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強気の攻めが魅力、人気ゴルファーリッキー・ファウラー選手の戦歴

2017 6/30 12:56hiiragi
リッキー・ファウラー
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世界アマチュアランキング1位36週の実績

2017年マスターズ、リッキー・ファウラー選手は予選ラウンドを首位タイで決勝に進むと、3日目を終わって首位と1打差の3位タイで最終日を迎えた。最終日も前半はよく粘り優勝争いをするものの、アーメンコーナーで失速、上がり3ホールを全てボギーとしてしまい、優勝争いから脱落した。最終的には11位タイまで後退してしまったが、存在感と共に期待を抱かしてくれた1週間だった。
リッキー・ファウラー選手は、母方の祖父を日系2世に持つアメリカのプロゴルファーで1988年生まれ、フルネームにRickie Yutaka Fowlerとユタカの名前が入っている。元々モトクロスが専門で、ゴルフに本格的に取り組んだのが14歳の時だから、かなり遅い。それでも、天性の素質なのか2007年~2008年にかけて、主要アマチュア大会で優勝、世界アマチュアランキング1位の座を36週間維持した。
2008年には全米オープンにも出場、60位タイで終わったが、初日7位タイにつける活躍を見せ注目を集めた。そして2009年にはプロに転向、攻撃的なプレースタイルと斬新的なファッションで、ゴルフファンの注目を集めた。

ロリー・マキロイ選手を抑えて新人王獲得

2009年プロ転向後のPGAツアーデビュー戦は、10月に行われたジャスティン・ティンバーレイク・シュライナーズホスピタル for チルドレンだった。この試合で7位タイに入ると、翌週のフライズ・ドットコム・オープンでは2位に入る活躍を見せる。結局プロ転向1年目は、3試合に出場してベストテン2回とあとの1試合は40位タイだった。12月にはQTを受けて15位タイの成績で通過、2010年のシード権を獲得した。
2010年は28試合に出場して、2位が2回、3位が1回と初シード選手にしては、素晴らしい成績を挙げる。賞金ランキングで22位、フェデックスカップポイントで32位に着け新人王に輝いた。この年は、北アイルランドのロリー・マキロイ選手も新人王候補に挙がった。ロリー・マキロイ選手は賞金ランキング26位、フェデックスカップポイント36位だったが、1勝を挙げている。意見は分かれたが、リッキー・ファウラー選手に軍配が上がった。
2011年は24試合に出場、トップ3が1度しかなく賞金ランキングもフェデックスカップポイントも後退した。そして迎えた2012年、5月に行われたウェルズファーゴ選手権で念願のPGAツアー初優勝を挙げる。最終日は首位と3打差6位タイからスタートして追いつき、プレーオフでの初優勝だった。

無冠ながらメジャー4大会すべてベスト5に

2013年、2014年共に優勝はなかったが、2014年はメジャー4試合ですべてベスト5に入り、賞金ランキング8位、フェデックスカップポイント9位と大躍進を遂げる。
メジャー初戦マスターズでは、3日目を終わって首位と2打差の5位タイで最終日を迎えたが、スコアを伸ばせず6打差の5位タイに終わった。2戦目の全米オープンでは順番こそ2位タイだったが、ドイツのマルティン・カイマー選手に8打差をつけられる完敗だった。しかし3戦目の全英オープンでは最終日、優勝争いを繰り広げる。
ロイヤル・リバプール・ゴルフ・クラブで行われたこの大会は、3日目を終わって首位と6打差の2位で最終日を迎える。首位はかって新人王を争ったロリー・マキロイ選手で、初日から1度も首位を明け渡さず、どこまでスコアを伸ばすかに注目が集まった。しかし、ロリー・マキロイ選手はスコアを伸ばせず、ファウラー選手のすさまじい追い上げにあう。特に上がり4ホールで奪ったバーディ3個は迫力があった。2打差まで詰め寄ったものの、ファウラー選手は追いつくことができず、優勝には届かなかった。
最終戦全米プロゴルフ選手権では首位と2打差の3位タイで最終日を迎える。首位は今回もロリー・マキロイ選手。最終日前半マキロイ選手のミスに乗じて首位の座を奪ったが、後半奪い返されそのまま逃げ切られた。

過大評価に優勝で応えた2015年ザ・プレーヤーズ選手権

2015年になってもなかなか優勝のチャンスは巡ってこなかった。マスターズも12位タイと満足のいく結果は残せなかった。それでも人気だけは相変わらずで、人気と実力に最も開きがある選手の一人として、メディアでも取り上げられた。そんな中で迎えたザ・プレーヤーズ選手権で、結果を出して見せる。
3日目を終わって-7、首位と3打差11位タイで最終日を迎える。会場となるTPCソーグラス・スタジアムコースは池の中にグリーンがあり、池の周りを観客席が取り囲む17番ショートホールが有名だが、16番ロングホールはグリーンの右が、18番ミドルホールはコース全体の左が池になっている。池がらみの上がり3ホールを持つ難易度の高いコースだ。この上がり3ホールでファウラー選手は圧巻のゴルフを展開する。
15番をバーディで勢いをつけると、16番ではイーグルを奪い、17番バーディ、18番バーディで上がり-12までスコアを伸ばし後続を待った。追いついたのはセルヒオ・ガルシア選手とケビン・キスナー選手の2人だけだった。この3人でプレーオフにもつれ込むこととなり、プレーオフ4ホール目17番でバーディを奪い決着をつけた。この後もPGAツアーで1勝を挙げ、2015年は優勝2回、賞金ランキング、フェデックスカップポイント共に4位と大躍進を遂げ人気に実力が追いついた。

松山選手との一騎打ちに敗れ優勝から遠ざかる

2016年シーズンは1月に行われた欧州ツアーアブダビHSBCゴルフ選手権で早々と優勝を飾り、PGAツアーでも2015年以上の活躍が期待された。そして2月に行われたウェイストマネジメントフェニックスオープンでチャンスは訪れたかに見えた。
3日目までで-10とスコアを伸ばし、首位と3打差の2位タイで最終日を迎える。首位はダニー・リー選手、2位タイには松山英樹選手がいた。最終日スコアを伸ばしたのはファウラー選手と松山選手で、リー選手はスコアを崩し優勝争いから姿を消した。勝負は72ホールでは決着がつかず、プレーオフに突入する。そして、プレーオフ4ホール目17番ホールでスプーンで打ったティーショットが池に入り、松山選手に敗れてしまう。
この敗戦で気落ちしたのか、2016年は調子を落とし、賞金ランキング32位、フェデックスカップポイント31位と大幅に後退した。しかし2017年を迎えて2月末に行われたザ・ホンダクラシックで優勝すると、マスターズでも2日目首位に立ち、復帰を印象付けた。ピンをデッドに狙う強気の攻めで優勝を重ねてほしい。

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