女王・岐阜女子高に跳ね返されたインターハイ
新潟県代表開志国際高等学校は、2017年インターハイの準々決勝まで勝ち進み、岐阜県代表岐阜女子高等学校と対戦したが、66対74で敗れたためベスト4進出はならなかった。
1回戦は岩手県代表一関学院高等学校に104対61と大勝を収め、2回戦は青森県代表柴田女子高等学校を88対42と寄せ付けず、3回戦では福岡県代表福岡大学附属若葉高等学校に87対70で勝ちベスト8に進出した。
ベスト4をかけて対戦した岐阜女子高戦では、試合開始から連続11点を取られ苦しい展開になった。前半を終わって25対51から、後半よく追いかけたが前半の劣勢を跳ね返すまでには至らなかった。
岐阜女子高は決勝に進出して初優勝を飾っている。
県内では敵なし、目標は全国制覇
開志国際高等学校は2014年開校の新潟県胎内市にある私立高校で、グローバル教育・リーダー教育・キャリア教育を教育方針に医学・国際・アスリートコースを通じ真の国際人・リーダー・スペシャリストを育てる目的で開校された。
2014年の創部からたった2か月で新潟大会を勝ち抜き、インターハイ出場も果たした女子バスケットボール部。その快挙は、当時の1年生メンバーだけでつかんだのもだった。この年はウィンターカップにも出場を果たしており、以降インターハイでは2017年大会まで4年連続、ウインターカップでは2016年まで3年連続で出場している。
2017年インターハイ県予選でも圧倒的な強さで1位通過しており、ウインターカップでは全国制覇を目指す。
これまでの最高はベスト8
2017年インターハイ新潟県予選には第1シードで登場し、初戦から3試合連続の100点ゲームで対戦相手を圧倒した。決勝戦では東京学館新潟高等学校を第1ピリオド31対8、第2ピリオド20対8と前半で勝負を決めて93対51で優勝した。
2014年インターハイでは2回戦で敗退したが、2015年は3回戦まで進出し、2016年には4回戦まで進みベスト8に進出した。2017年には創設メンバーが抜け、注目されたものの、やはりベスト8まで勝ち進んだ。
2017年ウインターカップではこれまで突破できなかったベスト8の壁を破り勢いをつけたい。
U18日本代表パワーフォワード藤永真悠子選手
身長180㎝のパワーフォワードで3年生の藤永真悠子選手は、2017年インターハイ準々決勝岐阜女子高戦で、マークされながらも16得点を挙げて存在感を見せつけた。
2期生として入学した藤永選手は、1年生の時から鋭いプレーで注目を浴び、2015年U16アジア選手権、2016年U17世界選手権、2016年U18アジア選手権に出場して、スターティングメンバーとして活躍した。
2017年の新チームではキャプテンに選ばれ、チームの中心選手としてのプレーの他に、チームのまとめ役としてゲームをリードする。
期待のルーキー木村真唯選手と山口里奈選手
木村真唯選手は、福岡県のバスケット名門折尾中学校からやってきた身長158cmのポイントガードだ。
2017年入学のルーキーながら、インターハイの4試合全てにスターティングメンバーで出場して、ポイントガードとしてよくチームをリードした。
山口里奈選手は、木村選手と同じく折尾中学からやってきた身長166㎝のシューティングガードで、インターハイの4試合には全て出場した。特に準々決勝の岐阜女子高戦では16得点を挙げ非凡なところを見せつけた。2017年ウインターカップでも、同じ中学出身で気の合ったプレーを見せる1年生コンビの活躍は楽しみだ。
ベスト8の壁を破ると一気に優勝も考えられる。