1.トゥフックで体を引っかけよう
ボルダリングで使うムーブの中に「トゥフック」というものがある。トゥフックは、その名の通り、足のつま先に近い部分を使うものだ。
ホールドに対して足を内股に入れるようにして足を引っかける。このようにすることで、足をホールドにしっかりと固定することができ、上半身の自由が利きやすくなる。自由になった上半身は、ひねったり、腕を遠くに伸ばしたりすることができるようになるので、さらに高い位置や横へ移動する時に使いやすくなる。
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ボルダリングの上級者の方に耳寄り情報の紹介だ。 今回はもっと上を目指すための5つのコツを取り上げる。 ご自身のボルダリング技術をさらに高めるためのヒントにしていただければ幸いである。 ぜひご覧ください。
ボルダリングで使うムーブの中に「トゥフック」というものがある。トゥフックは、その名の通り、足のつま先に近い部分を使うものだ。
ホールドに対して足を内股に入れるようにして足を引っかける。このようにすることで、足をホールドにしっかりと固定することができ、上半身の自由が利きやすくなる。自由になった上半身は、ひねったり、腕を遠くに伸ばしたりすることができるようになるので、さらに高い位置や横へ移動する時に使いやすくなる。
トゥフックに続いて有効なムーブが「ヒールフック」だ。ヒールフックは足のかかと近くを使うもので、足をがに股にするようなイメージでホールドに引っかける。このヒールフックを使うことで、足の踏ん張りが利きやすくなる。踏ん張りが利きやすくなると、体をグッと持ち上げやすくなる。
ボルダリングは腕だけで登ることは不可能だ。腕の疲労は最小限にして、足で登っていくのがベストになる。前項のトゥフックやヒールフックを上手く使いながら登るようにしよう。
「このままの体勢では、この状況を打破できない」。そんな時は「体の回転」に挑戦してみてください。三点支持を心がけながら、壁に対して背中を向けるような流れで回転させるのだ。回転させる前には、回転後に掴むホールドの見極めをしっかり行っておこう。
かなり上級者向けのテクニックになるが、一気に遠くのホールドを掴むことができるようになる。
ただし、上級者向けである分だけ難しく、失敗の可能性も高くなる。回転させた際に転落する可能性も十分ある。その落下地点となるかもしれない場所に人がいないことを、きちんと確認してから行おう。
登ることに慣れている上級者であれば、「時間制限を設けて登る」ことがおすすめだ。時間制限を設けることにより、使うホールドの選定に素早さと正確性が求められる。登る際の体の使い方にも、いつもより気を遣わなければならない。
そのような負担が増える分、ボルダリングでの「ひらめき」に磨きがかかる。中級者から脱却するためには、自分のひらめきを武器に、難しい壁を登る必要があるのだ。
時間制限は最初は長めに設定しておき、徐々に短くしていくのもよいだろう。
「対戦式で登る」ことも、ボルダリング技術を高めるためには有効だ。自分と同じくらいのレベル人と相談して、どの壁を使うか、どのコースで行くかを決めよう。そのタイムで対戦結果を決めるのもよいし、同時に同じ壁を登るのもよいだろう。
どんなスポーツでもそうだが、競争相手がいることで、技術が向上したり、普段には出せない力を発揮したりできることがある。この効果を実際に試してみよう。
ボルダリングに代表される「スポーツクライミング」にも、対戦式で行う種目が存在する。
ボルダリングの上級者になるため、あるいはその上のレベルを目指すためには、さまざまなテクニックや、登る際の制限などを設けることがカギになってくる。 経験と少しの工夫で、誰にでも上達のチャンスはある。 ぜひ試してみてください。