フジサンケイレディス開催川奈ホテルゴルフコース・富士コース
川奈ホテルゴルフコース・富士コースは1936年開場、静岡県伊東市にある丘陵コースだ。設計したのは日本のゴルフコース設計思想の基礎を築いたイギリス人ゴルフコース設計者チャールズ・ヒュー・アリソン氏。相模湾に突き出した複雑な地形を生かした、魅力あふれるコースとなっている。
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アリソン氏は、1930年に来日して、川奈や広野ゴルフコースを設計した。その設計理論は赤星四郎・六郎兄弟や井上誠一氏ら日本の設計者に受け継がれた。川奈に作られた顎がせり出した深いバンカーは、後に多くのゴルフ場で同じ形状のバンカーが作られ、アリソンバンカーと呼ばれている。
プロゴルフの大会は、1939年の日本プロゴルフ選手権、1952年の日本オープンゴルフ選手権に続き1981年～2004年に渡って男子ツアーのフジサンケイクラシックが行われ、2006年からは女子ツアーのフジサンケイレディスが開催されている。
コースはホワイトティが6242ヤード/パー72、ブルーティが6701ヤード/パー72とそれほど長くはないが、危険を犯してドライバーショットを成功させれば2オンが狙える海沿いの15番ロングホール（プロの大会では16番として使用）や、乗らなければいくつ叩くかわからない砲台グリーンで距離のある16番ショートホール（プロの大会では17番として使用）など攻めがいのあるホールも多い。また、コースの要所に待ち受ける深いバンカーと目のきついコーライグリーンが多くのプロを悩ませる。
各国のゴルフ場を総合的に判断してランク付けしている、米国ゴルフマガジン誌の2017年世界ゴルフ100選の68位に選出された。
男子日本シリーズ開催、東京よみうりカントリークラブ
東京よみうりカントリークラブは1964年開場、東京都稲城市にある丘陵コース。当時の読売新聞社主正力松太郎氏の国際的チャンピオンコース構想のもと、ゴルフコースの第一人者井上誠一氏が設計した。
プロゴルフの大会は、男子のゴルフ日本シリーズが1963年から開催されており、2017年大会は宮里優作選手が優勝して賞金王に輝いた。女子の大会も1973年～2008年までの間、ワールドレディスゴルフトーナメント（現ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ）が開催され、アニカ・ソレンスタム選手、朴セリ選手、カリー・ウェブ選手などが激戦を繰り広げた。
また、正力氏の構想どおり、1966年にはカナダカップ（国別対抗戦）が開催され、世界の強豪が一同に介している。この時の日本チームは杉本英世選手と河野光隆選手、アメリカチームはアーノルド・パーマー選手とジャック・ニクラウス選手という豪華な顔ぶれだった。
コースはベントとコーライのツーグリーンでベントグリーンでの距離とコースレートは、フロントティ6057ヤード/68.5、レギュラーティ6527ヤード/70.8、バックティ7024ヤード/73.3と比較的難しい。名物ホールは池超えの18番ショートホール。フロントからでも189ヤードと長く、バックからだと224ヤードもあるが、それ以上にグリーンの傾斜がきつく、上からのパット力加減を誤ると簡単にグリーンの外まで出てしまう。
中日クラウンズ開催、名古屋ゴルフ倶楽部和合コース
名古屋ゴルフ倶楽部和合コースは1929年開場、愛知県愛知郡東郷町和合にある丘陵コース。愛知県では一番古いゴルフ場で、設計者は日本ゴルフ協会設立やゴルフルールの普及に尽力して、日本ゴルフの父と言われる大谷光明氏。フラットな中にもアンジュレーションがあり、技術を要するコースに仕上がっている。
1936年、1956年に日本プロゴルフ選手権を開催、1960年には現在も行われている中日クラウンズの第1回大会となる中部日本招待全日本アマ・プロ選手権大会を開催した。この中日クラウンズでは、2010年の第51回大会で石川遼選手が最終日58のスコアを出して世界最小スコア（当時）として、ギネスブックに登録された。
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コースはホワイトティが6247ヤード、ブルーティで6557ヤードと長くはないが、パー70に設定しているので、距離以上に難しく感じる。「魔の17番」とも呼ばれる名物の17番ショートホールは、ティグラウンドとグリーンの間に池が広がり、プレッシャーからかプロでも思わぬ失敗をすることが多い。。
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