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プロテスト失敗からのスタート、女子プロゴルファー成田美寿々

2017 10/13 10:05hiiragi
ゴルフ 女性
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プロテストに失敗するもQTでは成功

成田美寿々選手は1992年生まれ千葉県出身のプロゴルファー。12歳の頃よりクラブを握り、ジュニア時代には関東地区を中心に活躍した。

・2010年千葉県ジュニアゴルフ選手権優勝。
・2010年関東ジュニアゴルフ選手権優勝。
・2010年東日本女子パブリックアマチュアゴルフ選手権優勝。

高校を卒業すると日本体育大学に入学したがプロゴルファーを目指し、2011年プロテストを受験した。113名が受験したプロテストでは最終日まで進んだが、上位20位タイまでには入れず合格はできなかった。しかし、プロへの道は諦めない。8月末から行われるQT(クオリファイングトーナメント)に望みを託した。

実績のない成田選手は1次から受験、2次、3次と勝ち上がり、ファイナルQTを26位で通過した。これで2012年のほぼ全試合の出場権を獲得すると、TPD単年登録を行いツアーへの出場資格を獲得、プロゴルファーへの道を歩き始める。

プロテストには失敗したが、2012年シーズンのほぼ全試合の出場権を引っ提げてのプロ転向だった。この年のプロ合格者でQT40位以内に入り2012年出場順位上位に入ったのは、豊永志帆選手、O.サタヤ選手、斉藤愛璃選手、香妻琴乃選手の4名だけだった。

初優勝とシード権獲得

プロ初年度となった2012年シーズンは、開幕戦のダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントから出場したが、17試合終了時点で予選落ちが7試合と、あまりいい成績は残せなかった。それでも後半戦は予選落ちも少なくなり、10月に行われた第29戦富士通レディースを迎える。

初日は1アンダーの17位タイとまずまずの位置だが首位とは6打の差があった。2日目は3アンダーで回り、トータル4アンダーで首位とは5打差の8位タイまで順位を上げた。
首位は9アンダーの穴井詩選手、まだ勝利はないがドライバーの飛距離を武器にたびたび優勝争いにも顔を出し、初優勝は時間の問題と言われていた。

最終日は雨が降ったり止んだりの天候となり、上位陣のスコアが伸びない。首位の穴井選手は前半1アンダーで差を広げたが、後半3ボギーでスコアを落とす。そんな中前半2バーディ、後半3バーディと着実にスコアを伸ばした成田選手が逆転で優勝に輝いた。後半途中自分の順位を確認する余裕があったそうで、初優勝とは思えない落ち着いたプレーで手繰り寄せた優勝だった。
2012年は34試合に出場、賞金ランキングも27位に着けて初優勝と共にシード権も獲得した。

世界的な強豪を撃破、国内メジャー初優勝

2013年は33試合に出場、8月に行われたNEC軽井沢72ゴルフトーナメントで1勝を挙げて賞金ランキングも21位に上昇した。

2014年は飛躍の年となった。4月のKKT杯バンテリンレディスオープン6位タイ、フジサンケイレディスクラシック2位タイと調子を上げて臨んだ国内メジャー初戦ワールドレディスサロンパスカップでは、2日目を終わって2オーバーの23位タイから3日目6アンダーで回りトータル4アンダーの2位に浮上、最終日は最終組で6アンダーのフォン・シャンシャン選手を追った。

フォン・シャンシャン選手は日米両ツアーで活躍する中国人選手で、すでに日米両ツアーのメジャーに勝っている世界的なプレーヤーだ。成田選手は17番までを5アンダーで回り、トータル9アンダーと会心のゴルフで追うが追いつくのがやっとだった。

そして同スコアで迎えた最終18番ホール。成田選手は50㎝、フォン・シャンシャン選手は90㎝のパーパットを残しプレーオフに突入かと思われた。しかし先に打ったフォン・シャンシャン選手のパットが入らない。入れば優勝の50㎝を手の震えを感じながら強めに打って見事メジャー初優勝に輝いた。
2014年はその後も2勝を挙げ賞金ランキングも5位に躍進した。

日本予選を通過して世界のメジャーに挑戦

2014年は海外挑戦の年でもあった。
丁度この年からメジャー第2戦全米女子オープンゴルフ選手権の最終予選がアメリカ以外の日本、イギリス、韓国、中国で開催されるようになった。日本予選からは5名が本選に出場できる。

予選会はプロ45名、アマチュア21人がエントリー、36ホールによるストロークプレーで行われ、成田選手は4アンダーの1位で通過した。他の4人はプロの城間絵梨選手、穴井詩選手、渡邉彩香選手とアマチュアの橋本千里選手といった顔ぶれだった。本選は初出場ながら予選を突破、4日間を戦い17オーバー55位タイだったが、順位以上の手ごたえはあったようだ。

全英リコー女子オープンへの出場権は中京テレビ・ブリヂストンレディス終了時点の賞金ランキング上位5名の資格で獲得した。日本人選手11名が出場したこの大会は初日上原彩子選手が単独首位に立ち、大いに気を吐いた。成田選手は初日5オーバーと出遅れ、2日目も7オーバーとスコアを作れず、トータル12オーバー116位タイで予選落ちに終わった。
結果は出せなかったが、海外メジャー大会への挑戦意欲はますます強くなったようだ。

2期ぶりの優勝で気持ちは東京オリンピックへ

2015年は初戦ダイキンオーキッドレディスで10位タイとまずまずのスタートを切ると4月のスタジオアリス女子オープン、6月のサントリーレディスオープンで優勝を挙げた。海
外メジャーにも全米女子オープンゴルフ選手権と全英リコー女子オープンに出場、全米では予選落ちに終わったものの、全英では決勝まで進み50位タイの成績だった。2015年は国内では28試合に出場、優勝2回で賞金ランキングは10位だった。

2016年は前半から予選落ちの多い苦しいシーズンとなった。この年はリオオリンピックが開催され、シーズン前は世界ランキングでも66位に着け日本人選手6番目、前半の成績次第では代表に選ばれる可能性もあった。しかし前半10試合が終わって、予選落ちが5試合では諦めざるを得なかった。2年間続いた全米、全英への出場も途切れてしまう。
後半は予選落ちも少なくスランプからも脱出、優勝争いも何試合かあったが、優勝には届かなかった。2016年は34試合に出場、賞金ランキングは13位で終わった。

2017年は強い成田選手が戻ってきた。
7月に行われた大東建託・いい部屋ネットレディスで2年ぶりに優勝を勝ち取った。成田選手2017年シーズンの目標は賞金女王。2020年東京オリンピック出場に向けてのステップの一つとして、位置づけをしている。

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