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メジャーハンターチョン・インジ選手は世界ランキング1位になれるのか

2017 4/12 20:20hiiragi
golf In Gee Chun
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日、米、韓のナショナルオープンをすべて初出場で制覇

USLPGA2016年シーズン平均ストロークのタイトルは、韓国のチョン・インジ(田仁智)選手が獲得した。世界ランキング1位のリディア・コ選手、年間3冠に輝いたアリヤ・ジュタヌガーン選手を抑えての、堂々の1位だった。
2016年からUSLPGAツアーに本格参入して19試合に出場、平均ストロークは69.583だった。2位はリディア・コ選手で69.596、3位はアリヤ・ジャスタヌガーン選手で、69.870だ。優勝は1回しかなく、獲得賞金額は1,501,102で4位、世界ランキングは3位だった。
2017年、チョン・インジ選手は世界ランキングで1位になれるのだろうか。 チョン・インジ選手は2012年にプロゴルファーになり、しばらくはKLPGAを主戦場に戦った。プロ初優勝は、2013年の起亜自動車韓国女子オープンだ。この試合は、韓国のナショナルオープンで、プロ初勝利を自国のナショナルオープンで飾った。
2015年には日本ツアーにも参戦する。初出場となったワールドレディスサロンパスカップに優勝すると、次はUSLPGAの全米女子ープンに出場、ここでも初出場、初優勝の快挙を打ち立てた。 勢いは止まらず、秋には日本女子オープンに初出場初優勝と日米メジャー3勝をすべて初出場で成し遂げた。

2015年日本ツアーでの戦い

2015年ワールドレディスサロンパスカップには、世界ランキング30位以内の資格で出場した。
初日の首位は同じ韓国のイ・ボミ選手。チョン・インジ選手は1打差の2位タイと、絶好の位置からのスタートとなった。2日目はスコアを伸ばせなかったイ・ボミ選手を逆転して首位に立つ。3位には日本の上田桃子選手が浮上してきた。3日目は好調で-5で回りトータル-13とスコアを伸ばす。2位には-8でこれまた好調な上田選手が着けている。最終日は+1とスコアを伸ばせなかった。しかし2位以下も伸ばせないまま、上田選手に4打差をつけて逃げ切り、優勝を飾った。
日本2戦目は日本女子オープンだ。初日は-1で4位タイと、首位と3打差の好位置からスタートする。2日目は+1で9位タイまで落としたが、3日目-1で首位と3打差の4位タイまで盛り返し最終日に臨んだ。この時点での首位は-4の菊地絵理香選手だ。最終日-1で回ってトータル-2で後続を待つ。結局+2とスコアを落とした菊池選手と6位から追い上げたイ・ミヒャン選手とのプレーオフとなった。イ選手は3ホール目で脱落、そして4ホール目でボギーながら菊池選手をくだして優勝を手にした。

2015年全米女子オープンに優勝したアメリカでの戦い

2015年は全米女子オープンにも出場する。2014年末には世界ランキング20位になっていたので、出場資格には問題なかった。
初日は-2で首位と2打差の6位タイと好スタートを切った。しかし、2日目はパープレーとスコアは伸ばせず5位タイで終わる。この時点で、首位は-7で韓国のエイミー・ヤン選手、2位タイには-4で大山志保選手が着けていた。 3日目は-2で回り単独3位に順位を上げる。首位は-8でエイミー・ヤン選手、2位には-5でステーシー・ルイス選手が続いた。
最終日は前半2つスコアを伸ばし、バック9へ。そして終盤15番からの3連続バーディでスコアを伸ばす。最終ホールはボギーとしたものの、-4で回りトータル-8として勝負を決めた。2位には-7でエイミー・ヤン選手、大山選手は-3で5位タイだった。
この年、チョン・インジ選手は日本ツアーで2勝、アメリカツアーで1勝を挙げる。驚いたことに、その全てがそのツアーのメジャー大会だった。それも日本、アメリカのナショナルオープンを初出場で制覇、主要ナショナルオープンでは全英女子オープンを残すのみになった。

2016年オリンピックに向けてUSLPGAにフル参戦

2016年はUSLPGAに専念する。オリンピックを数か月後に控え、世界ランキングも気になる頃だった。特に韓国女子は、自動選出となる世界ランキングベスト15までに8人も入っており、上位4名に向けて、熾烈な戦いが繰り広げられていた。
初戦コーツゴルフ選手権では3位タイ、2戦目ホンダ LPGAタイランドでは2位と好調な滑り出しを見せた。この時点でチョン・インジ選手は世界ランキング6位、韓国勢ではで3位とオリンピック圏内につけていた。次戦はシンガポールで行われる、HSBC女子チャンピオンズだ。そんな中、事件は起こる。
世界ランキング10位で、韓国勢では6位につける、ジャン・ハナ選手のキャリーバッグがシンガポール空港のエスカレーターでチョン・インジ選手を直撃してしまうのだ。この事故でチョン・インジ選手は試合を欠場、世界ランキングは8位、韓国勢でも5位とオリンピック圏外に後退する。
しかし、ジャン・ハナ選手はHSBC女子チャンピオンズで優勝を飾り、世界ランキングは5位、韓国勢でも2位と順位を上げ、当確ラインに滑り込んだ。
オリンピック出場を争う当事者同士の事件だけに、世間も注目するが、気持ちは切り替えたとのチョン・インジ選手の発言もあり、一件落着した。

オリンピックに出場そして又してもメジャーで優勝

そしてメジャー初戦のANAインスピレーションを迎える。世界ランキングポイント配分の高いメジャー大会は、絶好の機会だった。この大会開始時点でのチョン・インジ選手は、世界ランキング9位ながら、韓国では5番目の位置だった。
初日から好調なプレーが続き、メジャー初戦は2位タイで終える。その結果、世界ランキングは8位に、韓国勢4番手へと浮上する。そして次のロッテ選手権でも2位タイに入りポイントを積み上げる。オリンピックポイントが確定する全米女子オープンでは、まさかの予選落ちを喫したが、韓国勢4位の資格でオリンピック出場権は手に入れた。
オリンピック前に行われた全英リコー女子オープンでは、主要ナショナルオープン全制覇の期待もかかった。しかし、首位から8打差の8位タイで終わっている。 オリンピックは、見せ場も作れないまま13位タイで終わってしまった。
そして迎えたメジャー最終戦、エビアン選手権では初日から最終日まで首位をキープ、完全優勝を飾った。これで、USLPGA2勝目を全てメジャー挙げるとともに、世界ランキングも3位に躍進している。2017年も平均ストロークのタイトルを維持すれば、世界ランキング1位も見えてくる。

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