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この選手に注目!2018年男子プロゴルフツアー活躍が期待される3人を紹介

2018 3/24 09:30hiiragi
片岡大育
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2018年は欧州ツアーも視野に入れる苦労人、片岡大育

片岡大育選手は1988年生まれ高知県の出身。ゴルフを始めたのが13歳、中学生になってからだというから遅い方だが、上達は早かった。2002年には四国ジュニアゴルフ選手権12~14歳の部で4位、2003年には2位に入る成長ぶりを見せ、2006年四国アマチュアゴルフ選手権競技で優勝を飾った。
そして、2007年には中四国オープンゴルフ選手権競技でプロを抑えて優勝するなど、脚光を浴びて2007年にプロに転向。

当然直ぐの活躍を期待されたのだが、プロの世界はそれほど甘くはなく、2008年は3試合の出場で賞金ランキング154位、2010年までは賞金ランキング100位台に低迷。それでも、2011年82位、2012年86位から2012年のQTを34位で通過し、2013年は賞金ランキング47位でシード権を獲得した。

プロ初優勝は、2015年の関西オープンゴルフ選手権競技と2016年トップ杯東海クラシックで2勝を果たし、運命の分岐点ともいえる3勝目は、2017年アジアパシフィック選手権ダイヤモンドカップで挙げた。この大会結果によって、アジアンツアーのシード権が与えられ、アジアンツアーとの共催で行われる欧州ツアーへの門戸が開かれたのだ。

元々片岡選手は海外志向が強く、2011年にはアジアンツアーに参戦してシード権を獲得、2015年には、失敗に終わったが、欧州ツアーのQTを受験している。2018年にアメリカツアーのソニーオープン in ハワイに出た後、日本とアジアンツアー共催試合を2試合こなし、続いて欧州とアジアンツアー共催試合に2試合出場するなど、海外試合を積極的に戦っている。
将来は欧州ツアーで戦いたいようだが、2018年は欧州ツアーのシード権目指して頑張って欲しい。

豪快なドライバーが魅力、若手注目度No1星野陸也

星野陸也選手は、1996年生まれ茨城県の出身。6歳の頃よりゴルフを始め、高校時代は2013年、2014年の関東ジュニアゴルフ選手権競技を連覇。その後、ゴルフの名門日本大学に進んだが、2年生の2016年プロ転向を表明した。
身長186cmの長身から放たれるドライバーの飛距離が魅力で、日本ゴルフツアー機構の2017年ドライビングディスタンスでは、日本人3位、全体で9位に入っている。

プロ1年目の2016年は、4試合に出場して賞金ランキングは151位だったが、その年のQTを1位で通過して、2017年は24試合に出場、賞金ランキング31位でシード権を獲得した。アジアンツアーとの共催試合の開幕戦でもあるSMBCシンガポールオープンでは日本人最上位タイとなる6位タイ、次戦のレオパレス21ミャンマーオープンでは9位タイに入る活躍で、海外試合でも動じないところを見せた。

2018年もSMBCシンガポールオープンからスタートを切った。この試合は予選落ちに終わったが、次戦のレオパレス21ミャンマーオープンでは21位タイと調子を戻し、アジア、豪州共催のISPS HANDA ニュージーランドオープンにも出場して、2日目5位タイで決勝に進み3日目12位タイと健闘した。
最終的には36位タイまで順位を下げたが、海外試合での上位争いはいい経験にはなったはずだ。2018年は初優勝を目指す。

成長はスタッツが証明、2018年は海外でも活躍が期待できる今平周吾

今平周吾選手は、1992年生まれ埼玉県の出身。ゴルフは8歳より初め、アマチュア時代は1学年上の石川遼選手や松山英樹選手とはしのぎを削った。2006年と2007年に関東ジュニアゴルフ選手権を連覇しているが、中学2年生の2006年は3年生だった石川選手を抑えての優勝。
また、2008年の日本ジュニアゴルフ選手権競技では、高校生ながら松山選手を抑えて優勝に輝いている。翌2009年にゴルフ留学で渡米し、2011年帰国後プロ転向を表明した。

2015年に賞金ランキング24位でシード権を獲得すると、2016年には23試合中トップ10に8回入る活躍で賞金ランキング10位に躍進。2017年には関西オープンゴルフ選手権競技で初優勝を飾り、賞金額は1億円を超えてランキングも6位まで上昇した。

2016年と比べると、ドライバーディスタンスが278.88ヤードから288.26ヤードと約10ヤード伸びて、パーオン率が66.34%から70.45%に上昇。そこにランキング7位の平均パット1.7578がよくかみあい、平均ストロークは70.66の8位から70.19の3位まで上昇した。

2017年は念願の初優勝を挙げて、終盤まで賞金王争いに顔を出している。2018年は年間2勝を目標とし、国内での活躍だけではなく、海外の試合にも挑戦したいと意欲も持っている。