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プロも一苦労! プロゴルフツアーで使われる難関コース3選

2018 4/9 13:54hiiragi
ゴルフコース
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コースレートは国内屈指、ゴールデンバレーゴルフ倶楽部

ゴールデンバレーゴルフ倶楽部は1987年開場、兵庫県西脇市鹿野町にある丘陵コースだ。中国自動車道ひょうご東条ICから約20分、滝野社ICから約15分で着ける。

コースは、急峻な谷や渓流をうまく取り入れ、自然を残した池やクリークが16ホールに絡んでくる。設計は、世界各国で300以上のコースを手がけたロバート・トレント・ジョーンズJr氏で、自然との調和の中にも挑戦意欲をかきたてるコースに仕上がっている。
コースレートは国内屈指の77.4。距離も長く、6461ヤードのバックティの後ろに、6929ヤードのチャンピオンティがあり、さらに7233ヤードのジョーンズティが設けられている。

このコースでは過去に3度、男子プロゴルフの大会が開催されている。1度目は1990年の三菱ギャラントーナメントで、優勝は青木功選手、2位タイで尾崎将司選手が入った。
スコアはそれぞれ1オーバーと4オーバーに終わり、当時日本を代表する2人をもってしても、コースを攻略できなかった。

2度目は1994年PGAフィランスロピートーナメント、3度目は2014年日本プロゴルフ選手権といずれもメジャー大会の舞台になっている。2014年の日本プロゴルフ選手権は7233ヤード・パー72で行われ、手嶋多一選手が9アンダー優勝したが、アンダーの選手は10人しかいなく、最終日の平均ストロークは73.433だった。

657ヤードのロングホールが名物、相模原ゴルフクラブ東コース

相模原ゴルフクラブは1955年開場、神奈川県相模原市に広がる36ホールの林間コースだ。東名高速横浜町田ICから10km、中央高速八王子ICから18kmの距離にある。コースは東コースと西コースに分かれているが、プロのトーナメントは東コースを使って行われる。

東コースはフラット、フェアウェイは広くバックティは6881ヤード、チャンピオンティからだと7269ヤードと距離も長い。名物の12番ロングホールはチャンピオンティからだと657ヤードもあり、プロでも攻め方が難しい。
西コースはフェアウェイのうねりやグリーンのアンジュレーション、池超えなど戦略性が高いコースとなっている。
男子の日本オープンゴルフ選手権が1959年、1980年、2007年と3度、女子の日本オープンゴルフ選手権が2013年に行われた。

2007年の日本オープンは7259ヤード・パー72で行われ、谷口徹選手が5アンダーで優勝した。しかし、アンダーの選手は4人のみで、最終日の平均スコアは75.127だった。
女子の場合は更に厳しく、2013年日本オープンゴルフ選手権では、6652ヤード・パー72で行われた。優勝スコアは宮里美香選手のパープレーで、4日間の平均スコアは76.0994になってしまった。

アンダーの選手は2~3人、見た目以上に難しい鷹之台カンツリー倶楽部

鷹之台カンツリー倶楽部は、千葉県千葉市にある18ホールの林間コースだ。1932年に「鷹之台ゴルフ倶楽部」として開場した千葉県で2番目に古いゴルフ場だが、戦争により一時閉鎖を余儀なくされ、1954年、井上誠一氏の設計で「鷹之台カンツリー倶楽部」として開場した。東関東自動車道千葉北ICから約15分で到着する。

概ねフラットだが適度なアップダウンがあり、コースをセパレートする松や桜などの樹木がコース内にも配置され、戦略性を高めている。
バックティからは7044ヤードでコースレートは73.7、フルバックティだと7132ヤードでコースレートは74.1だがプロゴルフのトーナメントはパー71で開催されている。コースレート以上に難易度が上がる。
1958年、1961年、2000年、2011年に男子の日本オープンゴルフ選手権が計4回開催された。

2000年は7034ヤード・パー71で行われ、優勝は尾崎直道選手の3アンダー、2位が台湾の林根基選手の2アンダーだったが、アンダーの選手はこの2人だけという難しさだった。
7061ヤード・パー71で行われた2011年も、アンダーの選手は、2アンダーで優勝した韓国の裵相文選手と2位の久保谷健一選手、3位の佐藤信人選手の3人だけだった。