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この選手に注目!2018年女子プロゴルフツアー活躍が期待される3人を紹介

2018 3/24 09:30hiiragi
柏原明日架
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Ⓒゲッティイメージズ

50位のギリギリでシード権確保、幸運も併せ持つ柏原明日架

柏原明日架選手は、1996年生まれ宮崎県出身。7歳の頃よりゴルフを始め、2010年全国中学校ゴルフ選手権春季大会、2012年ジュニアオープンゴルフ選手権大会、2013年全国高等学校ゴルフ選手権春季大会全てで優勝している。中学、高校では頂点を極め、2014年のプロテストに合格した。

ところが翌シーズン、出場権がかかるQTは58位となり、2015年は出場試合が限定される中でのスタートとなった。
シーズン途中までは予選落ちも多く、賞金ランキングもシード圏外で推移していたのだが、予選競技会を勝ち上がって本戦出場にこぎ着けた日本女子オープンゴルフ選手権で流れが変わった。
賞金高額競技で4位タイに入り、一気に賞金ランキングが45位まで上昇したのだ。

残りは後8試合。最終戦のLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップは、成績上位の選手しか出場できないので、残り7試合で賞金ランキング50位に入る必要がある。
しかし、柏原選手が出場できる試合は2試合しかなかった。その1試合目、NOBUTA GROUP マスターズGCレディースは、予選落ちを喫し、いよいよ後がなくなった。
いつシード圏外にはじき出されてもおかしくない状況だったものの、賞金ランキングは50位をキープ。また、シード権争い最後の大王製紙エリエールレディスオープンでは35位タイに入り、なんとか賞金ランキング50位を確保した。

51位になった福田裕子選手との差は、23167円という際どいものだった。2016年は32試合に出場して賞金ランキング29位、日本女子オープンゴルフ選手権では15位タイに入った。
2017年は33試合で賞金ランキング17位に入って、日本女子オープンゴルフ選手権は5位タイだった。2018年には初優勝の期待がかかる。
相性のいい日本女子オープンゴルフ選手権で優勝できれば、最高なのだが。

国内女子プロゴルフツアー最年少優勝記録をアマチュアで達成、勝みなみ

勝みなみ選手は、1998年生まれ鹿児島県出身。8歳よりゴルフを始め、2010年全国小学生ゴルフトーナメント決勝大会と、翌2011年九州ジュニアゴルフ選手権でも優勝し、早くから頭角を現した。
2014年には高校1年生で出場した、女子プロゴルフツアーKKT杯バンテリンレディスオープンで、イ・ボミ選手、李知姫選手、テレサ・ルー選手など、一流プロを抑えて優勝を飾る快挙を達成した。

この優勝は、「国内女子プロゴルフツアー4人目のアマチュア優勝」「15歳293日の最年少優勝記録」ともてはやされ、プロ転向かとも思われた。
しかし、まだ高校1年生だった勝選手は、学業とプロとの両立は難しいとアマチュアの道を選び、ゴルフ有力校からの誘いが多い中でゴルフ部のない高校に進学した。

そして2014年日本ジュニアゴルフ選手権競技で、2015年日本女子アマチュアゴルフ選手権競技と日本タイトルを制覇し、高校卒業後の2017年にプロテストを受けて合格した。
同年、プロとして4試合に出場し、最高成績が17位タイと満足な結果は残せなかった。QTランキング26位で臨む2018年は、プロとしての初優勝を目指す。

痛恨の池ポチャでオリンピックを逃してから低迷、立ち直りたい渡邉彩香

渡邉彩香選手は、1993年生まれ静岡県の出身。
アマチュア時代は、2008年日本ジュニアゴルフ選手権競技、2011年東日本女子パブリックアマチュアゴルフ選手権などで優勝を飾り、2012年はプロテストに合格した。

2013年はQT29位で、ほぼ全試合の出場権を獲得して33試合に出場、賞金ランキング46位に入りシード権を獲得した。初優勝は、2014年のアクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKIで挙げた。その年は賞金ランキング11位に上昇すると、2015年は2勝を重ね賞金ランキングは6位まで上昇。

世界ランキングも順調に上昇を続け、2015年末には59位と日本人4番手まで順位を上げた。2016年に開催されるリオオリンピックに出場するためには、7月11日時点の世界ランキングで日本人2位までに入る必要がある。
7月4日付けランキングで日本人4位だった渡邉選手は、全米女子オープンを最後のチャンスとし、すべてを託した。

初日67位タイを2日目、3日目で20位タイまでもり返し、臨んだ最終日。18番ホール池超えのロングホールで、バーディを狙って距離を合わしたアプローチが少し足りず、池の中に消えて全てが終わった。
そのショックが大きかったのか、2016年は賞金ランキング12位と順位を落とし、2017年は36位に甘んじた。

しかし、2015年2016年とLPGA公認ドライビング女王コンテストで2連覇を達成した飛距離は健在で(2017年は台風で中止)、2017年の年間ドライビングディスタンスは6位に着けた。2020年東京オリンピックに向け、2018年は態勢を立て直したい。