年)

頭数が比較的多い55.5~57キロは【3-3-5-54】と頼りない。であればその下53.5~55キロ【3-5-3-43】か。いやこれらを比較しても差は小さいではないか。少し不安になってきたがご安心を。57.5~59キロ【4-2-2-20】と見込まれた馬の好走は目立つ。今年はこのレンジに2頭いる。それがクリンチャーとリアンヴェリテだ。さあどちらを取るか?

前走クラス別成績(過去10年)

前走クラス別成績を見ると、前走オープン特別組【4-6-4-57】がよさげで仁川Sから来るクリンチャーかと思うが、前走GⅢ組【1-1-1-13】は率でいえばオープン特別と互角なので、みやこS経由のリアンヴェリテを下にはとれない。

むしろ、インティとスマハマがやりあった超ハイペースに巻き込まれ、リズムを崩したリアンヴェリテは不気味ではないだろうか。前走総武Sを逃げ切ったメイショウワザシはなにがなんでもというタイプでもなく、先手争いに絡んでくるのはテルペリオンぐらい。「逃げ馬は大敗後を買え」は古より伝わる競馬の格言。昨夏の北海道シリーズで見せた先手を取れるスタイルに戻って一発あっても不思議はない。

人気薄の重ハンデ馬、ピンかパーというギャンブル馬に賭ける価値はあるのではないか。当然狙いはアタマからである。これもまた逃げ馬を買うときの鉄則のようなもの。逃げに圧勝あり、逃げに惜敗なしだ。

相手選びも慎重に

軸はマーチSらしく人気薄に設定したからには抜けだけは許さない。相手についても検討を重ねてみよう。

前走レース別成績(過去10年)※主要レースのみ

フェブラリーS組【2-0-0-6】なのでタイムフライヤーは上位人気でも無視できない。あとは今年も大挙出走する仁川S組【2-1-3-12】は基本的には同レース3着【2-0-1-0】に代表されるように掲示板以内に来ていた馬が中心でよさそう。クリンチャー、コマビショウあたりは印を回しておきたい。

対して総武S組は10着以内に万遍なく好走馬が分布しており、こちらは切るのは危険だ。メイショウワザシ、ローズプリンスダム、スウィフトレイドぐらいまで拾っておきたい。残る好走馬が出現するのはダートグレード組だが、今年は不在。残りは斤量面で好走が多いレンジを拾う。

かなり手広く印を付けるが、リアンヴェリテの人気を考えれば、ガミることはなさそう。

◎リアンヴェリテ
〇クリンチャー
▲タイムフライヤー
△コマビショウ
×メイショウワザシ
×ローズプリンスダム
×アシャカトブ
×レピアーウィット
×メイショウスミトモ
×テルペリオン

【マーチS枠順】クリンチャーは1枠2番、タイムフライヤーは3枠5番 過去10年で1番人気0勝のレースを制するのは?
【マーチS】買ってはいけない!?1番人気大不振

ライタープロフィール
勝木 淳
競馬ライター。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて「築地と競馬と」でグランプリ受賞。中山競馬場のパドックに出没。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌「優駿」にて記事を執筆。