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女子プロゴルフ2017年合格者はどうしてる?

2018 5/5 18:36hiiragi
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Ⓒゲッティイメージズ

中学からアメリカに渡ってゴルフの修行、QTランキング239位新武瑠衣

新武瑠衣選手は、1993年生まれ大阪府出身。ゴルフを始めたのは15歳と、同世代の選手と比べるとかなり遅い。中学からゴルフを学ぶため単身アメリカへ渡ったのだが、成績が良くないとゴルフ部入部が許可されないため、渡米当初は勉強の日々だった。15歳から本格的にゴルフを始め、アメリカで腕を磨いたのち、2013年から日本ツアーのQTを受験。2016年には94位となり、2017年シーズンプロとして初めてステップ・アップ・ツアーへ出場した。

プロテストには2015年から挑戦、2年連続最終テストで不合格となっている。2017年、3回目のプロテストで合格を果たしたが、QTではセカンドQTで敗退を喫し、ランキング239位となって、2018年シーズンの出場権は獲得できなかった。2018年シーズンは、直近プロテスト合格者の資格で出場できる、7月までのステップ・アップ・ツアーが主戦場になりそうだ。

4月20日現在、今季開催されたステップ・アップ・ツアー3試合全てに出場して、賞金獲得額10万円と今一つ調子が出ていない。1Wの平均飛距離は240ヤード。早く調子を取り戻して、今年のQTには成功してほしい。双子の妹もプロを目指し頑張っている。

小学生でプロゴルフツアーに出場、QTランキング45位新垣比菜

新垣比菜選手は1998年生まれ沖縄県出身。9歳の頃よりゴルフを始め、小学校時代から数々のアマチュア大会で活躍していた。2011年ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントで、アマチュア枠の予選を突破したのは小学校6年生の時だった。大会史上最年少出場となったのを始め、2015年のステップ・アップ・ツアー、ラシンク・ニンジニア/RKBレディースでは2位に4打差を付けて優勝。LPGAツアーでも、3試合連続トップ10に入るなど、アマチュアの枠を超えた活躍を見せた。

トップ通過を期待された2017年のプロテストでは、初日から首位と1打差の3位と好スタートを切り、3日目を終わって首位と3打差の2位タイで最終日を迎えたが、最終日スコアを落とし、9位タイでの合格となった。2018年の出場優先順位を決めるQTでも、2日目を終わって26位の出場権獲得圏内から、3日目、4日目でスコアを落とし、45位に終わって、フル出場権獲得はならなかった。後半の試合運びが課題として残りそうだ。

2018年シーズンは、第8戦のフジサンケイレディスクラシックを終わって5試合に出場、4試合で決勝まで進み、賞金ランキングは63位、暫定リランキングは21位に着けている。賞金ランキングでシード権を獲得するためには、どこかで上位フィニシュが欲しい。

2016年日本女子学生ゴルフ選手権競技覇者、QTランキング28位金澤志奈

金澤志奈選手は1995年生まれ茨城県出身。ゴルフは8歳より始め、ジュニア時代から全国レベルの大会で活躍を重ねた。大学生になってからは、1年、2年と関東女子学生ゴルフ選手権を連覇、3年生になると2016年日本女子学生ゴルフ選手権競技で優勝を飾り、大学を中退、2017年プロテストを受験した。

プロテスト合格後出場したLPGAツアー2試合は、予選落ちを喫したが、7試合に出場したステップ・アップ・ツアーでは、ベスト10に3回入り、優勝1回、2位タイ1回の好成績を残している。

2018年シーズンはQTランキング28位の資格で参戦、フジサンケイレディスクラシックを終わって、8試合中7試合に出場したが、3試合で予選落ちを喫し、賞金ランキングは75位、暫定リランキングは30位と調子に乗り切れていない。元々実力のある選手だ。パッティングに磨きをかけて、調子を取り戻してもらいたい。