インターハイは1回戦で敗退
2017年インターハイのバスケットボール競技大会は福島県で行われた。1回戦、地元福島県代表県立福島南高等学校は島根県代表松江西高等学校と対戦して、69対85で敗れ、1回戦突破はならなかった。
第一ピリオドは硬さからなのか、本来の実力が出せず15対20と5点差をつけられる。第2ピリオドは点差を詰めることができず、前半は5点差のまま終了し後半に入った。
第3ピリオドは何とか追いつきたいところだったが、逆に点差は開き12点差で第4ピリオドを迎えた。
一時は一桁差まで詰め寄ったが、最終ピリオドでも4点差をつけられ、結局16点差をつけられ力尽きた。
2016年インターハイ初出場でベスト4
県立福島南高等学校は、1987年に設立された福島市にある県立高校だ。
バスケットボール部はこの数年間は特に目立った活躍はしていない。しかし2015年インターハイ県予選で2位に躍進すると、ウインターカップ予選では初優勝を飾った。2016年に県インターハイ予選で初優勝を果たし、ウインターカップ予選では2連覇を達成した。
初出場となった2016年のインターハイでは、いきなりベスト4に進出して注目を集めた。ウインターカップでは残念ながら初戦で敗退したが、京都代表洛南高等学校に延長戦の末60対62と接戦を演じ、全国レベルの実力にあることを証明して見せた。
東北大会では準決勝まで進出
2017年インターハイ福島県予選決勝リーグでは、初戦若松商業高等学校を122対75と寄せ付けず、2戦目郡山高等学校には71対38で危なげなく勝利した。
3戦目の福島東稜高等学校でも第1ピリオド16対8と8点のリードを奪うと、最終ピリオドでも21対15とダメを押して結局62対49で完勝して、インターハイの切符をつかんだ。
その後行われた東北大会では準決勝まで進出して、宮城県1位の明成高等学校と対戦したが、前半調子が出ないまま28対61と差をつけられ、後半の追い上げも届かず75対94と敗れた。
オールラウンドのスモールフォワード半澤凌太選手
2017年インターハイでは、身長188㎝のスモールフォワード4番半澤凌太選手が27得点を挙げる活躍を見せた。
半沢選手は、1年の頃より試合にも起用された実績を持つオールラウンドプレーヤーで、2017年日・韓・中ジュニア交流競技会の日本代表選手としても選出された。
2016年ウインターカップでも3年生に交じりスターティングメンバーで出場すると、8得点12リバウンドを記録して、能力の高さを見せた。2017年インターハイでも27得点15リバウンドでチームを牽引した。
小柄なガード2人、渡邉剛至選手、仲里有人選手にも期待
渡邉剛至選手は身長170㎝のシューティングガードで、2017年インターハイでは半澤選手に次ぐ14得点を記録した。得意とする3Pシュートは17回中4回の成功で成功率23%だったが、終盤よく入り一時は相手チームを一桁差まで追い上げる原動力となった。しかし2ポイントシュートも4回中1回の成功率で25%と決して本調子ではなかったようだ。
2年生の仲里有人選手は身長164㎝と小柄なポイントガードだが、スターティングメンバーとして出場しチームをまとめ上げた。
ウインターカップで3Pシュートの成功率がアップし、得点力が上がることでベスト16も狙えるかもしれない。