ウェンブリー・スタジアムに9万6000人詰めかけたイギリス決戦
プロボクシングのIBFヘビー級タイトルマッチが21日(日本時間22日)、イギリス・ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われ、王者ダニエル・デュボア(27=イギリス)が、同級3位で元3団体統一王者のアンソニー・ジョシュア(34=イギリス)に5回59秒KO勝ちし、初防衛を果たした。
なんと9万6000人が詰めかけたというイギリス対決。試合は序盤からデュボアが優勢に進め、1回にいきなりダウンを奪うと、3回、4回にも倒して元王者を追いつめていく。
迎えた5回、ジョシュアが右を当てて反撃し、デュボアがコーナーに後退した瞬間だった。距離を詰めたジョシュアの顎にデュボアの右フックが命中。見事なカウンターとなり、元王者の巨体がマットに沈んだ。
4度のダウンを奪って快勝したデュボアは22勝(21KO)2敗。6月に暫定王座決定戦でフィリップ・フルゴビッチ(ウクライナ)に8回TKO勝ちし、4団体統一王者だったオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)の返上に伴い正規王者に昇格したIBFのベルトを守った。
ジョシュアはウシクに連敗してWBA・IBF・WBOの3団体王座を失ったが、再起後4連勝(3KO)。デュボアに勝てば、現在も3本のベルトを持つウシクと3度目の対決が期待されたものの、キャリア4つ目の黒星(28勝25KO)で大きく後退した。
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