パリ五輪世界最終予選突破へ課題と収穫
デンマーク、ノルウェー、スウェーデンで開催中の第26回女子世界選手権に出場している女子日本代表「おりひめジャパン」は11日、メインラウンド3戦目、本大会での最後の試合で予選E組3位のセルビアと対戦し、22-20で勝利を収めた。
前半を9-8とロースコアで折り返し、後半も両チーム一進一退の攻防。おりひめジャパンが1点、2点差のリードを保つ展開が続いたが、ラスト8分で服部沙紀、中山佳穂、笠井千香子の連続得点で4点差をつけ、最後は連取されながらも2点差で逃げ切った。
この試合のPlayer of the Matchにはチーム最高の6得点を挙げた中山佳穂が選ばれた。
中山佳穂ⒸJHA/Yukihito Taguchi
「おりひめジャパン」は予選ラウンド1勝2敗、メインラウンドでは予選ラウンドでの対戦結果を持ち越すために2勝3敗(対戦した3チームとは2勝1敗、大会全体3勝3敗)となりグループで5位、大会全体では17位で終えた。
強豪デンマーク、セルビアに勝利し、ドイツには1点差で敗れたものの、ヨーロッパの強豪と戦えることが証明され、課題と収穫の多かった今大会。2024年4月11日から14日まで開催されるパリオリンピック世界最終予選(開催地未定)突破に大きな期待を抱かせる結果となった。コメントは以下の通り。
■楠本繁生監督
「得点はこれまでより少なく、セルビアのディフェンスが素晴らしくなかなかシュートを打たしてもらえず、どちらが勝ってもおかしくないゲームで最後に日本に栄光がほほ笑んだと思っている。今日で日本チームは大会を終えるが、多くの関係各位の皆様にこの素晴らしい大会に参加できたことに感謝したいと思います。本当にありがとうございました。日本に帰って次の目標に向かって頑張りたいと思います」
■笠井千香子キャプテン
「今日の試合も勝ち切ることを目標にやってきて、今日勝てたことは嬉しいです。今大会通して課題が沢山残っているので今後、チームで課題を修正して勝ち切るということを全員でできるようにしたい」