あと1勝に泣いた2016-2017シーズン
大阪市をホームタウンとする大阪エヴェッサは、Bリーグ元年となる2016-2017シーズンを西地区で戦い、28勝32敗の成績で3位に終わりチャンピオンシップ出場を逃した。2位の琉球ゴールデンキングスには5勝3敗で勝ち越したが、1位のシーホース三河に、1勝7敗と大負けしたのが響いたのか。
2位の琉球ゴールデンキングスは29勝31敗で、勝数は1勝しか違わないのだ。同率で並んでおけば、直接対戦では勝てる可能性も高かったため、1勝の差に泣いたなんとも悔しいシーズンとなった。
2017-2018シーズンは地区編成に恵まれ戦力もアップ
2017-2018シーズンでは、西地区の編成は大きく変わった。B2リーグから西宮ストークスと島根スサノオマジックが昇格して西地区に組み込まれ、シーホース三河と名古屋ダイヤモンドドルフィンズが中地区に移動したのだ。残留した3チームには五分以上の成績を残している。
戦力面では、フォワードとセンターの外国人選手が総入れ替えとなり、日本人選手ではポイントガードの綿貫瞬選手、シューティングガードの相馬卓弥選手、橋本尚明選手などのガード陣が抜けたが、今野翔太選手や木下博之選手、橋本拓哉選手の残留組に、島根スサノオマジックから安部潤選手が加わった。栃木ブレックスから熊谷尚也選手を獲得して、日本人フォワードの柱としたのも大きな戦力アップだ。
大阪エヴェッサで通算10年目シューティングガード今野翔太選手
今野翔太選手は身長183cm、体重82kgのシューティングガードだ。大阪府立山田高等学校から大阪学院大学に進み、2007年当時bjリーグだった大阪エヴェッサに入団した。
しかし2013年までプレーした後、一度信州ブレイブウォリアーズに移籍し、2014年に再び大阪エヴェッサに戻ってきている。
2016-2017シーズンは、シューティングガードとスモールフォワードをこなし60試合に出場して平均得点は5.6点、3Pシュート成功率は33%だった。
大阪エヴェッサで通算10年目となる2017-2018シーズンでは、勝ちにこだわる戦いをすると宣言し、9節終了時点で17試合中16試合にスターティングで起用され、平均5.4点を挙げるとともに、3Pシュート成功率は29%を維持している。
栃木ブレックスから移籍したフォワードの柱、熊谷尚也選手
熊谷尚也選手は身長195cm、体重90kgのフォワードだ。九州産業大学付属九州産業高等学校から日本体育大学に進み、2013年リンク栃木ブレックスに入団した。
Bリーグ1年目の2016-2017シーズンは優勝チームの一員として活躍し、オールスターゲームに出場するとともに2016年日本代表にも選出された。
2017年6月に大阪エヴェッサに入団すると
チーム最大の目標となる「優勝」を達成できるよう、覚悟を持ってチャレンジします。
出典:
エベッサ公式サイト
と、優勝を視野に入れた抱負を述べた。
2017-2018シーズンでは17試合を消化して全てにスターティングで起用され、平均12.2点を挙げている。また、平成29年度男子日本代表チーム予備登録メンバーにも選出された。
3Pシュートが得意なポイントガード木下博之選手
木下博之選手は身長177cm、体重71kgのポイントガードだ。大阪市立桜宮高等学校から日本体育大学に進み、2002年当時JBLのパナソニックトライアンズに入団。
以降、和歌山トライアンズ、日立サンロッカーズ東京を経て、2016年に大阪エヴェッサへ入団し、2010年には日本代表にも選ばれた。
2016-2017シーズンは、スターティング48回を含む49試合に出場して平均7.1得点、3.2アシストを記録し、3Pシュート成功率は38.3%をマークした。2017-2018シーズンは17試合消化時点で全試合にスターティングで起用され、平均7得点と3Pシュート成功率は、39%の高確率を残している。
今シーズンは、スタートで出遅れた大阪エヴェッサ。今野選手や木下選手の残留組と熊谷選手や外国人選手の加入組がうまく機能すれば、上位も狙えるはずだ。