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世界中のツアーを転戦するタイの鉄人プラヤド・マークセン

2017 5/17 09:55hiiragi
Prayad Marksaeng
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47歳過ぎで優勝4回の鉄人

2017年日本ゴルフツアー機構の初戦、アジアンツアーとの共催大会SMBCシンガポールオープンに優勝したのは、タイ出身の50歳プラヤド・マークセン選手だった。マークセン選手はアジアンツアーや日本ツアーを転戦、2016年には日本プロゴルフ協会のPGAシニアツアーに参戦して賞金王に輝いている。世界を股にかけてゴルフツアーで戦い続ける、プラヤド・マークセン選手の転戦の歴史を振り返ってみる。
プラヤド・マークセン選手は19991年にプロ転向、1996年アジアンツアーのボルボ中国オープンで初優勝を飾る。この試合は現在ではワンアジアツアーとヨーロピアンツアーとの共催試合だが、当時はアジアンツアーとヨーロピアンツアーの共催だった。マークセン選手は-19で2位に9打差をつけて優勝している。
以降今回のSMBCシンガポールオープンの優勝含め、アジアンツアーでは10勝を挙げているが、特筆すべきはその年齢だ。2013年2勝、2015年1勝、2017年1勝と47歳を過ぎてから4勝も挙げているのだ。鉄人と呼ばれるゆえんだ。

日本ツアー初優勝

日本ツアーへの参戦は1997年のサントリーオープンゴルフトーナメントだった。この試合は25位タイとまずまずの成績を収めている。
2000年までは年間1試合程度の出場から、2001年は16試合に出場、アイフルカップゴルフトーナメントで3位タイに食い込むなど年間賞金獲得額1877万円強で53位に入り、来季シード権を獲得する。以降日本ツアーを主戦場として、安定した成績を残すものの、なかなか優勝はできなかった。
2007年は賞金ランキングも10位に入り、優勝争いも何試合か経験している。そして2008年三菱ダイヤモンドカップゴルフでは初日の13位から、徐々に順位を上げ、最終日は1打差2位タイでスタートすると、最終ホールにバーディを決め、念願の日本国内ツアー初優勝を飾った。また、次戦〜全英への道〜ミズノオープンよみうりクラシックでも最終日を逆転優勝で飾り、全英オープンへの出場権を確保している。
この年はダンロップフェニックストーナメントでも、当時プロになったばかりの石川遼選手を1打抑えて優勝と、年間3勝をマーク、賞金獲得額も1億円越えを達成して、3位へと躍進した。

アメリカPGAツアーへの挑戦

2008年はアメリカPGAツアーへの挑戦の年ともなった。 メジャー初戦のマスターズには、タイ出身のプロゴルファーとして初めて出場する。2戦目の全米オープンには出場できなかったが、3戦目の全英オープンには出場、予選落ちの結果に終わっている。しかし4戦目の全米プロゴルフ選手権では15位タイと結果を残した。
もう1戦、WGC ブリヂストンインビテーショナルに出場し、こちらは68位タイに終わっている。2009年目もアメリカツアーには積極的に参戦した。年の初めを欧州男子ツアーで数試合戦った後、WGCアクセンチュアマッチプレー選手権、WGCWGC CA選手権と世界ゴルフ選手権に連続出場をして、マッチプレーでは1回戦負けながら、WGC CA選手権では13位タイと結果を残した。
しかし2年連続出場となったマスターズでは予選落ち、全英オープンでも予選落ちといいところがなく、前の年結果を残した全米プロゴルフ選手権でも予選落ちを喫し、メジャーではいいところはなかった。 結局この年は、アメリカPGAツアーには7試合出場するものの、これといった成績は残せず、以降は軸足を欧州ツアーに置くことになる。

地元タイで5年ぶりに果たした優勝

2013年はマークセン選手にとって飛躍の年となった。 2008年のダンロップフェニックストーナメント以降優勝がなかったマークセン選手だったが、2013年より日本ゴルフツアー機構とワンアジアツアーとの共催となったタイランドオープンで5年ぶりの優勝を果たす。するとアジアンツアーのクイーンズカップでも優勝して今季2勝目を飾った。
この2試合は地元タイで開催された試合だっただけに、喜びもひとしおだったのではないだろうか。そして年明けに行われたアジアンツアー最終戦、やはり地元で行われたキングスカップにも優勝して、2013年シーズンは、一気に3勝を挙げて復活を印象付けた。日本の賞金ランキングでも23位につけている。
2014年は欧州ツアー、アジアンツアー、日本ツアーを戦い、日本ツアーには17試合出場、賞金ランキング17位とまずまずの成績だった。優勝はなかったものの、日本ツアー最終戦ゴルフ日本シリーズJTカップでは2位に入り、来シーズンへの可能性を残した。2015年も欧州ツアー参戦の後日本ツアーに参戦する。相変わらず欧州、アジア、日本転戦で忙しい中、アジアンツアーのクイーンズカップで優勝すると、日本ツアーのダンロップ・スリクソン福島オープンでも優勝、40代最後の年を飾った。

シニアツアーに参戦でますます充実のツアー転戦

マークセン選手は1966年1月30日生まれだ。2016年の誕生日が来れば満50歳となり、日本プロゴルフ協会主催のPGAシニアツアーへの参戦権が生まれる。 PGAシニアツアーは1988年に開始され、紆余曲折があったものの、2016年には17試合が行われ、2017年にも18試合が予定されている。賞金額はレギュラーツアーと比べれば少ないのだが、レギュラーツアーの空いた週をうまく利用して、トーナメント出場スケジュールを組むこともできる。 2016年、マークセン選手は、シニアツアーには9試合に出場して、日本シニアオープンゴルフ選手権競技、日本プロシニア選手権住友商事サミットカップのメジャー2勝を含む4勝を挙げ、シニアトーナメントの賞金王に輝いた。 日本ゴルフツアー機構のレギュラーツアーにも18試合出場して、こちらは賞金ランキング68位と、やや物足りない成績だったが、シード権は確保した。さらに欧州ツアーには3試合、アジアンツアーにも2試合、アメリカツアーにも1試合出場するなど、年齢を感じさせない活躍をしている。12月に行われたアジアンツアーのパナソニックオープンインディアでは棄権をして心配させたが、2017年初戦の優勝で払しょくした。次の優勝はどこのツアーで成し遂げるのか、目が離せない。

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