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宮里藍の名も、女子世界ゴルフランキング歴代1位に輝いた顔ぶれ

2017 8/3 12:07hiiragi
Annika,Sorenstam
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2017年新世界1位が誕生、タイの逸材アリヤ・ジュタヌガーン選手

2017年23週6月12日付の女子世界ゴルフランキングで、新しい世界1位が誕生した。アリヤ・ジュタヌガーン選手だ。6月8日から行われたアメリカ女子ツアーマニュライフLPGAクラシックでプレーオフを制し優勝、前週の2位から頂点を極めた。
アリヤ・ジュタヌガーン選手は1995年生まれ、タイ出身の女子プロゴルファーだ。2007年11歳でアメリカ女子ツアーホンダLPGAタイランドに出場するなど、タイでは早くから期待される逸材だった。2012年プロ転向後は欧州女子ゴルフツアーに参戦、2015年からはアメリカ女子ツアーに主戦場を移した。当時は上位に顔を出すものの、予選落ちも多く、2015年末の世界ランキングは平均ポイント1.88で63位とそれほど目立つ存在ではなかった。
しかし2016年になると一変する。5月2週に行われたヨコハマタイヤLPGAクラシックでタイ勢初のアメリカ女子ツアー優勝を果たすと、3連勝を達成。その後も全英リコー女子オープンでメジャー初優勝を飾るなど5勝を挙げ、世界ランキングも平均ポイント7.9で2位まで上昇した。
2017年になると、それまで世界ランキング1位の座を1年以上守り続けたリディア・コ選手のポイントが下がる。2015年末で11.96あった平均ポイントも6月5日時点で、8.37とアリヤ・ジュタヌガーン選手の8.36とは0.01ポイント差になっていた。

世界1位の座に85週間、天才リディア・コ選手

リディア・コ選手は1997年生まれで、ニュージーランドの女子プロゴルファーだ。アマチュア時代から天才少女の名をほしいままにし、アマチュア女子世界ランキング1位を130週間連続で続けた。
2012年に14歳で出場したオーストラリア女子プロツアーで優勝し、男子の石川遼選手の持つプロゴルフツアー最年少優勝記録を更新している。同じ年、15歳でアメリカ女子ツアーCNカナディアン女子オープンでも優勝、アメリカ女子ツアー最年少優勝記録を塗り替えた。
2013年にプロへ転向、翌年2014年には3勝を挙げ最優秀新人賞に輝いた。2015年2月、17歳の若さで世界ランク1位に上り詰め、一度は韓国の朴仁妃選手にその座を明け渡したが、10月に1位に返り咲き、以降1位の座を85週間守り通した。
しかし2016年7月を最後に優勝が途絶え、ポイントも降下の一途をたどり、アリヤ・ジュタヌガーン選手に位の座を奪われた。とはいえ、平均ポイント差はそれほどないため、成績次第ですぐに入れ替わる可能性もある。

世界中の女子ゴルファーのランキングを1か所で管理

女子世界ゴルフランキング(ロレックス・ランキング)は、女子ゴルフ界のグローバル化が進む中、世界中の女子ゴルファーのランキングを1元的に管理するため作られ、2006年2月より開始された。
アメリカ女子ツアー、ヨーロッパ女子ツアー、日本女子ツアーなどへの出場選手が対象となり、2年間104週の獲得ポイントを出場試合数で割った平均ポイントによって、ランキングが決まる。
ポイントは、アメリカ女子ツアーのメジャー大会以外は特に決まっておらず、ツアーの名称や出場選手の持つランキングで決まる。つまり、世界ランキング上位者がよく出場するツアーや大会はポイントが高くなる。ポイントの有効期間は104週だが、13週を過ぎたポイントには一定の係数がかかり、経過時間と共に少なくなる。したがって、1年前に活躍した選手よりも、今活躍している選手の方が、ポイントは高くなる仕組みになっている。
日本では、女子のレギュラーツアーに出場しないとポイントを与えられなかったが、2017年4月からは「ステップ・アップ・ツアー」が条件を満たし、認定された。メジャー大会やオリンピックなど、世界ランキングで出場資格を与える大会も多く、励みになるのではないか。

世界ランキング初代1位はアニカ・ソレンスタム選手

2006年2月の第1回世界ランキング1位は、アニカ・ソレンスタム選手だった。1970年生まれ、スウェーデン出身のこの選手は、1993年のプロデビュー以降アメリカ女子ゴルフツアーで72勝を重ね、メジャーは10回制覇、賞金女王には8回輝いた。2003年には世界ゴルフ殿堂入りを果たし、2008年限りで引退をしている。世界1位の座には60週間しかついておらず、もう少し早くに世界ランキングのシステムが始まっていれば、もっと長い間1位の座に就けたのかもしれない。
2代目の世界1位は、メキシコのロレーナ・オチョア選手だ。2007年に1位の座についてから158週と、3年間と長きに渡って君臨した。アメリカ女子ツアーで27勝、メジャーでも2勝を挙げたが、2010年4月突然に引退表明し、5月に行われた試合を最後に引退してしまった。その後、2017年に世界ゴルフ殿堂入りを果たしている。
3代目は韓国の申ジエ選手だ。1988年生まれで、いわゆる朴セリキッズ世代だ。2009年にはアメリカ女子ツアーで賞金王となる活躍を見せ、2010年5月には世界ランキング1位に上り詰めた。2014年からは主戦場を日本女子ツアーに移している。2017年5月までに日本では14勝、アメリカでは10勝を挙げ、メジャーでも2回優勝している。

半数を占めるアジア勢、宮里藍選手は4代目

4代目は日本の宮里藍選手だ。2010年は前半戦で4勝を挙げ、年初のランキング8位から一気に1位の座に上り詰めた。翌週には、5代目となるアメリカのクリスティ・カー選手に奪われるが、8月には5勝目を挙げ、返り咲き、世界ランキング1位の座に12週間つくことになる。
6代目が台湾のヤニ・ツェン選手、7代目がアメリカのステイシー・ルイス選手、8代目が韓国の朴仁妃選手と続く。先に挙げたリディア・コ選手が9代目、アリヤ・ジュタヌガーン選手が10代目と続く。この10人を国別地域別にみてみると、ヨーロッパ1人、メキシコ1人、アメリカ2人、韓国2人、日本1人、台湾1人、ニュージーランド1人、タイ1人と、アジア勢が多く半分を占めている。
2017年6月12日のランキングベスト10でも、韓国5名、中国1名、タイ1名とアジア勢が圧倒的に多い。これは、数年前から女子ゴルフで、世界を席巻している韓国ゴルフ界が努力した結果だが、他のアジアの国々にもいい刺激を与えていたということではないだろうか。
それにしても、ゴルフ発祥の地といわれるヨーロッパ勢と、女子ツアーで勢いのある日本勢には、もう少し上位に顔を出してほしい。

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