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【FIBAバスケワールドカップ2019】優勝実績多数!大会強豪国はこの2国

2017 12/26 09:50Mimu
バスケットボールプレイヤー
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FIBAランキング堂々の1位!優勝5度を誇るアメリカ

バスケ強豪国といえば、やはりアメリカが代表的だ。ワールドカップ(世界選手権時代も含む)では、出場17回のうち5度の優勝を誇っている。
これは、すべての出場国の中でも最多の数字だ。FBIAランキングも堂々の1位。名実ともに、世界最強の国である。

1950年の第1回大会から出場し、この時は準優勝。4年後の第2回大会では早くも優勝をはたした。最近の大会結果を見ても、2010年・2014年と2連覇中だ。
2大会ともグループリーグ5戦全勝でノックアウトラウンド(トーナメント)へ進出し、そのまま4連勝で優勝。つまり現在18連勝中である(最後に負けたのは2006年の準決勝)。今回の大会でも、もちろん優勝候補筆頭だ。

NBAで活躍するスター選手たち集結!世界最強のドリームチーム

大会創設当時から強豪だったアメリカであるが、特に90年代以降のチームは「ドリームチーム」といわれている。NBAのプロ選手が国際大会に出場できるようになり、多くのスター選手がアメリカ代表に選出されたからだ。
初めてドリームチームが組まれた92年のバルセロナオリンピックでは、マイケル・ジョーダンを初めとして、チャールズ・バークレーやマジック・ジョンソン、ラリー・バードなど、当時のトップ選手たちが集結。圧倒的な力で優勝をはたした。

世界選手権では、94年に初めてドリームチームが組まれている。バルセロナに選ばれなかった選手が中心だったが、レジー・ミラーやシャキール・オニールなど、豪華な面々が一堂に会した大会であった。
近年もNBAのスター選手が活躍を見せており、2010年にはケビン・デュラント、2014年にはカイリー・アービングがMVPを獲得している。

FIBAランキング3位!優勝回数5度のセルビア

アメリカと並び、ワールドカップで最多となる5度の優勝を誇るのがセルビア(ユーゴスラビア時代を含む)だ。1963年・67年と2大会連続準優勝の後、1970年の大会で悲願の初優勝。
1998年・2002年大会では2連覇も達成した。近年でも、2014年ワールドカップ準優勝、2016年リオオリンピックでも準優勝と、上位に顔を出している。FIBAランキングこそスペインに次ぐ3位となっているが(2017年11月時点)、大会の実績でいえばスペイン以上だ。

ヨーロッパではバスケが盛ん!国を超えてキャリアアップする選手も

このセルビアをはじめとして、ヨーロッパではバスケが非常に盛んだ。多くの国が独自のリーグを持っているだけでなく、ユーロリーグやバスケットボール・チャンピオンシップといったヨーロッパ内の頂点を決めるリーグも発足されており、常に各国がしのぎを削り合っている。 さらに、選手たちはよりレベルの高いリーグでプレーするために、国外のチームに所属することも多い。例えば、セルビア代表として活躍しているミロシュ・テオドシッチを見てみよう。

彼はキャリア開始当初こそ母国のバスケチームに所属していたが、2007年からはギリシャのオリンピアコス、2011年からはロシアのCSKAモスクワでプレーしている。2016年にはユーロリーグで優勝もはたした。
そして、2017年からはNBAロサンザルス・クリッパーズに活躍の場を移している。ヨーロッパでは、彼のように国を移りながらキャリアアップしていく選手は珍しい存在ではない。

ヨーロッパのモデルから考える、日本が強くなるための道

このヨーロッパのバスケ事情には、日本が強くなっていくためのヒントが隠されているのではないだろうか。ポイントは、国内リーグのさらなる発展と、選手たちの海外進出だ。
国内リーグの発展に関しては、近年でかなり進歩してきた。2015年、Bリーグが発足し、2016年よりリーグ戦が開始している。長年続いたNBL(旧JBL)とbjリーグによる分裂状態が解消され、いよいよ統一されたプロバスケリーグの誕生となった。
リーグ間の垣根がなくなり、移籍の活発化や戦力の均衡化も進んでいる。このまま各チームがお互いを高めあい、Bリーグがより高いレベルになれば、自ずと日本チームの強化に繋がっていくだろう。

しかし、選手たちの海外進出に関しては、まだまだ活発とはいえない。田臥勇太のような選手は稀だとしても、ヨーロッパなどのレベルの高いリーグで経験を積んだ選手を増えてくれば、日本チームにとっても大きなプラスとなるはずだ。
近年では渡邊雄太や八村塁のように、アメリカの大学に行く選手も出てきたが、まだまだ彼らのようなケースは少数派。ヨーロッパの選手たちのように、各国のリーグを経験しながらレベルアップし、世界と戦える選手を増やしていくことが、日本バスケ界の発展に繋がるだろう。