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ボルダリング中級者が知っておきたい上達のコツ5つ

2016 12/21 10:03
スポーツクライミング
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Photo by wavebreakmedia / Shutterstock.com

ボルダリングの中級者の方に耳寄り情報の紹介だ。 今回は上達するための5つのコツを取り上げる。 これを知っておけば、さらに一歩上のボルダリング技術を手に入れることができ、より楽しめるようになるだろう。 ぜひご覧ください。

1.筋肉を鍛えて基礎力を上げよう

ボルダリングは筋力だけがものを言うスポーツではない。しかし、筋力が登る際の基盤になっていることも確かだ。体を持ち上げる力、ホールドで踏ん張る力、高い所に腕を伸ばす際の体の伸び。そのすべては健康な体に支えられている。
ボルダリングで鍛えておきたい筋肉は、上腕二頭筋とハムストリングだ。登る際には腕に体重をかけすぎるのは良くないのだが、体を持ち上げる際にはとても重要な部分である。また、ハムストリングは「ヒールフック」や「トゥフック」を使う際にとても重要な筋肉になる。
ハムストリングの鍛えが甘いと、上手く足を引っかけられないばかりか、足がつる原因にもなってしまう。

2.腰を落として壁に張り付こう

ボルダリングでは重心を壁に近付けることが大切だ。そのために心がけたいのが「腰を落とす」ことである。
腕はなるべく伸ばし、膝を曲げて、腰は落とすようにする。この体勢をキープすることで非常に登りやすくなる。ただ、腰を落とす際には壁の逆、つまり壁から離れた方向にお尻を落とさないようにしてください。
腰を落とすというと、どうしてもお尻を突き出しがちになってしまう。これをやってしまうと、重心は壁から離れ、体力を消耗しやすくなる。

3.休息を行いパンプを防止

より高く登るためには、登る際に「パンプ防止のための休息」を行う必要がある。パンプは腕に疲労が溜まった状態のことを指す。腕がパンプの状態に入ってしまうと、力をかけられなくなり、登ることができなくなる。それどころか、体を壁に維持することができなくなり、転落の原因にもなる。
これを避けるためにも、ある程度登ったら片腕だけ離して、腕をブラブラさせて休息しよう。このようにすることで、疲労がある程度緩和される。この時に転落しないよう、もう片方の腕と両足で「三点支持」するようにする。

4.コース選定のイメトレを入念に

ある程度登ったら「コースの選定のイメージトレーニング」を行うようにしよう。「どこから登ったら上手くいけそうか」「あのホールドを掴んでいる際の体勢はどうすべきか」などなど、さまざまなケースをイメトレするようにする。
この時のイメトレを入念に行っておくことで、実際に登る時にもスムーズに登れるようになる。逆に、スムーズに登れなかったとしても、代替案を思いつきやすくなるだろう。
特に、初めて利用するボルダリングジムでは必ず行っておくことをおすすめする。

5.上級者を観察しよう

ボルダリングの上級者ともなると、中級者や初心者には思いつかないようなコースや技術で壁を登っていく。その「上級者を観察」しておくことは、上達の近道となる。真似できそうなムーブや足のかけ方、使うホールドの選定なども見つかるはずだ。
仮に真似できそうになくとも、ぜひ試してみるようにしてください。試すだけでも練習になり、技術を向上させるためには欠かせない。何度かやってみることで完璧に真似ができることもあるはずである。そうなれば、あなたも上級者の仲間入りだ。

まとめ

ボルダリング中級者がさらに技術を磨くためには、しっかりとイメトレをすることや、上級者の動きを真似てみる必要がある。 上手くいかないこともあるかと思うが、どれもやってみるだけでも必ず意味がある。 ぜひ一度やってみて、その経験からヒントを得ていただければと思う。