欧州ツアー史上最年少でシード権獲得
ローリー・マキロイ選手は1989年生まれ、北アイルランドのプロゴルファーだ。ゴルフは幼い頃から父親に教わり、メキメキ上達する。地元では敵なしとなったマキロイ少年は、アメリカで行われた大会に出場して優勝するなど、国際試合の経験も積む。
2004年にはジュニアライダーカップで欧州代表に選出され、2007年には17歳でプロに転向して欧州PGAツアーに参戦する。プロ1年目は2週連続で3位、4位につけるなど注目を集め、賞金ランクは95位で来季シード権も獲得する。欧州ツアー史上最年少シード選手だった。
初優勝、そしてトッププロへ
ローリー・マキロイ選手のプロ1年目は、毎年12月に行われているタイガー・ウッズ選手主催のヒーロー・ワールドチャレンジに招待されるほどの注目度だった。しかし、出場はしていない。欧州ツアーを優先しての辞退だった。
翌2008年は欧州ツアー賞金ランク36位と順位を上げる。しかし、惜しい試合もあったが初優勝には届かなかった。
初優勝は2009年ドバイで行われた欧州ツアーのドバイデザートクラシックだ。最終日2打差でスタートするとスコアを4つ伸ばし、ジャスティン・ローズ選手の猛追を振りきって逃げ切った。この試合でワールドランキングも16位まで上昇、トッププロの仲間入りを果たす。
マスターズ最終日での大たたきを経てメジャー初優勝
2009年はメジャー挑戦の年にもなった。4月のマスターズでは-2で20位、第2戦の全米オープンでは+2で10位、続く全英オープンでは+8で47位、最終戦の全米プロゴルフ選手権では-3で3位と健闘する。
2010年はPGAツアーに参戦、5月にはクエイル・ホロー選手権で優勝を果たすが、メジャー大会では全英オープン、全米プロゴルフ選手権で3位に入るものの優勝には届かなかった。
翌2011年、マスターズでは3日目を終わって4打差の首位だったが、最終日に80をたたき15位タイに沈んでしまう。しかし、続く全米オープンがメジャー初優勝の舞台となった。初日-6で首位に立つと、そのまま差を広げ、2位に8打差をつけての完全優勝を果たした。
史上2番目の若さでワールドランキング1位
ワールドランキングも成績と共にどんどん上がる。2007年、初めてポイントを獲得して865位からスタートすると、2007年末には232位、2008年末は39位と一足飛びに上昇する。2009年初優勝で16位まで順位を上げると、2009年11月には10位とベストテンに顔を出し、2011年の全米オープン優勝で4位まで上昇する。
2011年は3位で終了。そして2012年3月のザ・ホンダクラシックに優勝してランク1位の座をつかんだ。22歳10ヶ月での快挙で、タイガー・ウッズ選手に次ぐ史上2番目の若さだった。
2016年PGAツアーFEDEXCUPの年間王者に
マキロイ選手は2012年から2013年に掛けて世界ランキング1位から3位以内の座を守る。しかし、2013年後半から2014年には11位まで順位を下げてしまった。
それでも2014年全英オープンで優勝すると、世界ゴルフ選手権、WGCブリヂストンインビテーショナル、全米プロゴルフ選手権と連続して優勝を果たし、世界ランキングも1位に返り咲く。
2016年のランキングはジェイソン・デイ選手に次ぐ2位だったが、PGAプレーオフ最終戦、ツアー選手権byコカ・コーラを制し、FEDEXCUP年間王者に輝いた。
まとめ
欧州PGAツアーとアメリカPGAツアーを股にかけて活躍する、ローリー・マキロイ選手の戦歴や功績を紹介した。
2016年はメジャーでの成績はいまひとつだったが、欧州ツアーで2勝、アメリカで1勝を挙げ、ワールドランキングも2位まで戻している。
2017年に期待できそうだ。