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女子プロゴルフツアー開幕戦ダイキンオーキッドレディスの歴代優勝者

2018 2/6 15:29hiiragi
ゴルフ,優勝
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2010年にも優勝、2回目のシーズン初戦を制した2017年優勝、アン・ソンジュ

2017年は韓国のアン・ソンジュが、最終日スコアを落としながらも2打差を逆転して、2010年に続く2度目の優勝を飾った。
アン・ソンジュは1987年生まれ、アマチュア時代は韓国のナショナルチームで活躍し、2005年プロに転向した。しばらくは韓国ツアーを主戦場として7勝を挙げると、2009年に日本ツアーのQTを受験して2位で通過、2010年より日本ツアーに参戦している。

2010年開幕戦ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントで、日本ツアー参戦1試合目、初優勝を飾ると、2010年は27試合に出場、優勝4回で賞金女王に輝いた。以降2011年と2014年にも賞金女王になり、2016年までに22勝を挙げた。

2017年大会は、首位とは4打差の1オーバー7位タイからのスタートとなった。2日目は4アンダーまでスコアを伸ばし、首位と1打差の3位タイまで浮上すると、3日目に7アンダーとして首位と2打差で最終日を迎えた。
首位は若手で売り出し中の川岸史果だったが、そのアグレッシブなプレーが、アン・ソンジュの勝利への執念に火をつけたようだ。最終18番ホールでバーディを奪って優勝を決めた。

2年連続初戦に優勝、テレサ・ルー

2015年、2016年の優勝は、台湾のテレサ・ルーだった。
テレサ選手は1987年生まれ、2005年プロ転向の後、アメリカツアーで2007年から4年間シード権を維持した。日本ツアーには2009年のQTを7位で通過し、2010年はアメリカツアーと掛け持ちで13試合に出場するもののシード権は取れず、2010年にもう1度QTに挑戦して33位で通過、2011年は24試合に出場して、賞金ランキング33位でシード権を獲得した。

2012年は31試合に出場して賞金ランキング39位、平均ストロークは72.3807で30位と余り目立つ選手ではなかったが、2013年になると平均ストロークは70.9361で4位に躍進、ミズノクラシックで初優勝も飾り、賞金ランキングも3位に上昇するなど一躍トッププロの仲間入りを果たした。

2014年には3勝を挙げ賞金ランキングは2位となり、平均ストロークは70.6384まで上昇した。そして、2015年開幕戦ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントで、最終日7アンダーの猛チャージを見せ逆転優勝に輝いた。2015年は平均ストローク60台を目標に挙げており、最高のスタートを切るのだが、最終的には70.2626で目標には届かなかった。今でも挑戦は続いている。

タイからの挑戦者2014年優勝、O・サタヤ

2014年の優勝はタイのO・サタヤだった。
12歳からゴルフを始め、ジュニア時代はタイのナショナルチームで活躍して、アメリカの大学に留学、2006年プロに転向した。日本には2009年のQTを受験したが85位と優先順位は低く、2010年は数試合しか出場できなかった。
それでも、2010年のQTを29位で通過し、ほぼ全試合の出場権を手に入れると、2011年はツアーに出場の傍ら、プロテストも受験して1位合格を果たした。

2011年、2012年ともう一歩のところでシード権獲得はできず、2013年ほけんの窓口レディースで初優勝を果たし、賞金ランキングも18位まで上昇。念願のシード権を獲得した。
シード選手として初めて出場した2014年開幕戦ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントでは、2日目を終わって首位と2打差の6位タイから、最終日は5アンダーで追い上げ2位に2打差を付けて逆転優勝に輝いた。2014年はシーズンを通して好調なプレーを続け、賞金ランキング17位で終わった。

しかし、以後優勝がなく、2016年にはシード権を失ったが、2017年のゴルフ5レディス プロゴルフトーナメントでは、現地ウェイティングで出場権を獲得して1988年のツアー制度施行後史上初となる、ウェイティングからの優勝に輝き、賞金ランキング48位でシード権を復活させた。

開幕戦優勝で賞金女王も獲得2013年優勝、森田理香子

2013年は森田理香子が優勝に輝いた。森田は1990年生まれ、8歳よりゴルフを始め、アマチュア時代は2005年全日本サンスポ女子アマゴルフ選手権、2006年全日本女子パブリックアマチュアゴルフ選手権、2007年関西女子アマチュアゴルフ選手権などで優勝を飾り、2006年~2008年はナショナルチームに選出されるなど、国内外の大会で活躍したのち、2008年にプロ転向した。

実質プロ1年目の2009年は、賞金ランキング27位でシード権を獲得し、2010年には樋口久子IDC大塚家具レディスでツアー初優勝を飾り、2012年には賞金ランキングを7位まで上げて2013年の開幕戦ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントを迎えた。

初日は首位と2打差の4アンダー4位タイでスタートを切ると、2日目は9アンダーまでスコアを伸ばし首位と1打差の2位に浮上した。最終日は4アンダーで回り13アンダーまで伸ばしたもの、6アンダーで回った横峯さくら選手に追いつかれ、プレーオフに突入、1ホール目のバーディで決着を付けて、開幕戦の優勝を勝ち取った。
この年は最終戦まで横峯選手と争って賞金女王に輝くのだが、1年間を暗示するような開幕戦だった。

前年プロテスト合格者初の快挙2012年優勝、斉藤愛璃

2012年はプロテストに合格したばかりの斉藤愛璃が優勝を飾った。斎藤は1989年生まれ、8歳からゴルフを始め、中学生になると2003年、2004年の神奈川アマチュアで2連覇を飾り、2006年関東高等学校ゴルフ選手権(冬季)、2007年関東ジュニアゴルフ選手権女子15~17歳の部で優勝と活躍した。

高校を出ると、2010年にプロに転向、3試合に出場して1試合で予選通過を果たしている。2011年にプロテストに合格すると、2011年のQTを31位で通過して2012年のほぼ全試合の出場権を手に入れた。
そうして臨んだ2012年開幕戦ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントでは、初日を首位と2打差の2アンダーから、2日目を8アンダー64で回りトータル10アンダーで2位に2打差を付けて首位に浮上、最終日は重圧からか、出入りの激しいゴルフとなり、追いつかれプレーオフに突入したが、2ホール目で決着を付けて優勝を勝ち取った。

前年プロテスト合格者の開幕戦優勝は女子プロツアー初の快挙だった。この年は賞金ランキング44位でシード権を獲得したが、翌2013年シード権を失って、復活はできていない。2018年はQTランキング190位と苦しいが、ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントをきっかけにして、再浮上してほしい。