波乱警報発令中
GⅠ高松宮記念の裏で開催されるマーチSはとりわけ話題が少ない重賞ではあるが、その分なのか馬券的なインパクトがとにかく大きい。
過去10年で1番人気は【0-1-1-8】と散々な結果。まさに買ってはいけないマーチSの1番人気である。人気だけで切るというのは乱暴のようだが、ことマーチSだけはそれが許されるのではなかろうか。
では穴馬をどうやって発掘するのか。ハンデ戦らしく斤量からアプローチする。
頭数が比較的多い55.5~57キロは【3-3-5-54】と頼りない。であればその下53.5~55キロ【3-5-3-43】か。いやこれらを比較しても差は小さいではないか。少し不安になってきたがご安心を。57.5~59キロ【4-2-2-20】と見込まれた馬の好走は目立つ。今年はこのレンジに2頭いる。それがクリンチャーとリアンヴェリテだ。さあどちらを取るか?
前走クラス別成績を見ると、前走オープン特別組【4-6-4-57】がよさげで仁川Sから来るクリンチャーかと思うが、前走GⅢ組【1-1-1-13】は率でいえばオープン特別と互角なので、みやこS経由のリアンヴェリテを下にはとれない。
むしろ、インティとスマハマがやりあった超ハイペースに巻き込まれ、リズムを崩したリアンヴェリテは不気味ではないだろうか。前走総武Sを逃げ切ったメイショウワザシはなにがなんでもというタイプでもなく、先手争いに絡んでくるのはテルペリオンぐらい。「逃げ馬は大敗後を買え」は古より伝わる競馬の格言。昨夏の北海道シリーズで見せた先手を取れるスタイルに戻って一発あっても不思議はない。
人気薄の重ハンデ馬、ピンかパーというギャンブル馬に賭ける価値はあるのではないか。当然狙いはアタマからである。これもまた逃げ馬を買うときの鉄則のようなもの。逃げに圧勝あり、逃げに惜敗なしだ。