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女子プロゴルフ、2017年プロテスト上位合格者は今どうしてる?

2018 4/3 14:12hiiragi
松田鈴英
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Ⓒゲッティイメージズ

1打の重みを体験してシードを目指す、プロテスト1位松田鈴英

松田鈴英(まつだ れい)は1998年生まれ滋賀県の出身。2017年プロテストでは11アンダーで首位に3人並んだが、カウントバック方式(タイで並んだ場合、最終日のスコア、前日のスコアなど、逆上って順位を決定する方式)で1位になった。1位合格者には北海道meijiカップ以降14試合の出場権が与えられ、成績を残せば1年目からシード権獲得も夢ではないのだ。

しかし、プロの世界はそれほど甘くなく、14試合中10試合で予選落ち。決勝まで進んだ4試合も23位タイが最高成績となり、シード権獲得とはならなかった(賞金ランキング112位)。1打で予選落ちの試合も多く、身をもって1打の重みを体験したことで、上がり数ホールの大切さを感じたことだろう。

QT18位の成績で臨んだ2018年シーズンは、初戦、2戦目と決勝進出を果たしが、3戦目、4戦目は予選落ちに終わった。4戦目のアクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI終了時点で、賞金ランキング57位に着けている。 シード圏内までは、もう少しだ。

実力がついてシード権確保も現実味、プロテスト2位沖せいら

沖せいらは1992年生まれ山口県の出身。2017年プロテストでは11アンダーの成績で2位合格を果たした。これが2回目の受験だった。

1回目のプロテスト挑戦は2015年。最終ラウンドまで進んだものの、最下位となり合格できなかった。ところが同年のQTでは、QT制度始まって以来4日連続 1位という快挙を遂げ、トップ通過。2016年にはTP単年登録でツアーに参戦した。

2016年は30試合に出場したが、賞金ランキング99位でシードに入れず、QTもサードステージで敗退。翌年2017年は下部ツアーのステップ・アップ・ツアーを主戦場とする傍ら、再度プロテストを受験し合格を果たした。
これまで波があった成績にも実力が就き始め、2017年のQTは29位で通過。その後行われた新人戦加賀電子カップでは、優勝を飾る。2018年シーズンの4試合終了時点では予選落ちが1度もなく、賞金ランキングは36位と好調を維持している。

オーストラリア留学生、プロテスト3位立浦葉由乃

立浦葉由乃(たてうら はゆの)は、1996年生まれ愛知県の出身。高校2年生で全日本ヒルズ国際ジュニア選手権に優勝。特待生としてオーストラリアのヒルズインターナショナルカレッジに留学。

帰国後に受験したプロテストには2度落ち、3度目となる2017年に見事3位合格を果たす。同年、出場したマンシングウェアレディース東海クラシックでは予選落ちに終わったが、ステップ・アップ・ツアー『かねひで美やらびオープン』では、2位タイに。

2018年はQTランキング72位。そのため、主戦場になるであろうステップ・アップ・ツアーで経験を積みながら、リランキングでも上位を狙う。

プロデビュー戦で2位、プロテスト4位西畑萌香

西畑萌香は1998年生まれ大阪府の出身。2017年プロテストに1回目の受験で4位合格を果たした。2017年は樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメントに出場し、予選落ちとなった。しかし、プロデビュー戦となったステップ・アップ・ツアー『山陰合同銀行 Duoカードレディース』で2位を飾る。

2018年の出場順位を決めるQTでは、サードQTに進めず229位という結果に終わった。今夏までは、2017年プロテスト合格から1年間の出場権を与えられているものの、ステップ・アップ・ツアーへの出場には不安が残る。