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武居由樹が初防衛戦で15連続KOの比嘉大吾と激突、バンタム級天下分け目の大一番

2024 7/17 11:00SPAIA編集部
武居由樹,ⒸLemino/SECOND CARRER
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ⒸLemino/SECOND CARRER

9月3日、有明アリーナのセミファイナル

プロボクシングのWBOバンタム級王者・武居由樹(28=大橋)が16日、東京都内で会見し、元WBCフライ級王者で、現WBOバンタム級1位・比嘉大吾(28=志成)と9月3日に有明アリーナで初防衛戦を行うと発表した。井上尚弥vsドヘニー戦興行のセミファイナルとして行われる。

K-1からボクシングに転向した武居は5月6日、9戦目でジェイソン・モロニー(オーストラリア)に挑戦。デビュー以来の連続KOこそ8で止まったものの、見事な判定勝ちで無敗のまま世界のベルトを巻いた。

初防衛戦の相手として迎える比嘉は強敵だ。白井・具志堅ジムからプロデビューし、2017年5月にフアン・エルナンデス(メキシコ)に6回TKO勝ちでWBCフライ級王座を獲得。2度目の防衛戦まで全てKO勝ちで、現在も日本タイ記録の15連続KO勝利をマークした。

しかし、3度目の防衛戦で体重超過のため王座剥奪された末に敗れてからはブランクを作り、ジムも移籍。井岡一翔も所属する志成ジムで再起し、2022年以降は4連勝(2KO)を飾って世界ランキングを上げてきた。世界戦は実に6年半ぶりとなるが、WBAでも3位、WBC9位、IBF10位にランクされており、左右ともに一打必倒のパワーをを持つ。

「客観的に見て面白そうなカード」

武居は「客観的に見て面白そうなカードだなと感じた。ワクワクしています。(比嘉は)ガンガン前に出てきて気持ちが強く、ハードパンチャーのイメージ。前に出てくるのに対応してKOで倒す試合をしたい」と打ち合う覚悟を見せた。

会見にリモート出席した比嘉も「パンチのある選手なので、すぐ終わったり、終わらされたりする可能性があるので、気を引き締めて前に出たい」と自慢の攻撃力で前進するスタイルを貫く構えだ。

比嘉大吾

ⒸLemino/SECOND CARRER


世界挑戦以上に難しいと言われる初防衛戦。武居は「難しいと言われるが、K―1時代からやってるから大丈夫」と意に介さない。今後については「今週、尚弥さんの集中トレーニングに参加して、その後、今月2回合宿に行くので追い込んでいく」とハードトレーニングを自らに課して鍛え上げる計画を明かした。

4団体全て日本人王者のバンタム級

現在、主要4団体のバンタム級はWBA王者が井上拓真(大橋)、WBC王者が中谷潤人(M.T)、IBF王者が西田凌佑(六島)、WBO王者が武居と日本人が独占。さらに世界ランキングにも堤聖也(角海老宝石)、栗原慶太(一力)、那須川天心(帝拳)ら日本人が多く名を連ねている。

井上尚弥が去ったバンタム級は群雄割拠の戦国時代。これから天下統一を争う戦(いくさ)が各地で行われる。信長、秀吉、家康は誰だろうか。

川中島、桶狭間、長篠、関ヶ原…。強者同士の戦いはファンをワクワクさせる。KO必至の武居vs比嘉は、お互いのプライドをかけたド突き合いになるだろう。最後に勝ち名乗りを上げるのは果たして…。

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