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上原彩子8位で優勝間近!女子ゴルフメジャー初戦ANAインスピレーション

2018 4/16 12:44hiiragi
上原彩子
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Ⓒゲッティイメージズ

昨大会はレキシ-・トンプソン選手の4罰打もあった女性版マスターズ

アメリカ女子プロゴルフメジャー初戦、ANAインスピレーションは、3月29日~4月1日の日程で開催された。この大会は、1972年、歌手のダイナ・ショアの企画で始まり、1983年にメジャーに昇格した。
過去にはナビスコ・ダイナ・ショアやクラフト・ナビスコ選手権などの名称で開催されたが、2015年日系航空会社のANAがスポンサーとなり、大会名もANAインスピレーションに変更。

毎年3月終盤から4月初めに開催され、メジャー初戦であること、毎年同じコース、ミッション・ヒルズCCを使用することなどから、女性版マスターズと呼ばれている。優勝者は18番ホール、グリーン横の池に飛び込んで、喜びを表す恒例行事も面白い。

2017年大会ではレクシー・トンプソン選手がテレビ視聴者からの指摘で、4罰打を課せられ優勝を逃した裁定に疑問が集中。その後、テレビ視聴者からの指摘は受け付けないというルール変更に繋がった。
2018年大会は15アンダーで並んだ3人のプレーオフになり、日没により勝負は翌日に。結果、パニーラ・リンドベリ(スウェーデン)選手が8ホール目でバーディを奪い、初優勝に輝いた。

アメリカツアー初優勝も近い単独8位の上原彩子

日本からはアメリカツアーを主戦場にする、野村敏京選手、上原彩子選手、畑岡奈紗選手に加え、日本ツアーから鈴木愛選手が参戦した。
野村選手は予選落ちになったものの、残り3選手は決勝に進出。上原選手は12アンダーで単独8位、畑岡選手は2アンダーで48位タイ、鈴木選手は13オーバーの76位だった。

単独8位に入った上原選手は、初日を6アンダーの66で回り、首位と1打差の2位タイでスタート。2日目首位と5打差の4位タイ、3日目首位と5打差の9位タイとよく踏ん張り、最終日は3アンダーで回りトータル12アンダーとして8位に入った。最終18番では、快心と思われたティーショットが木に当たり不運なところも。

しかし、池ギリギリで止まったボールを池の中に入って打つリカバリーショットでパーを守り、粘り強いところも見せた。アメリカツアーでの優勝はまだないが、日本では数々の実績を残している。

2004年のプロテストでは横峯さくら選手を抑えてトップ合格を果たし、2005年から日本ツアーに本格参戦。2008年のフジサンケイレディスクラシックの初優勝など国内で3勝を挙げる。
2012年アメリカツアーのQTに合格しており、その同期には有村智恵や野村がいる。

2013年から主戦場をアメリカに移し、ここまで5年連続シード兼を確保。賞金ランキング60位の資格で参戦している2018年は、初優勝となるか楽しみだ。

物足りなさが残った畑岡奈紗と鈴木愛

48位タイで終わった畑岡選手は初日2アンダー70で回り、20位タイとまずまずの位置からスタートしたが、2日目73、3日目70、最終日73ともう一つ波に乗れなかった。
アメリカツアー1年目の2017年は開幕から予選落ちが多く出場権を得られず、今季は先週のキア・クラシックで58位タイに入る。賞金ランキング80位までに与えられ、有資格者を除く上位20位までに入って出場権を獲得。
日本では日本女子オープンゴルフ選手権競技2連覇など抜群の実績を残しているが、アメリカでは少し勝手が違うように見受けられる。

2017年の日本ツアー賞金女王、鈴木愛選手は、初日イーブンパー56位タイと出遅れる。2日目73の63位タイで予選こそ通過したが、3日目80、最終日76とスコアを崩し、上位進出はならなかった。
鈴木選手は世界ランキングが上がり、メジャーへの出場機会も多くなりそうだ。