ロベイシ・ラミレスを6回TKOで返り討ち
プロボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)は24日に東京・有明アリーナでサム・グッドマン(オーストラリア)を迎えて防衛戦を行う。順当にクリアすれば、来年はアメリカ・ラスベガスやサウジアラビアなど海外のリングでビッグファイトに臨むチャンスも巡ってきそうだ。
来年いっぱいはスーパーバンタム級で戦うと見られるが、もはや同階級では敵なし。WBCバンタム級王者の中谷潤人(M.T)が1階級上げて挑戦してくれば日本人同士の大一番になるとはいえ、いずれにしても再来年にはフェザー級に上げることになるだろう。
その際の標的となるかもしれないWBOフェザー級王者ラファエル・エスピノサ(30=メキシコ)が防衛を果たした。12月7日、アメリカ・アリゾナ州フェニックスで臨んだ2度目の防衛戦でロベイシ・ラミレス(キューバ)を6回TKOで返り討ちにしたのだ。
ロベイシ・ラミレスは2012年ロンドン五輪フライ級、2016年リオデジャネイロ五輪バンタム級で2大会連続金メダルを獲得し、プロ転向後は2023年4月にWBOフェザー級王座を奪取。同年7月の初防衛戦で井上尚弥の同僚・清水聡(大橋)に5回TKO勝ちしたため日本でもお馴染みだ。
その実力派王者からベルトを奪ったのがエスピノサ。同年12月に挑戦して判定勝ちで王座に就くと、2024年6月に初防衛、そして今回の2度目の防衛戦でラミレスを棄権によるレフェリーストップに追い込んだ。
試合前に「井上の歴史を終わらせることができる」などと井上尚弥との対戦を睨んで豪語していたラミレスを返り討ちにしたことで、改めてエスピノサの強さがクローズアップされている。