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天才リディア・コ選手はLPGA年間タイトルを取り返せるか

2017 4/12 20:20hiiragi
ゴルフ Lydia Ko
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2015年3冠を達成するも、2016年は無冠で終了

天才少女ゴルファーと言われ2013年16歳でプロゴルファーになった、リディア・コ選手はプロ入りしてからも順調にキャリアを重ね、2014年にはUSLPGAのルーキー・オブ・ザ・イヤーとCMEポイント年間女王を獲得した。
2015年には、女子世界ランキングで1位の座を手に入れ、賞金女王、CMEポイント年間女王、ロレックス年間最優秀選手の座も獲得、年間3冠を達成した。
2016年シーズンもリディア・コ選手を中心にツアーは回ると思われた。しかし、アリヤ・ジュタヌガーン選手の登場で様相は一変する。世界ランキング1位の座は譲ることはなかったが、賞金女王、CMEポイント年間女王、ロレックス年間最優秀選手の座は全てアリヤ・ジュタヌガーン選手に譲ってしまった。2017年リディア・コ選手はこれら3部門で雪辱を果たせるだろうか。
CMEポイント年間女王は、USLPGAの試合毎に順位に応じてポイントを授与、ポイント上位72名と優勝者が参加して最終戦を戦い決まる。一方、ロレックス年間最優秀選手は各試合10位までに与えられるポイントのシーズン合計で決まる。

2014年シーズンのリディア・コ選手の戦い

2013年プロ入りしたリディア・コ選手は、2013年末で世界ランキングも4位まで上昇して2014年シーズンに臨んだ。この時点で、USLPGAツアー優勝は2回経験している。しかしそれらはアマチュア時代に挙げたもので、プロ転向後の優勝はなかった。
序盤は静かな滑り出しで、ベスト10が3回あるものの目立った活躍はない。プロ初勝利は4月に開催されたスインギング・スカートLPGAクラシックで訪れる。この試合は初日首位と2打差の2位につけると、3日目まで2位の座を守り、最終日で逆転優勝を飾る。 2勝目も鮮やかな逆転優勝だった。7月のマラソンクラシックでは、最終日首位から2打差の5位から-6のスコアを出し、2位に1打差をつけて逆転した。
この年はリディア・コ選手のメジャー取りも話題になった。しかし、ウェグマンズLPGA選手権で首位と3打差の3位まで詰め寄ったのが最高で、翌年以降に持ち越しとなる。 そして迎えたCMEポイントレース最終戦、ポイント3位からのスタートで、最終日3人のプレーオフを制し優勝する。この優勝で、CMEポイント年間女王を獲得した。残りの2冠、賞金女王、年間最優秀選手は共に3位で2014年を終えた。

2015年シーズンのリディア・コ選手の戦い

2014年末の世界ランキングは1位が韓国の朴仁妃選手、2位がリディア・コ選手だった。 2015年開幕戦コーツゴルフ選手権では優勝はできなかったものの、2位タイに入った。この結果世界ランキング1位の座を獲得する。
2015年の初優勝はISPSハンダオーストラリア女子オープン だった。初日3位でスタートすると、2日目には首位に立ちそのまま逃げ切る。優勝はするものの2015年もメジャーにはなかなか勝てなかった。ANAインスピレーション 51位タイ、KPMG女子PGA選手権 予選落ち、全米女子オープン12位タイ、全英リコー女子オープン3位タイと今年もダメかと思われた。
しかしメジャー最終戦ザ・エビアン選手権では、初日12位タイから徐々に順位を上げ、最終日2打差を逆転して優勝を果たす。18歳4か月でのメジャー優勝最年少記録だった。そして10月のフボンLPGA台湾選手権でも優勝してツアー通算10勝目を18歳6か月で達成するとともに、朴仁妃選手との世界ランキング争いにも終止符を打った。
CMEポイントレースでは最終戦7位に終わるも、年間女王の座は確保、賞金女王、最優秀選手と合わせ、3冠を獲得する。

2016年は世界ランキング1位でスタート、不安がよぎった前半戦

2016年は世界ランキング1位でスタートする。初戦コーツゴルフ選手権を3位タイ、2戦目ISPSハンダ オーストラリア女子オープンでは2位と順調なスタートを切り、出場5戦目のキア・クラシック で今季初優勝を飾る。スコアも-19と2位に4打差をつけての快勝だった。
続いて行われたメジャー第1戦、ANAインスピレーションでも最終日逆転で優勝と、メジャー2連勝を2週連続優勝で飾り今期も盤石かと思わせた。 そして迎えたメジャー2戦、KPMG女子PGA選手権では、初日10位タイから追い上げて3日目首位に立ち最終日を迎えた。しかし最終日に追いつかれプレーオフ1ホール目で敗退、メジャー3連勝を逃がす。いつもらしからぬ敗退だった。
メジャー3戦目の全米女子オープンでは初日52位タイと出遅れ、2日目で4位、3日目首位で最終日を迎えた。しかし、最終日+3と崩れ首位と2打差の3位タイまで後退してしまった。やはり、らしからぬ敗退で一抹の不安を抱かせる。しかし、翌週行われたマラソンクラシックでは、最終日3打差を追いつきプレーオフにも勝って優勝する。不安は払しょくされたかに見えた。そして、舞台は後半戦に移る。

2016年勝てなかった後半戦と課題

2016年全英リコー女子オープンはアリヤ・ジュタヌガーン選手がメジャー初優勝を飾った。リディア・コ選手は初日の出遅れが挽回できず、40位タイと沈んでしまった。
次の出場試合は、リオオリンピックだった。結果は、前半伸ばせず2位タイに終わる。 オリンピックの後の2試合はベスト10を確保して、前年優勝のメジャー最終戦エビアン選手権に臨む。シーズンも終盤に差し掛かり、ラストスパートの起点にしたい試合だった。
しかし3日目、最終日といいところなく43位タイと結果を残せなかった。以降ベスト10には入れず最終戦を迎える。最終戦で上位に入れば年間タイトルの可能性は残っていた。しかし、2日目-10を出し首位に立つが、3日目、最終日とスコアは伸ばせず、10位タイで終わってしまった。
結局この試合4位に入ったアリヤ・ジュタヌガーン選手が、3冠すべてを独占する。リディア・コ選手の2016年は後半失速する。スコアを見ると4日間の中で、バラツキの大きさが気になる。ビッグスコアも出る代わりにオーバーパーも少なくない。2017年の戦いも始まっている。タイトル奪取に向けて、早めの立て直しが待たれる。

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