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ゴルフルールブックに沿って解説するゴルフのルールと処理の方法その4

2017 6/30 12:56hiiragi
ゴルフボール
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拾い上げたボールは基本拭くことができる。

規則21は「球をふく(付着物を取り除く)こと」について書かれている。パッティンググリーンに乗ったボールは、例外なく拭けるので問題ない。それでは、パッティンググリーンに乗っていないボールはどうか。
ボールはあるがままにプレーの原則にのっとり、いくら泥が付着していても拭くことはできない。しかし、拾い上げたボールは拭くことができる。

【拾い上げたボールで拭くことができないケース】
・プレーに適さないボールかどうか確認する時
・自分のボールかどうか確認する時
・同伴者のプレーの妨げや援助になっている時
わかりやすく言えば、確認のための拾い上げと、ボールが近くに止まって邪魔になるからマークして拾い上げたときには拭けない。

【一般的に(又は問題なく)拭くことができるケース】
・プリファードライ(大雨や猛暑など1時的なコースの悪化によりボールの拾い上げを認めるローカルルール)でボールを動かしてもいい時
・動かせない障害物から救済を受けるときに拾い上げた時
・パッティンググリーンに乗っていると勘違いしてカラー(グリーン周りの少し芝が長いエリア)にあるボールを拾い上げた時
※止まっているボールを動かした罰は1打払わなくてはいけないが、拭いても罰はない。

援助になるボールは拾い上げる、妨げになるボールは拾い上げてもらえる

規則22は「プレーの援助や妨げになる球」からの救済や処置について書かれている。
1.同伴競技者のプレーの「援助になるボール」は拾い上げることができる(自ら拾いあげる)
2.自分のプレーの「妨げになるボール」は拾い上げを要求することができる(拾い上げてもらう)

援助になる場合は、ほとんどのケースがパッティンググリーン上だから拾い上げても問題はないが、妨げになる場合は注意が必要だ。パッティンググリーン上でない場合、妨げになっていると自分が思うだけでは拾い上げることはできない。これからプレーをする同伴者に、拾い上げるよう要求されて、初めて拾い上げることができるのだ。
また、拾い上げを要求された場合は拒否はできない。(ただしストロークプレーの場合は、拾い上げを要求された時、拾い上げないで先にストロークすることもできる)
妨げになるボールの範囲は広く、物理的にストロークの邪魔になる状況やプレーの線上にあって当たりそうな状況だけでなく、少し離れていても視野に入って打ちにくいなどの、精神的に妨げになっている場合も含まれる。

バンカー内の小石は動かしても良いか

規則23は「ルースインペディメント」からの救済や処置について書かれている。ルースインペディメントを日本語で説明するのは難しいが、用語の定義には「自然物であり、石、木の葉、木の枝など・動物のフン・ミミズ、虫類、その他類似のものを含む」と書かれている。ただし、固定されているものや成長しているもの、ボールに付着しているものは除かれる。

【ルースインペディメントの例】
・すぐに取り除くことができる石
・木から落ちた葉っぱや枝
・ミミズなどの小動物
※ただし、土に刺さっている木の枝や、土に埋まっているどんぐりの実、木についている葉は除かれる。

そしてボールが入っているハザード(バンカーとウォーターハザードをいう)以外のルースインペディメントは取り除くことができる。しかし、注意も必要だ。

《注意点》
・ボールが止まった場所に木の枝や葉っぱが落ちていれば打つ前に取り除けばいいが、ボールを動かせば1打罰になる。(パッティンググリーン上ではボールが動いても罰はない)
・バンカーに入っているルースインペディメントは動かせないからそのままプレーをするしかない。
※小石の場合はクラブを傷つけるし、飛べば危ない。最近ではバンカー内の小石は動かせる障害物として扱うゴルフ場が多くなったので、バンカー内に小石があった場合はスコアカードに書かれているローカルルールを要確認。

動かせる障害物は障害物を、動かせない障害物はボールを動かせばいい

規則24は「障害物」からの救済や処置について書かれている。
障害物とはコース内にある人工の物で簡単に動かせるものを「動かせる障害物」、それ以外を「動かせない障害物」という。

【動かせる障害物】
スイングの邪魔になる場合は障害物を動かす。
例)ウォーターハザードとの境界杭や、バンカーのレーキ(砂をならすために作られた熊手状の道具)など

【動かせない障害物】
スイングの邪魔になる場合はボールを動かす。
例)カート道路、樹木の支柱など

スルーザグリーンでボールを動かす場合は、ニアレストポイントを決めて、ホールに近づかないワンクラブレングス(クラブ1本分の長さ)以内にドロップをする。
カート道路の中央にボールが止まった場合は、右打ちと左打ちではニアレストポイントが違ってくるので、注意が必要だ。
また、OBの境界となる杭や柵は障害物ではないので、杭や柵もボールも動かせない。

※ニアレストポイントとは?
ニアレストポイントはボールに最も近い地点の意味。ホールに近づかないエリア内で、障害を避けることができて、ボールの止まっている場所から1番近い地点になる。したがって候補地が何箇所かあっても、1番近い地点を選べばほぼ1か所に限定できる。

目的外のパッティンググリーンからは打ってはいけない

規則25は「異常なグラウンド状態、地面にくい込んでいる球、目的外のパッティンググリーン」からの救済処置について書かれている。
「異常なグラウンド状態」とはカジュアルウォーターや修理地やモグラの穴などをいい、救済の対象となる。

【異常なグラウンド状態】
・修理地
コース側が明確にしているので、そこを避ければいい。

・カジュアルウォーター
雨などによって、1次的にできた水たまりをいうがスタンスを取ったときに滲み出る水たまりも含まれる。

※スルーザグリーン(ハザードとプレー中のパッティンググリーン、ティーインググラウンド以外の場所)に異常なグラウンド状態があった場合、ニアレストポイントを決定して処理すればいい。

【地面にくい込んでいる球の救済】
フェアウェイや花道などの、芝草を短く刈ってある区域で受けられる。自分の落下の衝撃で作ったピッチマークに入っている場合にのみ適用され、ボールの食い込んでいた地点のできるだけ近くにドロップすれば良い。草の長い場所に関してはローカルルールで規定することができる。

【目的外のパッティンググリーン】
プレーしているホールのパッティンググリーン以外だから、隣のホールのパッティンググリーンや2グリーンの休止中のグリーンなどが含まれる。これらの上にボールが載った場合は、あるがままにプレーせずに、ニアレストポイントを決めて救済を受けなければいけない。

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