久しぶりにマスターズ出場、2016年賞金王池田勇太選手
2016年日本男子ゴルフツアーの賞金王は池田勇太選手でした。序盤、中盤、終盤とポイントどころで勝利を挙げて、年間3勝で初めての栄冠に輝きました。活躍の場は国内にとどまらず、全米オープン、全英オープン、全米プロとメジャー大会にも出場しました。
活躍にしたがって世界ランキングも上昇、2016年末には33位となり、2017年マスターズへの出場も確定させました。これで4大メジャー大会すべてへの出場が可能になり、2017年の戦いが注目されます。
池田選手は、2007年のプロテストに合格すると、2008年初シード、2009年には年間4勝を挙げました。マスターズにも2010年、11年と2年連続して出場しています。
初出場となった2010年大会でも前年末の世界ランキング33位の資格で招待状を受け取っています。この時は初日-2で首位と4打差17位タイとまずまずのスタートを切りますが、2日目+5と崩れ結局29位に終わりました。2回目となった2011年大会は予選落ちに終わっています。
2017年メジャー初戦となるマスターズでは、どんな戦いを見せてくれるのでしょうか。好結果を出して、残りのメジャーに弾みをつけてほしいものです。
2017年マスターズ出場に向けて奮戦中、谷原秀人選手
2016年、谷原秀人選手は日本プロゴルフ選手権大会など年間3勝を挙げて、池田勇太選手と賞金王を争いました。残念ながら賞金王の座は逃すものの、2016年当初116位だった世界ランキングはどんどん上り、2016年末には55位まで上昇しました。
マスターズに招待される世界ランキング50位以内の資格は、前年末と開催週に発表されるランキングによるものです。2017年のマスターズは、4月6日に開催されるため、4月3日発表の世界ランキング50位以内に入る必要があります。そこに向けてまだまだ続く熱い戦いに注目です。
谷原選手は2001年にプロ入りしました。これまで14勝を挙げていますが、賞金王の経験はありません。4大メジャーでは2006年の全英オープンで活躍しました。初日こそ68位タイのスタートでしたが、2日目22位タイ、3日目7位と順位を上げ、最終的には5位タイで終わっています。
持ち味はショートゲームで、2016年平均パットは1.7308で3位、サンドセーブ率は64.21%で1位でした。2017年、国内でのツアーが始まっていない中、世界ランキング50位を目標に世界中を飛び回っています。
世界ランキング1位と4大メジャー優勝に挑戦松山英樹選手
PGAツアーを主戦場に戦う松山英樹選手、2015-16シーズンをフェデックスカップ13位の成績で終わった後の活躍にはすさまじいものがありました。日本ツアーに参戦して、日本オープン優勝、三井住友VISA太平洋マスターズ優勝と2試合連続優勝を飾ります。
日本オープンでは初日の出遅れを3日目に追いついての逃げ切り、三井住友VISA太平洋マスターズでは、初日から首位に立ち、終わってみれば7打差の完全優勝でした。
PGAツアーに帰ってからも勢いは止まらず、2016-17シーズン初戦となったCIMBクラシックでは2位、次週のWGCHSBCチャンピオンズでは優勝と、快進撃が続きました。この間世界ランキングもみるみる上昇、2016年始め15位から、2016年最終週には6位まで順位を上げて、トッププレーヤーの仲間入りを果たしました。
年が明けても勢いは衰えず、ウェイストマネジメント フェニックスオープンで優勝すると、ポイントでも首位に肉薄、世界ランキング1位の座も狙える位置まで詰め寄りました。
ここまでくれば、目標は絞られてきます。日本人未踏の4大メジャーでの優勝と世界ランキング1位の座です。まずは、メジャー初戦マスターズに注目です。
2017年はどこまで進化するか、2016年QT1位通過星野陸也選手
2016年日本ゴルフツアー機構のQT1位通過者は、星野陸也(ほしのりくや)選手でした。これで2017年は一部を除きほとんどのトーナメントに出場できます。
星野選手は1996年生まれ、茨城県出身です。ゴルフは6歳のころから始め、ジュニア時代から全国規模の大会で活躍しています。身長186センチと、ゴルファーとしては大柄で、最大の武器は300ヤード超のドライバーショットの飛距離です。
ツアー競技には2014年、2015年と1試合ずつ出場経験があり、予選を通過しています。プロ入りは2016年ですが、プロになってからはこれといった成績は残せていません。
しかし、2017年はゴルフが変わります。2017年日本ツアー初戦となったアジアンツアーとの共催試合SMBCシンガポールオープンでは、初日の54位から、2日目40位、3日目22位と順位を上げます。そして最終日には4つスコアを伸ばし、6位タイまで順位を上げました。
2戦目となったレオパレス21ミャンマーオープンでも、初日26位から追い上げる展開で最終日9位タイになり、2戦連続ベスト10入りを果たしました。日本ツアー次戦は4月13日開催の東建ホームメイトカップ です。どんな戦いを見せてくれるのか注目です。
賞金王は狙えるのか、賞金ランキング日本人3位片岡大育選手
2016年、日本ゴルフツアー機構賞金ランキング日本人3位は片岡大育選手でした。片岡選手は1988年生まれ、高知県の出身です。2006年には四国アマチュアゴルフ選手権競技で優勝するなど、四国では知られた存在でした。
2007年には後援競技の中四国オープンゴルフ選手権競技に優勝、同年プロになります。初シードは2013年でした。2012年の86位から2013年は賞金額も2千万円を超え47位へと躍進しました。以降、2014年は53位と順位を下げるものの、2015年は5千6百万円で17位まで順位を上げ、2016年は8千6百万円で5位とトッププロの仲間入りを果たしました。
躍進の源は正確なドライバーショットとショートゲームの充実にあります。もともとドライバーは飛ぶ方ではなく、日本ゴルフツアー機構の計測でも263.89ヤードで91位と振るいません。その代り、フェアウェイキープ率は65.25%で3位、平均パット数は1.7270で2位です。
後は、61.11%で64位のパーオン率がよくなれば、まだまだスコアは伸びそうです。2016年はトップ杯東海クラシックでツアー2勝目を飾りました。2017年はさらなる飛躍ができるのか、注目です。